「今までの軌跡を振り返って少し感傷的な想いに浸っているのでは?」と言う私の質問に「きっとこれから先も楽しくて興味深い事が待ち受けているだろうし、人生死ぬまで勉強だと思っているわ。」と答えるハル。

私達は、又ハルの最近の映画で、多重人格の女性役を演じる「フランキー・アンド・アリス(Frankie & Alice)」についても語り合った。

私が、「多くの人達があなたの演技を褒め称え、第2のオスカーを手にするのではと言っているのを耳にしますが。」と聞いてみると、「私自身、そうした事はあまり気にかけていないし、ただ今手中にあるものを楽しもうとしているだけなの。この企画は、私自身が12年間心の中で温めてきたもので、特に思い入れがある作品なの。だから、きちんと内容を理解してくれる配給会社が出てくるまでは、日の目を見る事が出来ない映画だと思っていたので、ここに来てやっと公開の日を迎える事が出来て本当に幸せだと思っているわ。」と明快に答えるハル!

又、「この映画は彼女自身がプロデュースしたと言う事もあって、自分自身の“第2の子供”と思っているのでは?」と聞いてみると、彼女は「将にその通りで、12年の歳月をかけて難産の末にやっと産みだした子供のようなものよ!」と誇らしげに語ってくれた。

写真：11月9日、ロサンゼルスで“オスカー受賞の可能性”について語るハル!