犯罪映画のヒット作『カジノ』(原題:Casino)(アメリカ1995年公開)の上映から今年で既に25年の月日が流れようとしている。
ちなみに、この作品は、ロバート・デ・ニーロ(Robert De Niro)とジョー・ペシ(Joe Pesci)の2人の親友が“カジノビジネス帝王”の座を狙って互いにしのぎを削るという内容で、映画の中では、デ・ニーロが演じる、サム・“エース”・ロススティーン(Sam “Ace” Rothstein)は、シャロン・ストーン(Sharon Stone)が演じる、ジンジャー・マッケンナ(Ginger McKenna)と結婚しているという筋書きである。
シャロン・ストーン(62歳)はインタビューの中で、当時共演したデ・ニーロについて「役者としてはもちろんのこと、彼の魅力にまるで頭を斧で割られたように強く魅かれたのを覚えているわ。」と、率直なコメントでデ・ニーロを“べた褒め”している。
アイコン的な存在として映画界に君臨することに加え、デ・ニーロ(77歳)は、その他にも、知る人ぞ知る映画監督、マーティン・スコセッシ(Martin Scorsese)の指揮の下、9本の作品に出演し、2つのアカデミー賞と2つのゴールデングローブ賞を受賞している。
写真左から:『ゴッドファーザー PART II』で共演したアル・パチーノ(Al Pacino)、マーティン・スコセッシ映画監督、デ・ニーロ。
最初のアカデミー受賞は1974年(アメリカ公開日)のことで、これは『ゴッドファーザー PART II』(原題:The Godfather Part II)でヴィトー・コルレオーネ(Vito Corleone)役を演じ、最優秀助演男優賞を獲得、さらに2番目のアカデミー受賞は1980年(アメリカ公開日)『レイジング・ブル』(原題:Raging Bull)でジェイク・ラモッタ(Jake LaMotta)役を演じ、アカデミー主演男優賞を獲得している。
そして同年1980年(アメリカ公開日)には同じく『レイジング・ブル』で見事「ゴールデングローブ賞映画部門主演男優賞(ドラマ部門)(Golden Globe for Actor In A Drama Motion Picture)を手にするという快挙を成し遂げている。
友人や同僚たちの間では通称「ボブ」と呼ばれるデ・ニーロはまた、1976年(アメリカ公開日)に上演された映画『タクシードライバー』(原題:Taxi Driver)の中で、大都市ニューヨークで孤独な生活を送るベトナム戦争帰還兵トラヴィス・ビックル(Travis Bickle)役を演じ、その映画の中で使われた陳腐な名セリフ“ユー・トーキング・トゥー・ミー?(You talkin’ to me?)”はアメリカン・フィルム・インスティチュート(American Film Institute)が選ぶ、「アメリカ映画の名セリフベスト10」に選ばれている。
また、マンハッタン生まれのイタリア系アメリカ人のデ・ニーロは、2016年に当時のアメリカ合衆国大統領バラク・オバマ(Barack Obama)より、栄誉ある大統領自由勲章(プレジデント・メダル・オブ・フリーダム:Presidential Medal of Freedom)を授かっている。
ちなみにこの賞は、アメリカ合衆国の国家安全保障や国内問題への貢献、世界平和や社会的および個人的な文化への著しい功績に対して文民に贈られる最高位の勲章である。
Words © Lisa Blake / OK! Magazine
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後編へ続く・・・。