━━フレディとジーンは弟の誕生をどのように受け止めているのでしょうか?
2人とも今は「ルディに夢中」というのがピッタリで、フレディは自分のことを「ビッグ・ビッグ・ブラザー」と呼んで、「僕が2人の弟の面倒を見なければ!」と言っているし、2番目のジーンもナニー(子守)と一緒に赤ちゃん用のクッションを作ったりして、自分の「ビッグ・ブラザー」の役割に“至極ご満悦”のようよ。ジーンはモノを作ることが大好きな子で、ナニーが彼にミシンの使い方を教えてくれたらしいの。作ったものを持ってきては赤ちゃんの頭にかぶせようとするので、その度に私が「それはダメダメ」と諭したりしているわ。
━━2人が弟のルディに最初に会った瞬間の様子について、お話ししていただけますか?
ジーンに「赤ちゃんは子守歌を聴いたり、優しく語り掛けられるのが好きなのよ。」と教えていたら、病院を退院して自宅に戻るや否や、ルディの手を握って“きらきら星(Twinkle Twinkle Little Star)”を歌って聴かせてあげていたの。ジーンのそんな姿は予想もしていかかったので、彼の子守歌で赤ちゃんをあやす姿は本当に感動的で涙が出てきてしまったわ。それに男の子だから赤ちゃんの扱いがもっと乱暴かと思っていたら、そんな様子は全くないし、赤ちゃんの泣き声や夜泣きに文句を言うことも全くないの!
━━きっと、あなたにとっても忘れられないことでしょうね?
本当にそう! そして、ルディは私が分娩室に入ってから20分後に生まれてきたの。今回は、最後の出産と分かっていたので、全ての過程を体験したかったし、完全な無痛分娩出産はしたくなかったの。意外に早く終わったけれど、でも自分が産みたい方法を選択できたので、本当に良かったと思っているわ。
━━もちろん、涙が溢れ出てきたのではないですか?
もちろんよ! 本当に素晴らしい瞬間だったし、それはもう嬉しくて涙が溢れ出てきたわ! 大きな声で「もうダメ、これ以上できない!」と泣きわめいていた私をここまで助けてくれた助産婦の皆さんのことは一生忘れないし、心から感謝しているの。でも、出産の高揚のあとに、ちょっぴり「もう出産はこりごり」と思ったことも否定できないわ。
━━ルディの夜泣きはいかがですか?
ルディはとっても元気が良くて、夜になって寝かせつけるのに一苦労! 先に生まれた2人の子供たちに比べると、私の睡眠時間は明らかに短いと思うわ。だから今は睡眠時間が少ない生活に何とか対応できるように努力しているところなの。でも特に出産後2週間はルディの夜泣きが激しくて落ち着いてベッドの中で睡眠をとることができなかったの。夜になると床で仮眠を取るような毎日で、疲労困憊! あのときは本当に泣きたい気分だったわ!
━━ご主人のポールは協力的ですか?
私がルディの世話や授乳で手いっぱいのとき、ポールが2人のお兄ちゃんたちの面倒をみてくれるので、本当に助かっているわ。でも、だからといって、2人の子供たちの世話を手抜きしているわけではないのよ。特に、ジーンはまだ4歳で、まだまだママと一緒にいたい時期! だからジーンが「ママはいつも赤ちゃんと一緒で、もう僕と一緒にいてくれないんだ。」と寂しい思いをしないように、常に気を付けるようにしているわ。今までは私が毎晩子供たちをベッドに入るようにしていたけれど、今はその役目をポールが引き受けてくれているし、本当に助かっているわ。
━━最後に、きっと『イーストエンダーズ』の共演仲間たちからも、ルディの誕生に寄せてたくさんのお祝いメッセージが届いたのでしょうね!
もちろんよ! 彼らは私にとってテレビを通して知り合った「テレビファミリー」のような存在で、常日頃からワッツアップ(WhatsApp)を通して連絡を取り合っているの。だからルディの写真は既に皆に送っているし、つい先日もダニー・ダイア(Danny Dyer)やマディ・ヒル(Maddy Hill)と話をしたばかりだし、仲良しのリンダ・ヘンリー(Linda Henry)やレティーシャ・ディーン(Letitia Dean)からもお祝いのテキストメッセージが届いているわ。8年間一緒に仕事をしてきた彼らは、私にとってはただ単に「仕事仲間」というより「家族の一員」のような存在なの。まだ写真以外では誰にも実際にルディを紹介していないけれど、きっとその日もすぐそこまで来ていると思うわ。
Words © Kirsty Hatcher
Photos © Chelsea White
Eastenders/BBc
END.