女優アレキサンドラ・マーデル(Alexandra Mardell)がイギリスの人気テレビドラマ『コロネーション・ストリート』(Coronation Street)で熱演した“恋に悩む女バーテンダー”エマ・ブルッカー(Emma Brooker)がウェザーフィールド(Weatherfield:作品の舞台となっている架空の町)を去るに際し、「今後の出演作」、「ウエディングプラン」、「ドラマの中の父親と一緒に働く大変さ」などについて、様々なエピソードを披露する。
『コロネシアン・ストリート』を去った後の計画についてインタビューを試みたOK! 取材陣だが、そこで会ったのはスクリーン上のエマ・ブルッカーと同じような微笑と華やかさを携えて登場したアレキサンドラ・マーデル(ニックネームはアリ)!
新しいドラマのオーディションに加え、フィアンセのジョー・パーカー(Joe Parker)との挙式の準備で多忙を極める毎日を送る通称アリ(28歳)! 演劇学校で知り合い、2021年に婚約した2人は来年2023年に式を挙げる予定だという。その彼女は現在の心の内について次のようなコメントを披露してくれた。
「全てのことが一度になくなってしまうなんて、まるで私の人生そのもの! でも挙式プランについてはエマのケースに比べると、はるかにうまくいっていると思うわ。とにかく、ウエディングはこれから約1年も先のことなので、少しずつ計画を立てながらゆっくりと準備をしているところなの。今は、ウエディングの準備で心ウキウキしていると同時に、スクリーン上の家族、“マクドナルド家”(The McDonalds)の人たちや、コリーの友人たちに別れを告げた寂しさをひしひしと感じているところよ。」
エマの役柄について少し触れると、亡くなった父親は継父で、実際には、スティーブ・マクドナルド(Steve McDonald)(サイモン・グレッグソン(Simon Gregson))とフィオナ・ミドルトン(Fiona Middleton)(アンジェラ・グリフィン(Angela Griffin))の間に生まれた子という筋書きで始まるドラマで、アリは次のようなコメントを残している。
「ストーリーの内容はどうであろうと、それはおまけのようなもので、あのドラマに出演できるだけで、もう胸がいっぱいなのに、その上あのマクドナルド家の家族の一員になるなんて私にとっては本当に夢のような話だったわ。それに、トレイシー(Tracey)役のケイト・フォード(Kate Ford)やサイモンはとても面白くて楽しい人たちで、彼らに囲まれて一緒に仕事をしていると、とにかく四六時中笑いの渦に巻き込まれて、楽しくてたまらないの。サイモンは撮影中に出演者たちを、お腹を抱えて笑わせるという評判がある人で、とにかく女優としてマクドナルド一族の一員になれることはとても光栄なことだと思っているわ。今でも1つ覚えているのはスクリーン上で私をバカにするセリフを聞いたとき、あまりにおかしくて思わず笑ってしまったんだけれど、それは演技ではなくて役を外れたところで私自身が笑い転げてしまったというわけなの。」
ドラマの中でのエマの生活は波乱万丈で、例えば最初のトレーニングでオードリー・サロンに着いたとき、同僚のデヴィッド(David)が少しばかり新米のエマを楽しませようとする意図から、ちょっとしたいたずらを繰り返して、その度に自分が冒したミスに対して謝らなければならないような状況に陥ったり、さらにウェザーフィールド(Weatherfield)を離れるとき、新しい恋人ジョン(Jon)との幸せを願うエマの気持ちを踏みにじる陪審員がいたり、その他にも祖父のテッド(Ted)の交通事故死の責任で収監されたりと、例を挙げればきりがない。
そして、ドラマから退くことになったアリだが、「ウェザーフィールドでの思い出は、楽しいことばかり。」と語るエマはさらに次のような感想を口にしている。
「まだ少し現実離れしたような感覚があることは確かよ。だって“コリー”に出演することは、いつも私の仕事のゴールだったし、その幸運を手にすることができたなんて、本当にラッキーなことで、とても光栄に思っているわ。いちばん寂しく思うのは、やはり共演した仲間たちと、今までのようには会えなくなること。彼らは私にとって本当に家族のような存在だし、エマだけではなく、番組に関わった全ての人たちに別れを告げなければならなんて、これ以上悲しいことはないわ。」
2018年4月に放送開始されて以来『コロネシアン・ストリート』への出演を大いに楽しんだと語るアリは、番組との関わりについて「最初は6ヶ月間の契約で始めたの。でも、私はもっと長く続けたいと思っていて、その願いが叶ったことは本当にラッキーだったと思うわ。」とコメントしている。
だからこそ、安定した収入と大好きな仲間を失うような決断を下すことは、アリにとってそんなにたやすいことではなかったはずで、決断に至った経緯についてアリは次のようなコメントを残している。
「本当に難しい決断だったけれど、“自分の将来にとっては的確な判断だったと思っているわ。でも、今でも時々何ということをしてしまったんでしょう?”と思ったりすることがあるのは確かよ! だって、そうした思いに駆られるのは、あの職場は誰にとっても本当に居心地が良い場所だからなの。」
Words © Tricia Martin
Photos © Tony Ward / OK! Magazine
後編へ続く・・・。