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 OK! インタビュー☆ジョニー・デップ☆自身を語る! (2011年1月号特集)

  2011.01.06

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ジョニー・デップ(Johnny Depp)

BEING A SEX SYMBOL COMES WITH THE JOB

“セックス・シンボル”はあくまでも仕事上の事!

 

ダフィン・バラクのインタビューで

自身の人生観、家族、真のパッションについて語るジョニー・デップ!

 

 

Johnny Depp0.jpg※ダフィン・バラク(Daphne Barak)は、世界中のセレブリティーや著名な映画制作者達へのインタビューでその名を知られている女性ジャーナリスト。

 


本当の自分の姿を暴露すると、実は僕は、1歳半の子供と同じようなものなんだ!」と自身について語るのは、現在“世界中で最もセクシーなアクター(俳優)”と呼ばれている、ジョニー・デップ。もしかすると、そうした彼の“幼児性”もしくは“正直さ”が世界中の女性達の母性心をくすぐっているのかも知れない。

 

彼のメディア嫌いは周知の事実である。そうした理由もあって、彼の長年に渡る人生のパートナー、ヴァネッサ・パラディ(Vanessa Paradis)(女優兼歌手)と、彼女との間に生まれた2人の子供達、リリー・ローズ(Lily-Rose)(11歳)、ジャック(Jack)(8歳)と共に南仏の小さな村に居を構え、村人達に守られながら仕事以外のほとんどの時間をその小さな田舎町で過ごしていると言うジョニーは「そこが僕にとって唯一心が安らぐ場所なんだ。」とインタビューの中で自分の胸の内を明かしている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Vanessa Paradis1.jpgがジョニーに最初に会ったのは、ロンドン市内のリッツ・ホテルで、それもかなり昔の事である。ちょうどその当時、ヴァネッサとの間に生まれてくる最初の子供の誕生を待ち望んでいたジョニーだったが、心の中はでは父親と言う新しい役割をどのように果たそうかと暗中模索の状態であったと言う。

 


彼は、心から幸せに満ち足りた様子ではあったが、それと同時に新しい人生への好奇心、そして時には恐れの表情を見せる瞬間を彼の表情から垣間見る事ができたような記憶がある。子供が産まれて家庭を持つようになって以来、彼は映画「パイレーツ・オブ・ザ・カリビアン(Pirates of the Caribbean)」シリーズ(ジャック・スパロウ(Jack Sparrow)役)など数々のヒット映画に出演し、誰もが “世界中で最も成功した俳優”の1人と認めるような存在となった。そんな彼が今回アンジェリーナ・ジョリー(Angelina Jolie)と映画「ザ・ツーリスト(原題: The Tourist)」で競演し、改めて世界から注目を集めるようになったのはむしろ当然の事なのかも知れない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Johnny Depp0_1.jpgのインタビューを通してジョニーと一緒に時間を過ごすようになった時、私は、「彼は“完璧な家庭を築く”と同時に、数々のヒット映画作品に出演すると言う快挙を成し遂げ、殆どすべての事に満足しているのではないか?」と殆ど確信してはいたが、敢えて再び彼が感じる自分自身のアイデンティティー(自己証明)、そして彼の“真の姿”についてジョニー自身に語ってもらいたいと思うに至った。

 

 

---最初の映画撮影現場で持った感想は?

退屈の一言! だって本当に退屈なんだよ。だから眠らないようにする為にコーヒーのお代わりを何杯もするようになるんだ。とにかく映画のワンシーンを撮影するのに何時間も、そして時には終日掛かる事もあるけれど、実際の自分の出番は、たったの2〜3分と言う事が殆どで、とにかくただ待ち続けると言うのが自分の役目と言う感じだったのを覚えているよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Jack Sparrow1.jpg---あなたは疑い無く“映画スター”であり、それと同時に“素晴らしい俳優”だと思いますが、この2つの違いは何だと思いますか?

