恐ろしい女性を演じるということは、ファンが女優のヴァネッサ・ウィリアムス(Vanessa Williams)に威圧されることもあるということですが、それには利点もあります。
「私に近づくのを怖がる人が多いんです。」と彼女は言います。「実は、これはかなり良いことなんです。近づいてくる人を50%も排除できるんです。でも、私が本当はどんな人間なのか気付いてしまえば、もう終わりなんです。」
62歳のヴァネッサは、ウエストエンド(West End)で上演されたミュージカル版『プラダを着た悪魔』 (The Devil Wears Prada)で、氷の女王の雑誌編集者ミランダ・プリーストリー(Miranda Priestly)を演じ、絶賛されました。
また、2006年から2010年にかけては、テレビの大ヒット作『アグリー・ベティ』(Ugly Betty)でファッション業界のボス、ウィルヘルミナ・スレーター(Wilhelmina Slater)を演じ、鋭い視線を完璧に浴びせました。しかし、彼女は、女性が鉄拳で権力を握るというステレオタイプは変わりつつあると語ります。
「女性がCEO、知事、そして大統領になった例は数多くあります。」と彼女は言います。「ありがたいことに、そうした固定観念は消えつつあります。この20年間で女性がどれだけの権力と地位を獲得してきたか、信じられないほどです。」
レッテルを貼られることを痛感している、意欲的な女性の1人が、親友のヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)です。78歳のヒラリーは、ヴァネッサの故郷であるニューヨーク州チャパクア(Chappaqua)で、ヴァネッサの隣に暮らしています。2人は互いのキャリアを支え合っています。
「彼女は本当に元気よ」とヴァネッサは言います。「まだショーを見に来ていないけど、アシスタントのデイビッド(David)は来ているわ。」

ヴァネッサは、グレート・オーモンド・ストリート病院(Great Ormond Street Hospital)チャリティーへの支援としてオックスフォード・ストリートのクリスマスイルミネーションを点灯する前にスピーチをしていました。
ミランダ(・プリーストリー)とは異なり、ヴァネッサはクリスマスの雰囲気を広めるのが大好きです。彼女は2枚のクリスマスアルバムをリリースしており、2000年には映画『原題:ア・ディーバズ・クリスマス・キャロル』(A Diva’s Christmas Carol)で主演を務めました。
「最高よ!」とヴァネッサはにっこり笑います。「ロンドンでホリデーシーズンを過ごすのは今年で2年目。この街の華やかさ、装飾、そして伝統が本当に楽しいの。私はニューヨーク出身なので、ニューヨークではクリスマスを盛大にお祝いするの。ここはちょっと趣があるかしら。」
ロンドンのドミニオン劇場(Dominion Theatre)での公演が来年4月まで延長されました。「週に8公演やっていますが、過去にクリスマススペシャルをたくさんやってきたので、いつもいちばん忙しい時期なんです」と彼女は言います。
子供のメラニー(Melanie)(38歳)、ジリアン(Jillian)(36歳)、デビン(Devin)(32歳)、サーシャ(Sasha)(25歳)、そして3歳の孫サニー(Sunny)がアメリカがいるため、12月に子供たちが彼女に会いに行くのは難しいかもしれません。
「飛行機で来てくれるかどうかは、誰が都合がつくか次第です。」と彼女は言います。「もしそうなら、年明けに休暇が取れますから。」
Words © Lydia Veljanovski / OK! Magazine
Photos © Phil Lewis / WENN
後編へ続く・・・。




























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