62歳でデートの場に戻ったヴァネッサ・フェルツ(Vanessa Feltz)は、過去の恋愛関係を3つの言葉で表現するだけです。 “A car crash” (交通事故)と彼女は言います。
「私の恋愛生活は、完全なる惨事、大惨事、本当に最悪な交通事故でした。みんなは私がまったくのバカだと思うかもしれない。それは間違いじゃありません!」だからこそ、彼女は今、北ロンドンの美しい自宅から、二度と男性に蔑まれたり、名声のために利用されたりしないと自分自身に誓ったのです。それは彼女が苦い経験を通して学んだ教訓です。
「私は21ヶ月間独身でした。幸せな状態ではありません。」とヴァネッサは語ります。「でも、私は『君の目が好きだ』と言うような年老いた反逆者と関わるつもりはありません。このすべてから何かを学んだはずです、そうでしょう?」
彼女が言う「これ」とは、16年間のパートナーであるベン・オフォエドゥ(Ben Ofoedu)との2023年の別れのことです。娘たちが彼が浮気をしているという密告を受けた後です。ある夜、ウォータールー(Waterloo)のパーティーに向かう途中、彼女は黒いタクシーの後部座席で彼に詰め寄りました。彼は何度ももがき、無実を主張した後、ついに告白しました。
激怒したヴァネッサはタクシーのドアを開け、雨の中に身を投げました。彼女の「最愛の」婚約者はパーティーに車で向かいました。
同じ「これ」は、彼女の元夫であり、彼女の子供たちの父親でもある整形外科医のマイケル・クラー(Michael Kurer)にも当てはまります。彼は、一見幸福な結婚生活16年を経て、ある日突然、離婚を要求し、彼女を「むかつくほど太っている」と呼びました。彼は彼女に12週間の「試用期間」を与え、6週間後に出て行きました。
このインタビューで、ヴァネッサは私たちを彼女のユニークな家、フェルツタワーズと名付けた18世紀のゴシック様式の建物に案内してくれます。
20年前に引っ越してきたときからあったローマ時代の模造フレスコ画など、風変わりな要素が満載です。壁の1つにはフェティッシュな衣装を着た彼女の魅力的な似顔絵が飾られ、サイドテーブルにはリー・フランシス(Leigh Francis)の顔が刻まれています。
ダイニングテーブルは、パーティー用に床スペースを確保するために折りたたまれています。しかし、ほとんど見つからないものが1つあります…それは…ヴァネッサです。
OK! との会話の中で、彼女は婚約者と別れて以来、636夜のうち635夜を街で過ごしたと明かしました。「61歳の誕生日の数週間前に、また1人になったのですが、どうにもできませんでした。」と彼女は言います。
「ネットフリックス(Netflix)を見まくって、機織りを始める? 無理です。だから代わりに出かけたんです!」
彼女は、マイリーン・クラス(Myleene Klass)、リンダ・ロブソン(Linda Robson)、ホリー・ウィロウビー(Holly Willoughby)など親しい友人たちから多くのサポートを受けてきました。
そして驚くべきことに、彼女は愛を諦めたわけではなく、ただ“wannabes”(愛し愛されたい)と思っているだけなのです。
「いつかキューピッドが矢を射て、真実の愛を再び見つけられることを願っています。でも、妥協するつもりはありません。前回の恋愛で、私は恋人になりたがっている人と付き合う気はなくなりました。誰かのあらゆるところにアクセスできる紐でいることに、もううんざりしています。」
それで、この機知に富んだ知的な女性はどうやってこれほど多くのカエルにキス(映画『プリンセスと魔法のキス』(原題:The Princess and the Frog)より)をすることができたのでしょうか?