僕が映画スターだって? 例え皆が僕の事をそう思ってくれているとしても、本当の所それがどういう意味なのか、自分には良く分からないんだ! 僕にとっては、例えばケーリー・グラント(Cary Grant)のような人が本当の映画スターだと思うんだ。彼は“本物の映画スター”であり、“素晴らしい役者”だったと思うよ! でも“本物の役者”であっても、“素晴らしい映画スター”ではない俳優もいるしね。例えば、マーロン・ブランド(Marlon Brando)は、“本物の役者”だと思うけれど、皆から“素晴らしい映画スター”と呼ばれたいとは思っていなかったと思うよ。

 

---ご自身の事については一体どのように思っているのでしょう?

映画は、僕にとって生活の糧を得る道具のような物だと思っているし、正直な所、僕は自分の事を“役者”とは思っているけれど、“映画スター”とは思っていないんだ。スターと言う輝かしい側面よりも、むしろトレンチ・コートで自分を覆っているような感じの方が自分には似合っているのだと思っているんだ。スターのとしての芝居は出来ないし、それは僕にとっては1番苦手な事!

 

 

 

 

 

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---あなたは、最初歌手として活動し、その後芝居の世界に転向していますが、どうしてそう言う事になったのか、その経緯について教えて頂けますか?

勿論、その時の事は良く覚えているよ。その当時僕、はミュージシャンとして活動していて、一生をミュージシャンとして過ごすものだと思っていたんだ。でも生活は厳しかったよ。家賃を払ったり、煙草を買うお金に事欠くような事がしばしばあって、遂に生活の為に何か新しい仕事を探そうと思い始めている時に一緒に歩いている友達が僕の事を振り返って「君は、きっと役者として活動出来る人だと思うよ。だから僕のエージェントに一度会って見ないか?」とすすめてくれたのが、そもそも役者になるきっかけだったんだ!

 

 

 

 

 

 

Johnny Depp3.jpg---それをすすめてくれたあなたのその友達は、今あなたの事をどう思っているのでしょうか?

さあ、どうなのだろう、それは分からないね。分かっている事は、その瞬間から全てが動き始めたと言う事だけ!

 

---あなたが最初に出演した映画は何ですか?

「 エルム街の悪魔(Nightmare on Elm Street)」でもその時僕は、まだ自分の事をミュージシャンだと思っていたから、芝居はあくまでも自分の趣味として捕らえていたんだ。

 

---いつ映画の仕事を趣味と考えないようになったのですか?

2作品目に出演した後。バンドが完全に解散になって芝居をすると言う事を真剣に考えるようになったと言うのがその主な理由で、その頃からクラスをとったり、芝居に関する本を読んだりして勉強し始めるようになったんだ。

 

---ではやっとご自分の仕事を真剣に仕事として捕らえるようになったと言う事なのですね?

厳密に言うと、“自分の出来る範囲内”と言う意味ではでね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Johnny Depp4.jpg---それはどういう意味ですか?

うーん、つまり自分の人生をかけてと言う程では無いし、あくまでも仕事は仕事と言う捕らえ方をしているという意味で言っているんだけれどね。

勿論、仕事の事は真面目に考えているよ!

自分の事を“真剣な役者”と考えている役者ほど最悪な人はいないと思うよ。

 

---それは何故ですか?

だって役者って一体何なんだい? 役者は、他の人格を演じる嘘つきで、出来るだけ上手にその嘘をつかなければならないのが役者の仕事。つまり、自分の芝居を“本物の人生”として捕らえてはいないと言う意味で、“真剣”では無いと言っているんだ。

 

 

---まだ音楽活動は続けているのですか?

勿論、今でも音楽は、僕の初恋の相手のようなもので僕の人生そのものだと思っているよ! 今でもチャンスがあれば人前で演奏したりするし、どこへ旅行するにも必ずギターを抱えて行くんだ。ただ昔のようにプロとしての活動をしていないと言う違いが有るだけさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

Johnny Depp5.jpg---撮影には“旅”が付き物ですが、旅行はお好きですか?

