「リリアはとても落ち着きのあるお利口さんで、私たちが夢に描いていたような女の子なの。」
英国アイスダンスリアリティー番組『ダンシング・オン・アイス』(Dancing on Ice)に出演しているプロのスケート選手イェビン・モク(Yebin Mok)と医師のトム・ネイラー(Dr. Tom Naylor)夫妻が「生まれたばかりの愛娘、リリア(Lilia)」、さらに「息子のテオ(Theo)のお兄ちゃんぶり」について語るOK! オメデタ特集!
昨年末、2人目のおめでたニュースをOK! に独占発表した、テレビスターで医師のトム・ネイラー(Tom Naylor)! そのトムと、『ダンシング・オン・アイス』に出演しているプロのスケーターのイェビン・モクは、2人の間に生まれてきた“愛娘”を紹介する日が待ちきれないと語っていた。
昨年の10月21日にこの世にデビューしたリリア・ソンイ・ネイラー(Lilia Song-I Naylor)! そして、そのリリアの誕生は、どうやら現在5歳になる息子のテオを立派なお兄ちゃんにしているようだ。
帝王切開による出産後わずか8週間後には氷上に返り咲いたイェビン! そして、プロのスケーターとして、再びイギリスITV放映のショーに返り咲くことを願っているというカップル!
パートナーシップを組んでいたオリンピックのスキーヤーで『スキー・サンデー』(Ski Sunday)の司会を務めるグラハム・ベル(Graham Bell)とのペア競技の最中、スケートの刃で自身の足の腱を切るという思いも掛けない大事故に遭遇し、競技から退くという、まるでホラーのような体験をしているイェビンだが、その彼女は事故直後の心境について、次のようなコメントを残している。
「今までのような普通の動きができるかどうか、とても心配だったけれど、でもリハビリテーションの痛みを乗り越えて何とか昔の状態の体を取り戻すことができたの。」
その間、2020年には『コロネーション・ストリート』(Coronation Street:イギリスの連続テレビドラマ)のスター、リサ・ジョージ(Lisa George)と共演していた夫のトムだが、社会全体がパンデミックに見舞われる中、整形外科医でもある彼は自身の医学の道に戻り、NHS(National Health Serviceの略)でイギリス国営医療サービス機関)の医師として活動する決心をしている。
そこで今日は、生まれたての愛する娘リリアを紹介するトム(34歳)とイェビン(37歳)に「スケートの世界への返り咲き」や、「パンデミックの最前線で闘う思い」について語ってもらうことにする。
━━こんにちわ、トムとイェビン! 最初に4人家族になった現在の心境について、少しお話しいただけますか?
トム:今は本当に幸せな気持ちでいっぱい! テオもとても育てやすい子だったけれど、男の子ということもあって活発だったし、彼が生まれたばかりの頃は、夜もあまりよく眠ることができなかったという記憶があるんだ。でも、リリアの場合はまるで逆! とにかく1日中静かに寝ていて、親としては育てやすい夢のような子なんだ。
イェビン:リリーはきっと落ち着いて穏やかな女の子に成長すると思うわ。
━━お兄さんになったテオの様子はいかがですか?
トム:最初は生まれたてのリリーに手が掛かるようになって、やきもちを焼いたりするのではないかと心配していたんだ。でも、彼はそんな様子はおくびにも出さず、むしろ面倒見のよいお兄ちゃんぶりを発揮しているよ。リリーが泣いたりしていると、“何とかして!”というような表情で僕たちに知らせようと駆けつけてくるし、そうした兄妹同士のほほ笑ましい関係を見ていると、“何て可愛いのだろう!”と眺めながら生活している毎日なんだ。
━━リリーの出産のときの様子はいかがでしたか?
イェビン:テオのときは予定日から1週間遅れた出産だったので、帝王切開で産んだの。だから今度はできれば自然分娩を希望していたのだけれど、ちょうど妊娠40週目入った頃、胎児の動きが少なくなってきてちょっと心配になり始めたの。そのときのクリニック診断では異常のサインはなかったんだけれど、その後も同じようなことがあったので医師に相談してみたところ「今回は2度目の出産ということもあるので、できるだけリスクは回避するようにしましょう。」と言う医師のアドバイスがあったというわけ!
結局“陣痛誘発剤”を使って出産することになったのだけれど、そのときはテオのときと同じような“陣痛誘導プロセス”を経験したくなかったので、怒りと失望を感じたりしたことは確かよ! だってあれは私にとってまさに“トラウマ体験”だったから! でも、とにかく、入院して分娩室で待たなければいけないような状態になってしまったの。
━━どの位の時間、待たなければならなかったのでしょうか、イェビン?
イェビン:あのときは病院がとても混雑している状態で、まずは“子宮頸拡張バルーン”で陣痛を誘発させ、促進を始める前の3日間はその状態で待っていなければならないような状態だったの。だから、待っている3日間の間はずっと“陣痛誘発ボール”の上で飛んだり跳ねたりしながら、胎児がお腹を蹴って自然分娩で出てくることを願っていたの。そうした中で医師は6時間に渡って陣痛を誘発しようとしたけれど、結局はそれも叶わず、今回もまた帝王切開で産んだというわけなの。とても残念な思いでいっぱいだったけれど、でも今こうして母子ともに安全でいるわけだから、文句を言ってはいけないと思っているわ。
トム:イェビンは出産後に失望と後悔の念に苛まされていたようなんだ。自分が望む形の自然分娩が叶わなかったことで、それを“失敗”と感じる母親がたくさんいると耳にしたりするけれど、帝王切開であろうが何であろうが、それは決して失敗ではないと思うよ。だから、僕はいつもイェビンに、そのことを言い聞かせているつもりだし、最近はやっと気持ちも落ち着いて分かり始めているように見えるんだ。彼女にとっては、かなり厳しい試練だったかもしれないけれど、でも何はともあれ無事に出産を終えて、母子ともに無事で健康でいることが何よりも大切だと思っているよ!
WORDS © KIRSTY HATCHER
PHOTOS © RACHEL JOSEPH
STYLING: RYAN KAY , HAIR AND MAKE-UP: SALLY ROWE
Vol.2へ続く・・・。