『Vanessa Bares All: Frank, Funny and Fearless』の出版を前(インタビュー当時)に、私たちを自宅に招いてくれました。この本を執筆することで、じっくり考える時間ができたと彼女は認めています。そして、彼女は、人生で出会ったほぼすべての男性にひどく失望させられたと、絶対的な確信を持って言えます。
彼女が今や“One Hit Wonder”(ワン・ヒット・ワンダー:一発屋)とあだ名をつけた元婚約者も、その最新の例に過ぎません。2007年のOK! クリスマスパーティーでのチョコレートファウンテンをめぐって初めて会って以来、2人の関係は厳しい視線にさらされてきました。
そして振り返ってみると、彼女は警告サインを無視していたと認めています。彼は何度も芸能イベントに彼女と一緒に行こうとしました。しかし、結局は1人でパーティーに出かけました。何年もの間、彼女はソーシャルメディアを通じて、彼の悪い振る舞いについて主張する人々から何度も連絡を受けていました。しかし、彼はほとんどの場合、言い逃れをしていました。
2023年1月14日、彼女と婚約者は、ウエストエンドのレストランで娘たちと孫たちと夕食を共にし、平静を装っていました。その日の早い時間に2人はくだらない口論をしていましたが、ヴァネッサは家族との食事が終わった直後に婚約者とウォータールーのパーティーに行くと約束していました。
彼女の恋人は明らかにパーティーに早く行きたくて仕方がありませんでした。彼女がまだ食事を終えて、あるいは支払いを済ませる前に、彼は(携帯電話のアプリを使って)ブラックタクシーを呼んでいました。
娘たちは、この歌手の彼女に対する態度にうんざりし、もう黙っていられませんでした。今回は、ネットの情報源から、彼がどこかで演奏しているとの情報をつかんでいたのです。そして、彼がヴァネッサを急いで連れ去ろうとしたとき、娘のサスキア(Saskia)とアレグラ(Allegra)がそれを口走りました。
ショックを受けたヴァネッサは、待っていたタクシーに乗り込み、恋人と対峙しました。「彼は動揺し、何を言っているのか意味が分かりませんでした。」
結局、彼は別の女性にメッセージを送っていたことを認めました。ヴァネッサは後に、それが少なくとも1年間続いていたことを知りました。彼女が思い切った行動に出たのはその時でした。
「私は走行中のタクシーのドアを開けて飛び降りました。コートは破れ、腕の切り傷からは血がにじみ出ていました。」と彼女は言います。「私は、運転手がタクシーを止めて、私が飛び降りても生き延びたかどうか確認するだろうと思いましたが、そうはしませんでした。」
ところが、現在52歳のこの歌手は、他の女性宛ての一連のメッセージを誤って彼女に送り、クラブでパーティーをしている自分の写真をインスタグラムに投稿しました。その夜、彼女は鍵を変え、それ以来、彼に会っていません。
当然ながら、ヴァネッサは二度と彼の名前を口にしたくありません。だから彼女は彼を“One Hit Wonder”(ワン・ヒット・ワンダー)(OHW)と呼びます。これは彼のバンド、ファッツ・アンド・スモール(Phats & Small)と1999年の曲『Turn Around』にちなんでいます。しかし、彼は彼女について残念なほど声高に語ってきました。
「私は高みを目指して何も言わないように努めましたが、それが私をとても惨めにさせました。」とヴァネッサはOK! に語りました。「特に、私はこの人を愛していたので。そして私は愛情深く、誠実なパートナーだったと思います。私はこんな目に遭うに値するようなことは何もしなかったと思います。」
彼女は、最初の夫が彼女に接した態度についても、同じことを言うことができました。彼女は1985年に、現在35歳の児童セラピストのサスキアと現在38歳の弁護士アレグラという娘の父親であるマイケルと結婚しました。
16年近く、ヴァネッサは彼らが至福の幸せを味わっていると思っていました。しかし、1999年9月のある日曜日に、彼女は突然の出来事に見舞われました。
「私は、ふざけて、憂鬱な気分になっていると言っていました。」と彼女は思い出します。「すると、突然、彼はダーレク(Dalek:英国のTVドラマ『ドクター・フー』(Doctor Who)に登場する宇宙人)のような声でこう言ったのです。『離婚の可能性は否定できない』」
彼女は唯一できる質問をしました。「なぜ?」彼の答えはぞっとするものでした。「君はただ太っているだけだ。ひどい姿。君が糖尿病になるのをずっと待っているよ。」スターはショックを受けました。「息ができませんでした。」と彼女は思い出します。
数日後、マイケルは結婚生活を救うために彼女に12週間の「試用」期間を提案しました。彼は彼女が「判断」される基準を決して説明しませんでした。しかし、彼の以前の激怒を考え、彼女はできるだけ早く、できるだけ痩せようと決心しました。彼女はリンゴとゆで卵、そして1日300カロリー未満の食事で生き延び、週7日間トレーニングを続けました。
「私はトライアルに勝たなければなりませんでした。」とヴァネッサは説明します。「サスキアは10歳、アレグラは14歳でした。これは私が失敗できるチャレンジではありませんでした。」
Words © Emmeline Saunders and Jane Warren / OK! Magazine
Photos © Alex James / OK! Magazine
後編へ続く・・・。
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