さらに音楽同様に華やかな恋愛経験を披露しているロッドだが、その中でも1975年、ジョーン・コリンズ(Joan Collins)の紹介で知り合ったボンドガールのブリット・エクランド(Britt Ekland)との2年間の交際の後、4年後には女優兼モデルのアラナ・ハミルトン(Alana Hamilton)と結婚するという目まぐるしい恋愛遍歴にはとても興味深いものがある。
そして最初の結婚で、キンバリー(Kimberly:41歳)とショーン(Sean:40 歳)の2人の子供を設けた後、1984年にアラナと離婚しているロッドは、その後モデルのケリー・エンバーグ(Kelly Emberg)と交際を始め、アラナとの離婚から3年後の1987年には、ケリーとの間に授かった娘のルビー(Ruby:33歳)が誕生している。
さらに、ケリーとの関係が終わった後、2番目の妻でスーパーモデルのレイチェル・ハンター(Rachel Hunter)と復縁を果たしたロッドは、その後9年間の結婚生活の中で2人の子供、レネー(Renee:28歳)とリアム(Liam:26歳)をこの世に送り出している。
ちなみに、レイチェルとは1990年、彼女が21歳のときに知り合い、一度目の結婚をしている仲である。
後にレイチェルとの破局について「僕たちの離婚はきっと24歳の年の差が大きな原因だったのかもしれない。」と語ったロッドだが、その当時を振り返りながら、彼は次のような自暴自棄なコメントも残している。
「僕はロックスターなんだよ! そのロックスターの僕が振られるなんて全く信じられないよ。正直言ってこの破局にはさすがの僕も完全に打ちのめされてしまったね。“これから先はもう再婚なんかしないで、好きでもない女性と一緒になって、家だけあげてやる”なんて、自暴自棄なことを考えてしまったよ。」
しかし、その後知り合ったモデルのペニー・ランカスター(Penny Lancaster)と2007年再び結婚した彼は、アラスター(Alastair:15歳)、アイデン(Aiden:9歳)の2人の息子を設け、現在は幸せな結婚生活を送っている。
2010年、自身初めての試みとなる『グレート・アメリカン・ソングブック(Great American Songbook)』を発表して少しソフトな側面を披露しているロッドは、さらに2018年には31枚目のスタジオ・アルバム『ブラッド・レッド・ローゼズ(Blood Red Roses)』をリリースするに至っている。
そして、コロナ禍のためツアーが延期されたのを機に、昨年ヒップと足首の手術を終えたばかりのロッドは、“自身のけがの原因はきっとロサンゼルスで体験した激しいサッカーゲームのせいに違いない”とコメントしている。
さらに、2016年に行った定期健康診断で発見された前立腺がんと約2年に渡って闘い続けてきたロッドだが、幸いにも現在はがんを克服し、すっかり回復しているという。
けがや病気を除いて、自分の人生がどんなに恵まれているのかを知っている彼は、感謝の気持ちを込めて、次のような心温まるメッセージを送っている。
「今までの人生の中で毎朝起き掛けに誰かに向かって感謝の言葉を伝えない日は一度もなかったよ。」
2016年に騎士(ナイト)の称号を与えられたロッドだが、その彼いわく「もし僕の伝記映画を制作したいという話がきたら、若かりし頃のロッドを演じるのは僕に瓜二つの一番年下の息子たち2人と決めているんだ。素晴らしい話だと思わない?」
Words © Lisa Marks / OK! Magazine
Photos © WENN
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