“旅”は大好きだよ。あまり長い間一箇所にいるとそわそわとして落ち着かない気分になるし、3ヶ月か4ヶ月も同じ所にいるとすぐにどこかへ行きたくなってしまうんだ!

 

 

---“旅”のどんな所が好きなのですか?

新しく目的地に着いた瞬間の感覚が何とも言えず素晴らしいんだ。その場所について、いろいろと学んだり、それに旅に出るとたっぷりとした睡眠時間を取る事も出来るしね。

 

 

---確か以前に私とのインタビューの中で「“眠る時間”が一番好き!」と言っていたと記憶していますが。

その通り! 今でも“睡眠”は神様がくれた1番素晴らしい“創造”だと思っているよ。

 

 

---家族と一緒に過ごす時間以外にあなたにとって心が休まる事は何なのですか?

本を読んだり、絵を描いたりしている時で、僕にとって絵を描いて過ごす時間は、良い意味で世間からの“大いなる逃避”であり、自分にとってとても貴重な時間。だから出来る限りその時間を見つけるように努力しているんだ。実は、僕は肖像画が好きで、何故か特に“象”を描くのが好きなんだよ。僕の作品を見ていると、きっとその絵が催眠術にかけられた子供が描いた絵なのでは? と思うかも知れないよ!

 

 

 

 

 

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---今までしてきた事で何か後悔している事はありますが?

唯一後悔している事があるとすれば、かつて殴りたいと思った何人かの人達を殴らなかった事。それ以外には後悔している事は無いと思うよ。

 

 

---数多くの俳優たちが何らかの形で自分たちの政治との関わりを意識しているようですが、それに対するあなたの見解は如何なのでしょうか?

僕は、時代の流れに乗って行動をするタイプでは無いし、自分が本当に信ずる事であれば、損得抜きに最後までやり抜く人間だと自負しているよ。そう言う意味でも「ザ・メイク・ア・ウィッシュ・ファンデーション(The Make-A-Wish foundation)」(ボランティア 団体)との関わりは、僕にとってとても大切な事だと思っているんだ。それから歴史的にも十分な支援を受ける事が出来ず、常に試練を抱えて生き続けている「アメリカン・インディアン(Native Americans)」の支援活動にも携わっているんだ。

 

 

 

 

 

 

Johnny Depp2.jpg---何故数多くの人たちがあなたに興味を持つようになるのだと思いますか?

ちょっとした間違いとしか思えないし、僕自身も何故だか分からないよ。それは、ハリウッドがかける魔法のような物で、映画を観ている人達は、ミステリーと言うスパイスを加えて美しく飾られた偶像に魅かれるのではないかな?

 

 

---周囲の人たちのあなたに対する1番大きな誤解は何だと思いますか?

もしかすると、周囲の人達は僕の事を“面白おかしい”人間と思っているのではないかと思う時があるのだけれど、僕は皆が期待するような“面白さ”を持ち合わせてはいないと言う点が1番大きな誤解だと思うよ。

 

 

---あなたは寂しがり屋だと思いますか?

その通り、今この場であなたの隣に座っている瞬間から、もうそのように感じているよ!

 

 

 

 

 

 

 

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---あなたが今どうしても会って見たいと思っている人は誰ですか?

「神」! 神様の隣に座って一緒に煙草を吸ってみたいと思っているんだ!

 

 

---沢山の人たちがあなたの事を“セックス・シンボル”だと思っているようですが、それに対するあなたの感想は?

さあ、僕は自分でもそんな事を考えた事は無いし、何故そんな風にとらえられているのか、さっぱり分からないよ。“セックス・シンボル”と呼ばれるのはあくまでも仕事上の事で、僕自身とても奇妙な事だと思っているし、未だにその“名称”に慣れる事が出来いと言うのが僕の本音だね。勿論、自分の仕事が認められると言うは素晴らしい事だと思うし、映画を観た人達から「とても素晴らしかった」と言うような賛辞の言葉を受けるのは嫌な気分では無いよ。でも、僕は自分の事を“セックス・シンボル”などと考えた事も無いし、それについては何と答えたら良いのか今でも分からないんだ。









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