━━ジョン、実際に“2度目の誓いの言葉を交わしたとき”は涙が出てきましたか?
ジョン:僕は自分でも信じられないくらい、とても感傷的な気持ちになったよ。
ビバリー:私も同じ気持ちだったわ。最初は“誓いの言葉”を紙に書いて覚えようかどうか迷ったけれど、結局はその場の雰囲気に任せることにしたの。そして、実際に“誓いの言葉”を交わした瞬間、今までの思い出が走馬灯のように心によぎって、2人とも涙が溢れてくるのを抑えることができなかったわ。
人はいろいろな経験を積み重ねて生きていく中で「自分には、本当に生涯を共にする素晴らしい伴侶が現れるのかしら?」と不安に思ったりする瞬間があると思うの。でも、私たちはお互いに理想の伴侶に巡り会い、そして2人の歴史をよく知っている達や家族に囲まれて、今こうして幸運を祝うことができるなんて、本当に想い出に残る素晴らしい1日だったと感謝の気持ちでいっぱいなの。
ジョン:僕も“誓いの言葉”を交わす前までは、自分が言いたいことを紙に書き留めておいたけれど、結局はその瞬間にさまざまな思いがこみ上げてきて、実際には書いたセリフは1、2行しか使わなかった! でも今はお互いに“その瞬間に感じた思い”を自分の言葉にして誓いを交わすことができて”本当に良かったと思っているよ。実は僕たちは、この“誓いの儀式”をこれから先も10年ごとに交わすことも考えたりしているんだ。
昔は「“2度目の誓いの儀式”をする人たちの話を聞いて、何でそんなことをするのだろう?」と、疑問に感じたこともあったけれど、ビバリーが『アイム・ア・セレブ・キャッスル(I’m A Celeb castle)』に出演していたとき、なぜか“それも悪くはないな”と思うようになって、“2度目の誓いの儀式”をしたいという人たちの気持ちが何となく理解できるようになったんだ。だって、皆それなりにいろいろな経験を積み重ねて、長い道のりを共に過ごしているわけだから! 僕たち2人の“強い絆”を、太陽が燦燦と降り注ぐ場所で祝うことができるなんて、本当に素晴らしいことだと思うし、この幸運に心から感謝しているよ。
━━誰がセレモニーを取り仕切ったのでしょうか?
ビバリー:ジョンが一番親しくしている友達の1人、トニー(Tony)が司祭を務めてくれたの。2人は陸軍で共に基礎的なトレーニングに励んだ仲で、トニーは退役後に司祭の職についているのよ。トニーは私たち2人のことを熟知しているので、何も事細かに説明しなくても私たちの願い通りの素晴らしい特別なセレモニーを実現してくれたというわけ!
そして、ジョンのベストマンは弟のアンディー(Andy)が務め、私と一緒に階段を上がってジョンのところまで連れて行ってくれる付き添い役は、私の親友のメラニー・ブレイク(Melanie Blake)が引き受けてくれたの。皆のお陰で全ての流れがとれもスムーズで、とても素晴らしいセレモニーになったと感謝しているわ。
━━スピーチについてはいかがですか?
ビバリー:まずはアンディーがスピーチをして、その後は私が学生時代から付き合っている4人の親友たちが作った自作の詩を朗読するという段取りで続いたの。でも、私はそのことについて事前に知らされていなかったので、私にとっては“ええ、そんなことが本当にあったの?”というスピーチもあったりしたの! 多分あなたたちもお分かりのように、私は10代の頃からどちらかというと“お騒がせ人間”で、それこそベレー帽とブレザー・ジャケットをポッシュに身に着けた16歳の学生時代のエピソードから、スクールシャツの間からちょっと見え隠れする黒のブラジャーの話まで、彼らが書いた詩には結構奇抜で思いがけないエピソードがたくさん含まれていたというわけ!
━━では、当日のケーキについて、少しお話しをしてくださいますか?
ビバリー:スペイン風のセレモニーにこだわりがあったので、ケーキはスペインのトレド(Toledo)で有名な“マジパン”(Marzipan:或いはマルチパンと呼ばれる砂糖とアーモンドを挽いて練り合せた、独特の風味がある洋菓子)を選んだの。トレド地方の修道女は数百年に渡ってこのウエディングケーキを作っているそうよ。彼女たちは本の形のケーキを焼いてくれて、一緒に付いてくるブックマークには「あなたたち2人の新しい人生の1ページは、今まさに始まろうとしています。」という文章が添えられていたの。何だかとてもロマンチックで身も心も溶けてしまいそうな感じがしない?
WORDS © KIRSTY HATCHER
PHOTOS © DAVID GARCIA / LHA REPRESENTS
MAKE-UP: CARL STANLEY, STYLING: LUCY MOON
Vol.4へ続く・・・。