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アメリカのテレビドラマシリーズ『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』でジューン・オズボーンを演じ、2017年のエミー賞でドラマシリーズ部門の主演女優賞を受賞したエリザベス・モス。

OK! インタビュー☆エリザベス・モス:『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』(シーズン5)(前編)

エリザベスが自身が演じるシーズン5のジューン・オズボーンについて「これから先のジューンの旅は実に壮大なものになるのではないかと思う」と語る。

エリザベス・モス(Elisabeth Moss)は同世代で活躍する女優の中で、最も優れた女優の1人と言われているが、そうした一般的な認識の割には必ずしも正統な評価や注目を受けてきたというわけではない。その理由の1つとして挙げられるのは、どちらかというと、映画に比べTVシリーズ番組への出演に、より大きな関心を示す彼女の好みにも由来しているようにみえる。

しかし、2020年にリリースされた映画『透明人間』(原題:The Invisible Man)の成功を機に、エリザベスは自身が非常に大きな興行成績を残す能力を兼ね備えた女優であることを証明している。

アメリカのテレビドラマシリーズ『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』(原題:The Handmaid’s Tale)のジューン・オズボーン(June Osborne)役でエミー賞を獲得し、現在は同作品のシーズン5への出演に返り咲こうとしているモスだが、この作品は過去10年間の中でも、最も凄惨な作品として絶賛されたシリーズの1つであり、抑圧された女性階級の反政府勢力リーダーとして暗黒の世界から脱却しようとするジューンは、世界中の女性たちのロールモデルとなっている。

モスは、シーズン2以降『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』のエグゼクティブ・プロデューサーを務めるだけではなく、新シーズンの最初の2つのエピソードとフィナーレの監督も務め、作品のクリエイティブな指導に深く関わっている。

シーズン5の最初の2つのエピソードは、9月中旬に英国のチャンネル4でプレミア公開される予定になっていて、その筋書きはまだベールに包まれてはいるが、これから先のジューンを巡るストーリー展開には、まだまだ手を付けくわえることが可能だという。

モスはその概要について「真の自由が意味するものは何なのか? 自由は本当に存在するのか?など、心の奥深くに潜む問い掛けに対し、いかに観客がジューンの人生に自分を重ね合わせ、怒りや感動を共有していくのか? これから先のジューンの旅は実に壮大なものになるのではないかと思う。」と付け加えている。

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マーガレット・アトウッド(Margaret Atwood)の小説を基に脚色され、絶賛されたシリーズのファンは、昨年放送されたフィナーレで、ジューンがフレッド・ウォーターフォード(Fred Waterford)司令官(ジョセフ・ファインズ:Joseph Fiennes)を殺害したことから何が起きるのか、その必然的に発生する結末について熟知しているという。

さらに、新シーズンでは、彼の死がジューンの元虐待者で、妊娠中のセリーナ・ジョイ・ウォーターフォード(Serena Joy Waterford)(イヴォンヌ・ストラホフスー:Yvonne Strahovski)にどのような影響をもたらすのかが明らかになり、ジューンの夫ルーク(Luke)(O・T・ファグベンル:O.T. Fagbenle)と彼女の親友モイラ(Moira)(サミラ・ワイリー:Samira Wiley)にもたくさんのどんでん返しが待ち受けている。

モスはまた、『ソー:ラブ&サンダー』(原題:Thor: Love and Thunder)で知られる、タイカ・ワイティティ(Taika Waititi)が監督し、マイケル・ファスベンダー(Michael Fassbender)が共演するサッカードラマ『ネクスト・ゴール・ウィンズ』(原題:Next Goal Wins)で再び大スクリーンに登場することになっている。ちなみにこの映画は、2001年にオーストラリア代表に31-0というスコアーで屈辱的な敗北を喫したアメリカ領サモア代表の運命について物語った実話作品である。

かつてはSNLのコメディアン、フレッド・アーミセン(Fred Armisen)と結婚していたエリザベス・モス(40歳)だが、現在は独身で2匹の猫ルーシーとエセル(Lucy and Ethel)と共にニューヨーク、マンハッタンのアッパー・ウエスト・サイドに住んでいる。

━━ストーリー展開の詳細を明かすことはできないことは承知していますが、『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』のシーズン5でどのようなワクワク感が期待できるのか、ちょっとしたヒントでもよいので少し教えていただけますか?

今回はいろいろな場所で数多くの撮影を試みた、とても壮大なシーズンだと自負しているの。とにかくたくさんのエピソードに溢れていて、私自身とても興奮しているわ。おそらく今までよりはるかにワイルドな作品の1つになるのではないかしら! 多くのことが起こるシーズンもあれば起こらないシーズンもあるけれど、今シーズンは とにかくその目まぐるしさに自分でもついていけないくらいなの。とにかく、とてもエキサイティングで、決して退屈することはないはずよ。

━━『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』では監督と主演女優として2つの責務を背負っていますが、そのような形でご自身の独創性を駆使して作品作りを楽しめるのはどんな気持ちですか?

監督としての演出の方向性に自信がついて、ワクワクしていることは確かよ。やっとここまでたどり着くことができたと思うと自分でも信じられないくらい! 最近は『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』と『シャイニング・ガール』(原題:Shining Girls,彼女のもうひとつのヒットシリーズ)の監督兼プロデューサーとして多くの時間を費やしているところなの。ちなみに『シャイニング・ガール』はモスのもう1つのヒットシリーズとして知られている。

ある特定のシーンの特殊なライティング方法などを含めて、今は異なった分野の人たちから届く様々な意見に耳を傾けたり、他の監督が自分の作品にどのようにアプローチし、評価するかなどを確認しながら方向性を定めていきたいと思っていて、多分ここしばらくはそうした動きをするのがベストな方法だと思っているの。今はひとえに学ぶこと、そしてその学びをしっかりと自分のものにすることが大切だと思っているわ。

Interview © Jan Janssen / Wenn
Photos © WENN.com

後編へ続く・・・。

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