リース・ウィザースプーン(Reese Witherspoon)は、プライム・ビデオ(Prime Video)で配信が開始された無茶苦茶なコメディ『原題:You’re Cordially Invited』で、楽しくおどけた演技でコメディアンとしての原点に戻りました。
映画では、彼女が演じるマーゴット(Margot)が、高級リゾートホテルで自分たちの結婚披露宴がダブルブッキングされていたことに愕然とし、共演者のウィル・フェレル(Will Ferrell)演じるジム(Jim)と衝突します。1つの予約は彼女の妹(メレディス・ハグナー(Meredith Hagner)演じる)のために手配したもので、もう1つの予約は彼が娘(ジェラルディン・ヴィスワナサン(Geraldine Viswanathan))のために手配したものでした。
外交的な解決方法が見つからず、2人は会場を共有することを余儀なくされます。この決定により、それぞれの結婚式の参加者は、自尊心の衝突、窮屈な宿泊施設、過密状態、さらには敷地内をうろつくワニに悩まされることになります。
ウエディング・コメディはハリウッドの伝統的な作品ですが、ウィザースプーンは『原題:You’re Cordially Invited』が主催者たちの互いに結婚披露宴を妨害しようとすることに焦点を当てることで、このサブジャンルに新たなひねりを加えたと考えています。
「私たちは、このような誇張されたキャラクターを演じていますが、ウィルにはとても共感できるところがあります。」と彼女は説明します。「彼は、物事をより良くしようとし、素晴らしい父親になろうとしていますが、同時に、娘の結婚式を完璧にしようと少し熱心でもあります。」
「一方、私の演じるキャラクターは非常に規律正しく、自分の信念体系に深く根ざしています。映画の中で起こるすべての出来事は、計画しすぎたスーパータイプA女性が混乱に陥っていく様子を見ていると、心地よい恐怖感を与えます。人生は完璧ではなく、いつも自分の思い通りにはいかないという考えを受け入れるようになる彼女の姿が描かれています。それがコメディ風に解き明かされるのを見るのは、とても楽しいことです。」
ウィザースプーンとフェレルが映画で共演するのは今回が初めてですが、2001年に彼女が『サタデー・ナイト・ライブ』(Saturday Night Live,SNL:深夜90分の公開コメディバラエティー番組)の司会を務め、当時ウィルが深夜番組のレギュラーだったことから、2人は親友になりました。
『原題:You’re Cordially Invited』は、コメディ映画『原題:ネイバーズ』(Neighbours)や『寝取られ男のラブ♂バカンス』(原題:Forgetting Sarah Marshall)の監督としてよく知られているニコラス・ストーラー(Nicholas Stoller)が脚本と監督を務めています。
フェレルとウィザースプーンは、それぞれグロリア・サンチェス・プロダクションズ(Gloria Sanchez Productions)とハロー・サンシャイン(Hello Sunshine)という制作会社を通じて、この映画のプロデューサーを務めています。
48歳のウィザースプーンは、ショービジネス界で最も成功している俳優の1人です。
映画『キューティ・ブロンド』(原題:Legally Blonde)主演、映画『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』(原題:Walk the Line)のジューン・カーター・キャッシュ(June Carter Cash)役でアカデミー賞を受賞したほか、批評家から絶賛された『ビッグ・リトル・ライズ』(原題:Big Little Lies)、 AppleTV + シリーズの『ザ・モーニングショー』(原題:The Morning Show)、プライム・ビデオの『リトル・ファイアー〜彼女たちの秘密』(原題:Little Fires Everywhere)など、テレビ出演の実績が目白押しです。
ウィザースプーンは現在、ハリウッドエージェントの夫ジム・トス(Jim Toth)と11年間の結婚生活を経て2023年に離婚し、金融家のオリバー・ハールマン(Oliver Haarmann)と交際中。
ジムとの2人の間には12歳の息子がいる一方、ウィザースプーンは俳優ライアン・フィリップ(Ryan Phillippe)との以前の結婚で生まれた25歳の娘アヴァ(Ava)と21歳の息子ディーコン(Deacon)の母親でもあります。ウィザースプーンはロサンゼルスとナッシュビルの自宅を行き来しながら生活しています。
━━このウエディング・コメディが他の類似のコメディと比べて際立っている点は何だと思いますか?
この映画には、たくさんの感動が詰まっています。ニック(監督ニコラス・ストーラー)は、登場人物たちが家族の力関係に根ざしていると感じられるよう、素晴らしい仕事をしたと思います。
私のキャラクターのように、家族の中では厄介者のような人たちが、決してうまくやれず、馴染めない兄弟のように感じられると思います。そういったことが、この映画を家族と一緒に観る人たちにとって、より共感を呼び、本当に意味のあるものにするのに役立っています。
Words © Jan Janssen / WENN
Photos © Nicky Nelson / WENN
後編へ続く・・・。