ヴィクトリア・ベッカム(Victoria Beckham)はかつてこう言いました。「私は決して自然任せではありませんでした。私が最終的にそこに到達できたのは、十分に努力すれば、多くのことを達成できると信じていたからです。」
ポップアイコン、ファッションデザイナー、OBE(Order of the British Empire:大英帝国勲章第4位)、元WAG(有名なスポーツ選手の妻やガールフレンドを指すために使用される頭字語)、スーパーママ、そして世界で最もセクシーな男性の1人の献身的な妻…。
4月17日に50歳の誕生日を迎えたヴィクトリアの人生は、彼女が最初の半世紀で成し遂げたことを知っていると、自分の人生を振り返ることができる1人の女性です。
夫のデビッド(David)(48歳)、息子のブルックリン(Brooklyn)(25歳)、ロメオ(Romeo)(21歳)、クルーズ(Cruz)(19歳)、娘のハーパー(Harper)(12歳)がヴィクトリアの世界の中心にいます。
そして、いつかダンサーになることを夢見ていたこの舞台学校の生徒は、ロンドンの本邸とニューヨークの美容事務所、そしてデビッドがサッカーチームのインテル・マイアミCF(Inter Miami CF)の共同オーナーを務めるフロリダの別荘を行き来しながら、家族との距離を保ち、仕事への集中力を高めています。
ヴィクトリア・キャロライン・アダムス(Victoria Caroline Adams)は、ハートフォードシャー州ゴフズオーク(Goffs Oak)で、両親のジャッキー(Jackie)とアンソニー(Anthony)、妹のルイーズ(Louise)と弟のクリスチャン(Christian)とともに育ちました。家族は電気卸売会社を経営して成功しており、何不自由なく生活していましたが、成功のためには働かなければならないという考えがヴィクトリアは植え付けられていました。
自分自身を「斑点のあるすきっ歯の醜いアヒルの子」と表現した彼女は、クラスメートから執拗ないじめを受けていたことを明かしましたが、それでも8歳のとき、アラン・パーカー(Alan Parker)監督の1980年の映画『フェーム』(原題:Fame)を家族で観に行った後、彼女はスポットライトを浴びたいと決心しました。
彼女はダンスのレッスンを始め、5つのGCSE(学業資格)と料理賞を獲得して学校を卒業し、エプソム(Epsom)にあるレイン・シアター・アーツ・カレッジ(Laine Theatre Arts college)に進学し、ショッピングモールでお客さんに香水を吹きかけたり、ホームセンターで風船を配ったりしながら宣伝活動をして自活しました。
そんなとき、彼女は芸能界のバイブル『ザ・ステージ』に、「R U 18-23 は歌ったり踊ったりする能力がありますか?」と尋ねている、彼女の人生を永遠に変えることになる広告を見つけました。
元サッカー選手で夫のデビッド・ベッカム(写真左)とヴィクトリア(写真右)。
その後、新しいガールズバンドのメンバーになるためのオーディションが成功し、ジェリ・ハリウェル(Geri Halliwell)と出会います。ヴィクトリアは、彼女を「『そうです。エベレストに登ったことがあります。すべてをやり遂げました。』というような、一緒に過ごしたくなるような人」と評しました。
そして、メンバーにメラニー・ブラウン(Melanie Brown)(ちょっと怖い)とメラニー・チズム(Melanie Chisholm)(他のメンバーよりもずっとトレーニングされている)を加えて彼女たちはリハーサルを始めましたが、メンバーのミシェル・スティーブンソン(Michelle Stephenson)はすぐに大学に行くために辞めました。
エマ・バントン(Emma Bunton)が伝説的なラインナップを完成させたとき、スパイス・ガールズ(The Spice Girls)が誕生し、彼女らのデビュー・シングル『ワナビー』(Wannabe)は7週間No1に留まりました。バンドは世界中で1億枚以上のレコードを売り上げ、史上最も成功したガールズバンドになりました。 Posh(ヴィクトリア)、Scary(メル・B)、Sporty(メル・C)、Baby(エマ)、Ginger(ジェリ)なら世界に挑戦できるように思えました。
スパイス・ガールズの名声が絶頂に達していた頃、メル・Cがチャリティー・フットボールの試合にヴィクトリアを招待したとき、ヴィクトリアは後に、ある若き新進気鋭のフットボール(サッカー)・スター、デビット・ベッカムの試合をすでに記録していたことを認めました。
自伝『Learning To Fly』の中で、誰がゲストリストに載る可能性が高いかを知ったときの気持ちを思い出しました。「私の心臓は突然、非常に早く鼓動し始めました。彼はそこにいないかもしれない。しかし、そのとき彼はそこにいるかもしれない。考えただけで鳥肌が立ちました。」
この気持ちはお互いにあったようで、混雑した選手ラウンジの向こうで目が合った後、デビッドは彼女に番号を尋ねました。2人が交際するまでにそれほど時間はかからず、6ヶ月以内に正式に愛を認め、ヴィクトリアは6万5,000ポンド(約1246万円)のマーキスカットダイヤモンドの婚約指輪を身に着けていました。
デビッドの友人で親友のガリー・ネビル(Gary Neville)は、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のチームメイトについて、デビッドは「出会った瞬間から彼女に完全に夢中になっていました。彼は小学生のように毎日トレーニングに参加しているので、もっと愛し合う2人を見つけるには、長い道のりを歩むことになるだろう。」と冗談を飛ばしました。
「私は、周りに座って結婚式の日を夢見ていたような女の子の1人ではなかったのですが、デビッドに出会って初めて、結婚したいと思うようになりました。」とヴィクトリアは認めました。
Words © Lesley Jones / OK! Magazine
Photo © Nicky Nelson / WENN
Photo © Lia Toby / Mirrorpix
後編へ続く・・・。
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