オリンピックで金メダルを2個獲得したデイム・ケリー・ホームズ(Dame Kelly Holmes)は、多忙な12ヶ月を終え、待望の休息を楽しんでいます。ケント(Kent)の自宅近くの牧草地で暮らす5頭のアルパカの世話をしているに違いありません。
「私のことを思い出すとき、アルパカを真っ先に思い浮かべる人はいないかもしれませんね。」と55歳の彼女は笑います。
「でも、息子たち(アルパカ)は大好きです。私と同じように、彼らも新鮮な空気の中で過ごすのが大好きなんです。」ケリーにとっての「休息」には、もちろん、定期的なパークラン、モチベーションを高める講演、そして『ルース・ウィミン』(Loose Women:イギリスのトークショー)でのチャットも含まれます。
ここでは、3年前に同性愛者であることをカミングアウトし、マッサージセラピストのルイーズ・カレン(Louise Cullen)と長年交際している元イギリス人中距離ランナーが、スポーツ界におけるトランスジェンダー女性について、なぜプレッシャーから解放されたのか、そして「圧倒的な」功績について語っています。

写真左から:長年交際しているマッサージセラピストのルイーズ・カレンと、デイム・ケリー・ホームズ。
━━こんにちは、ケリー! 昨年は本当に忙しかったですね…。
世界中を飛び回って、週に5、6件の講演をこなしたり、メダル獲得20周年記念の盛大な式典、チャリティーでマチュピチュ遺跡を訪れたり。でも、燃え尽き症候群が大きな問題で、1月には体調に異変を感じていました。
━━それで、今はペースを落としたんですか?
昨年は素晴らしかったけど、やりすぎてしまったから、今年は同じことができないってことのサインだと思っていました。
毎日元気いっぱいでベッドから飛び起きるなんて無理だし、毎日モチベーションが高いわけでもありません。例えば、気分が乗らないときはハーフマラソンを走る必要なんてありません。むしろ、元気いっぱいで走って、みんなに元気を与えられる方がよいです。
今は、物事への対処法をあらゆる面で見つめられるようになりました。それが本当に強みだと思います。ここ4、5ヶ月は、この数年で一番家で過ごす時間が増えたと思います。庭で過ごすのも、アルパカたちと過ごすのも大好きです!
━━ルイーズはペダルから足を離すように勧めてくることはありますか?
彼女は私のことを理解してくれているし、私の性格も分かっています。「忙しすぎる」の定義は私たちの間で大きく違いますが、それでいいんです。それに、彼女は一緒にチャレンジしたり、ハーフマラソンを走ったりしてくれるので、本当に嬉しいです。
━━健康を維持するために、どれくらい自分にプレッシャーをかけていますか?
ええと、毎日12,500歩を目標にしていますが、あまりこだわりすぎないようにしています。毎日体を動かすようにしていて、例えばUberを使う代わりに歩いて職場に行くこともあります。歩数も稼げるし、周りの人たちも観察できるからです!
歩くことは、自分の健康維持のためのツールとして使っています。週末には、パドルボードに行ったり、犬の散歩に行ったり、友達と会ったりします。
Words © Mitya Underwood / OK! Magazine
Photos © Phil Lewis / WENN
後編へ続く・・・。