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 OK! インタビュー☆ブラッド・ピット☆人生を変えた"アンジーと6人の子供達との生活" (2012年11月号特集)

  2012.11.01

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OK! インタビュー

 
ブラッド・ピット

 

 

ブラッド・ピットの人生を変えた

“アンジーと6人の子供達との生活”

 

 
Killing Them Softly1.jpg2008年の映画「ベンジャミン・バトン 数奇な人生(原題:The Curious Case of Benjamin Button)」でクリーンなイメージを披露したブラッド・ピット(Brad Pitt)が新作映画「原題:キリング・ゼム・ソフトリー(Killing Them Softly)」では“ならず者のギャング・スター”を演じた。ちなみに、「ファイト・クラブ(原題:Fight Club)」以来ブラッドの汚れ役姿を見るのは久々で、多くのファンは彼のセクシーな演技に期待しているとの事!
スリーク・バック・ヘアーにレザー・ジャケット姿で、ショットガンを駆使するヒットマン(殺し屋)、ジャッキー・コーガン(Jackie Cogan)に変身したブラッドは、どこから見ても冷酷なギャング・スターその物!

 

 

 

Brad Pitt3.jpgある映画評論家は、「これは膨大な血が流される残酷な暗黒組織を殊更美化しようとする作品である。それに子供を持つ父親としてこのような暴力的な作品に出演する彼の選択を疑わざるを得ない」と言って、彼が共同制作を務めるこの新作映画を非難しているが、その見解を真っ向から否定するブラッドからは次のような答えが戻ってきた。
「確かにギャングの世界は、暴力に溢れて残酷ではあるけれど、そもそも我々は好むと好まざると又異なった形で暴力的な行為に溢れる社会の中で生きているとは思うんだ。だからこそ、この作品には強いメッセージが秘められていて、僕個人としてはとても意義のある映画だと自負しているよ。」

 

そして、実生活では6人の子供達を育てる父親として穏やかな家庭生活を築くブラッドは、「父親になってからの自分の人生観は全く変わり、むしろ安全な人生より冒険を選ぶ傾向が増えたと思う。今回この映画への出演を決めたきっかけもきっとそうした自分の変化の延長線上にあるものではないかな?」と自らの心境を語っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

Andrew Dominik1.jpg

又、ブラッドが高く評価するニュージーランド出身の監督、アンドリュー・ドミニク(Andrew Dominik)との共同制作も今回の映画出演の大きな決め手で、アンドリューとの仕事を通して、今までにない何か新しい作品を制作出来る事を期待して、今回の出演を引き受けたと語るブラッド!

 

 

 

 

Angelina Jolie1.jpg

勿論、多くのファンを含めて私達が何よりも知りたいのは、アンジェリーナ・ジョリー(Angelina Jolie)(37歳)との挙式計画についてだが、その質問に関しては「いつかは式を挙げると言う事以外には、まだ何の計画も立てていないし、その他には何もコメントする事はないよ。」と“一切黙して語らずの姿勢を貫く”ブラッド!
そして、アンジェリーナとのプライバシーについて様々な憶測が流れる中、長年のスターとしての経験を通して世間の思惑を一切無視する術を心得た彼は「勿論僕達の仕事の一環として、プライバシーを守る闘いにはもう慣れているけれど、でも誰にでも守るべきプライバシーの境界線はあると思うんだ。」と言うコメントで自身の心境を締めくくっている。

 

 


Brad Pitt4.jpg勿論、最初に雑誌の表紙を飾ってスターとしての階段を上り始めた若かりし頃は“パパラッチ写真や電話盗聴”など、様々な体験を通して被害妄想に陥った事もある事を認めるブラッド!

 

 

しかし、父親としての役目を担うようになって以来、彼の考えは全く変わり、その心境の変化についてブラッドは次のようにコメントしている。
「子供達は何も知らさなくても直感で何が起きているかを充分に分かっているようなんだ。だから、彼らの純真無垢な心を大人の世界のくだらない雑事で汚したくないと言う気持ちから、家には仕事の世界の事は一切持ち込まないようにしているんだ。実は、ゾンビ映画の「原題:ワールド・ウォー・Z(World War Z)」へ出演を決めたのも息子達の薦めがきっかけだったんだ。僕個人としては、将来子供達が大人になってからも楽しむ事が出来るような映画に出演出来ればと考えているんだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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そして、アンジェリーナが撮影に戻り、自身のギャング映画も間近に上映される中、「今年は、ママが仕事に集中してパパが子供の面倒を見る年! でも、これから先は互いの役割を変えて、僕が多くの時間を仕事に費やして、アンジーが母親として子育てに力を注ぐ事になると思うよ。」と語るブラッド! そして、そんな彼に今回の新作映画「キリング・ゼム・ソフトリー」について語ってもらう事にする。

 

 



The Assassination of Jesse James by the Coward Robert Ford 1.jpg
---数多くの脚本の中から今回の映画を選んだ理由をお聞かせ願えますか?


殆どの場合は、自分の直感で決めているね! でも、1番大切な要素は、作品のテーマに自分の“興味や挑戦、そして意義が含まれている事”。そして、長年の友人であり、僕が尊敬するアンドリュー・ドミニクが監督を務めると言う事も今回の出演への決め手になっているんだ。実は、彼が監督した映画「ジェシー・ジェームズの暗殺(原題:The Assassination of Jesse James by the Coward Robert Ford)」は、今まで僕が出演した中で1番好きな作品の1つとして僕の記憶の中に残っているんだ。だから日頃から機会があれば又彼と一緒に仕事をしたいと思っている所に、この映画の話が持ち込まれて、一も二にも無く頷いたと言う次第!

