2018年の映画『アリー/ スター誕生』(原題:A Star Is Born)で新たな観客にそのパワフルな歌声を披露し、ハリウッドで名声を博したレディー・ガガ(Lady Gaga)は、ヒット映画とチャートトップのアルバムの作り方を心得ていることは明らかです。
彼女のニューアルバム『MAYHEM(メイヘム)』は、これまでリリースした7枚のうち5枚目の全英No.1アルバムとなりそうですが、このアルバムでは、ガガは自身のルーツに戻り、『Poker Face(ポーカーフェイス)』や『Bad Romance(バッド・ロマンス)』といった初期の曲の純粋なポップ・ボーカルを彷彿とさせます。
「音楽界の女性として、私たちは誰か他の人が今の私たちを作ってくれたとか、どういうわけか私たちから来たのではなく、私たちがそういう風に作られたと言われることがよくあります。でも、これが私なんです。」と彼女は5年ぶりのソロスタジオアルバムとなる新作について『エンターテインメントウィークリー(Entertainment Weekly)』誌に語りました。
本名ステファニー・ジョアン・アンジェリーナ・ジャーマノッタ(Stefani Joanne Angelina Germanotta)というこの歌手は、2008年にデビューアルバム『Fame(ザ・フェイム)』でチャートのトップに躍り出て、あっという間に有名になりました。
クイーン(Queen)のヒット曲『Radio Ga Ga(ラジオ・ガ・ガ)』に由来する芸名で、それが定着するのに長い時間はかかりませんでした。そして、それを実現したのは彼女の力強い歌声やキャッチーな名前だけではなく、この歌手は風変わりなファッションセンスでも同じくらい有名になりました。

写真左から:レディー・ガガと、2018年のミュージカルドラマ映画『アリー/ スター誕生』で共演したブラッドリー・クーパー(Bradley Cooper)。
2010年のMTVビデオ・ミュージック・アワードで着用した象徴的な肉ドレスの他に、レディー・ガガは胸から実際に火花が飛ぶファイヤーブラ、髪の毛でできたドレス、プラスチックのシャボン玉でできたドレス、ミラーボールのアンサンブルなど、数々の衣装を着てきました。
そして39歳の彼女は、自分のファッションの選択において本物であることは、常に強く感じてきたことだと言います。「私がハリウッドに移り、初めてインタースコープで自分の音楽を演奏したとき、彼らは『どんな格好をするつもりですか?』と話していました。」と彼女は『ニューヨークタイムズ(The New York Times) 』紙に語りました。
「そして私は『私になるのよ。どんな格好をするつもり? ええ、私はステージに立つときにいつも着ているものを着るわ。』と考えていました。彼らは、それをパフォーマンスではなくビジネスとして考え始めるように勧めてくれたのです。」
彼女の自己表現の仕方は自信に満ちているかもしれませんが、この歌手は以前、彼女の風変わりなスタイル感覚の背後にある理由は、時にはまったく逆のことがあると認めています。「私の中には常に二面性があります。」と彼女はかつて言っていました。
「私が派手な服を着ているのを見ると、内心は自虐的になりがちです。淑女のような服を着ているときは、とてもワイルドで自信に満ちているように感じます。」
Words © Kenzi Devine / OK! Magazine
Photos © Nicky Nelson / WENN
後編へ続く・・・。