そこで、BBCのホームコメディー『アイム・アラン・パートリッジ』で知られる、コメディアンのスティーブ・クーガン(Steve Coogan)についてクロエの見解を聞いてみると、彼女からはこんな答えが戻ってきた。
「昨年、スティーブが何かで表彰されたとき、誰かが彼に“アラン・パートリッジは誰を基にイメージして制作したのか?”と聞いてきたの。そして、そのとき戻ってきた彼の答えは“80年代の男性テレビ司会者とのミックス”だったの。そのキャラクターのイメージの一部は、きっと父(『グッド・モーニング・ブリテン』(Good Morning Britain:GMB:英国の朝の情報番組)の司会者リチャード・マデリー(Richard Madeley))からきているものだと思うわ。」
でも、母のジュディ(司会者兼作家のジュディ・フィニガン(Judy Finnigan))がリチャードの隣でテレビの司会を務めるという夢は、残念ながら実ることはなく、視聴者の皆をがっかりさせている。そして、その経緯についてクロエは次のようにコメントしている。
「長年テレビ業界で仕事を続けてきた母にとっては、もうテレビでやりたいことは何も残っていなかったのだと思うわ。2人共10年以上前に引退しているし、その後も母からは“もう1回テレビの仕事をしてみたい”というセリフを耳にしたことは1度もないの。」
リバプール(Liverpool)で放映された『ディス・モーニング』(This Morning:英国のお昼のTV番組)の出演以来、25周年記念を迎えるジュディは優しく才能あふれる女性だが、司会や演技を務めるような仕事にはあまり向かない地味なタイプの人で、世間から脚光を浴びるような立場を好むことはなかったらしい。
家族の応援だけではなく、素晴らしい交友関係に恵まれるクロエとジェームスだが、その友人リストには、既に3人の子持ちのザラとマイク・ティンダル(Zara and Mike Tindall)夫妻の名前も含まれているという。そしてそんな2人に「ザラのおばあちゃんにあたるエリザベス女王(エリザベス2世:Elizabeth the Second)がどんなアドバイスをしたのか、ちょっと知りたい。」と語るクロエとジェームス!
「ザラからは、たくさんの役立つアドバイスとモスリンの布地をもらったわ。」と語るクロエに、ザラからのアドバイスの具体的な内容について聞いてみると、クロエからは次のような答えが戻ってきた。
「ザラに限らず、たくさんの人たちに“母乳か哺乳瓶のどちらでミルクを与えたらよいのか”と聞いてみたの。でも皆が口を揃えて言うには“それはやってみなければわからない”ですって! 」
そして、クロエに続きジェームスもまたティンダル夫妻について次のようなコメントを残している。
「彼らの家族と一緒に時間を過ごしていると、2人は最高の両親だと実感することが多いんだ。ミア(Mia)もレナ(Lena)もルーカス(Lucas)もとても素直で可愛らしい子供たちだしね。3人のなかでも僕のお気に入りはミアで、できれば生まれてくる僕たちの娘もミアのように育ってほしいと願っているんだ。彼女は、ちょっといたずらなトムボーイだけれど、女の子のように振舞わなければならないときは完璧な女の子を演じることができるんだよね。」
撮影の後のインタビューを終えノーサンプトン(Northampton)にある自宅に戻ろうと荷造りを始めた2人は、将来の家族の姿についてちょっとしたヒントを与えてくれた。そこで最後にジェームスとクロエの夢にほんの少し触れてみたいと思う。
「僕は特に大家族が欲しいと思っているわけではないし、子供は1人でもよいと思っているんだ。」と語るジェームスに対し、「フットボールチームを組むほどではないけれど、既に次の子供のことを考えている」というクロエ! そのクロエいわく「自分が60代になったとき、家族全員が集まってクリスマスをお祝いすることが今の私の夢なの。」
WORDS © GEMMA McCARTNEY
PHOTOS © LORNA ROACH
STYLIST: KATE BARBOUR, STYLIST’S ASSISTANT: KITTY BOWES, HAIR & MAKEUP: LYNDSEY HARRISON
END.