 

 

 

 

 

Chopper1.jpg

---アンドリューとの接点を教えて頂けますか?

彼が監督した「チョッパー・リード 史上最凶の殺人鬼(原題:Chopper)」を見て、その作品を気に入った僕が彼に電話を入れたと言うのが最初のきっかけなんだ。でも、その時電話の声が遠くてお互いに話している内様がはっきり分からないままに、ひょんな事から一緒に仕事をする機会が生まれたんだ。でも、僕は元々彼の作品の大ファンだったから、今でもそれは美しき誤解だったと思っているよ!

 

 

 

 

Ray Liotta2.jpg

---共演のレイ・リオッタ(Ray Liotta)は“あなたの出演なくしてこの映画の実現は有り得なかったであろう”と語っていますが、それに対するあなたの見解をお聞かせ願えますか?

それはちょっと大げさな話ではないかと思うよ。僕がこの作品に出演しなくてもアンドリューの作品に出てみたいと思っている役者は沢山いるし、アンドリューならきっと誰か適役の役者を見つけて、この作品を立派に完成させたと思うよ。

 

 

 

 

 

Fight Club1.jpg---あなたの今までの経験からハリウッドに“忠誠心”は存在すると思いますか? それとも、ギャングの世界のように“互いに互いを喰い合う”残酷で厳しい世界だと思いますか?

ハリウッドの世界は、上っ面の付き合いが多くて、どこか“偽物”の匂いがすると思う事もあるにはあるけれど、でも、今まで僕が知り合った中で最も興味深いと思った人達は、殆どこの業界から来ているんだ! ハリウッドの世界は、常に知的な好奇心を持って、自分が何者で、何をする為にこの世に生を受けたのかと言う基本的な問い掛けをしている人達の集団なんだ。そして、それぞれが映画を通して自分の疑問に対する答えを具現化しようとしているのがハリウッドの業界人と言うのが長年この世界で仕事を続けている僕の実感!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

The Tree of Life1.jpg

---この映画であなたは冷酷な殺し屋を演じていますが、このような暗いイメージの役柄はずっと長いあなたの構想にあったのでしょうか?

作品を選ぶときに、特にそういう事を考えている訳ではないし、それは自分でも良く分からないよ。ただ「ツリー・オブ・ライフ(原題:The Tree of Life)」や「マネーボール(Moneyball)」と同じ様に“直感的に自分が出演してみたいと思った”と言うのが正直な答えだと思うね。

 

 

 

 

Moneyball1.jpg

---今まで“叙事詩的な作品”、“ウエスタン・フィルム”、“ギャング映画”と様々なジャンルの映画に出演なさっていますが、どの映画に出演するかと言う決め手のようなものがあったら、教えて頂けますか?

それがとても不思議に聞こえるかもしれないけれど、僕は「ジェシー・ジェームズの暗殺」がウエスタン・フィルムだと思ったことはないんだ。それと同じように、「キリング・ゼム・ソフトリー」がどんなジャンルの映画かと聞かれる前までは、この映画をギャング映画として捕らえた事はなかったんだ。

 

 

 

The Curious Case of Benjamin Button.jpg

---新作映画の中では、アメリカはコミュニティーと言うよりはむしろビジネスを重んじる社会であると言うメッセージが含まれているような気がしますが、それに対するあなたの考えを教えて頂けますか?
確かに、アメリカ社会に含まれる様々な問題が浮き彫りにされて、そこには考えさせられるような刺激的な疑問が含まれていると思うね。僕個人の見解としては、それが良くも悪くもアメリカと言う国を形成する基本だと思っているんだ。でも、それと同時に今のあなたのコメントにも一理あると思うし、そこには我々がアメリカ国民として下す様々な結論の包括的な鍵が含まれているのではないかな?

 

 

Brad Pitt5.jpg---あなたの人生の於ける“お金”の価値観について語って頂けますか?

お金はいくらあっても足りるものではないと思うし、常にそれぞれの環境の中で様々なスケールの問題が起こり得ると言うのが現実ではないかな? ただ、お金があれば世界を旅して様々な体験をする自由を手に入れる事が出来るし、出来れば世界中の人達がそう言うチャンスを持つ事が出来れば良いと思ったりするんだ。でも、世界中を旅して様々な現実を見れば見る程、人生は公平ではないと思うのが僕の実感! だから、現在の自分の立場をとても幸運だと思っているし、その幸運を何かの形で社会に恩返しが出来れば良いと思っているよ。

 

 

---仕事を通して最初に“大金を手にした”時の事を覚えていらっしゃいますか? 例えば、その大金で羽目を外して遊びまくってみようとか言う事を考えたりしましたか?

それは若い頃も今も大して変わらない事だと思うし、お金があるなしに関わらず全く別の問題だと思うよ! 特に今の僕は、育ちざかりの子供達を沢山抱えているからね(笑) 正直言ってその質問に何と答えたら良いのか分からないよ。

 

 

 

 

 

 

 

Brad Pitt2.jpg

---アンジェリーナは、最近映画監督としてデビューしましたが、あなたもいずれは監督として映画の仕事に関わる事を考えていらしゃるのでしょうか?

それに彼女は脚本家でもあるんだ。でも、僕の場合は全く別の話で、それは監督として才能ある友人達に任せる事にするよ! 第一僕は完璧主義者で、一度監督として仕事をしたらあまりにのめり込み過ぎて客観的に物が見えてこなくなると思うんだ。そう言う意味でもきっと監督の仕事は僕のはまり役ではないと思うね。









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