今日の長崎も日差しが強く本当に暑い1日です。お盆休みを長崎で家族みんなで過ごしております。なぜ、長崎を今回訪れたかと申しますと・・・素敵な思い出も沢山の長崎ですが・・・理由の1つに軍艦島を訪れてみたい!! との思いで長崎にやってまいりました。軍艦島については、セットモデルとして登場したダニエル・クレイグ(Daniel Craig)主演の2012年公開の映画『007 スカイフォール』(原題:Skyfall)がきっかけです。
行くなら上陸クルーズ! と、かなり前から予約していたのですが・・・予約した日は台風の影響もあり、キャンセルをして別の日に。幸運にも別の日に振替が出来ました。この時期は常に満席とのことで本当に良かった! ですが・・・接岸可否の判断基準もあり、ここ1ヶ月は上陸できずに周遊コースだけで、つい4日前から上陸が出来たとのことで乗船後、無事に上陸出来るか、ハラハラでした。
そして、船内で上陸出来るとのアナウンス! みんな拍手で湧きました。無事に上陸!! 念願の軍艦島です! 私は朝9時の便で上陸出来たのですが同日のお昼の便では判断基準をクリア出来なかったので上陸できず・・・。本当に狭き門です。小学生以下は上陸が出来ないとのことで、この上陸クルーズには私だけの参加とし、主人と子供たちは別のプランです。
青空にそびえたつ無人島の端島、通称:軍艦島。南北約480m、東西に約160m、周囲約1,200mの小さな海底炭鉱島で外観が軍艦の「土佐」に似ているとのことで軍艦島と呼ばれています。2015年には、明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼・造船・炭鉱産業の構成資産の1つとして世界文化遺産に登録されました。
朽ち果てた建物の残骸の姿の軍艦島ですが、1916年には日本初の鉄筋コンクリート造の高層住宅が建設されるなど、最盛期では約5,300人の人々が暮らしていました。小中学校、映画館、神社、銭湯、病院、郵便局など火葬場以外は全て揃っていました。エレベーターはありませんでしたが、その変わり全てのフロアには渡り廊下があり、そのまま行きたい所へ行ける環境とのことでした。
石炭から石油にエネルギーが変わることで、1974年1月に閉山。なんと3カ月後には人々は退去し無人島となりました。
大きな波に毎日さらされ、建物の状態も毎日変化しています。一部のアパートは今年倒壊する恐れがあるとのことで、景観がどんどん変化していきます。未来、上陸できなくなるのかな? との思いもあったので今回、本当に上陸出来て良かったです。
炭鉱で働く厳しい日常や、限られたスペースで遊ぶ子供たちの様子など、その時代に暮らしていた人々の生活を想像します。
上陸あと、船に戻り軍艦島を1周します。立ち入ることが出来ない場所も目にして・・・閉山から約50年。時代の移り変わり、大きな変化とその人たちの暮らし。時代に翻弄されながらもたくましく生きる人々の姿に思いを馳せます。
帰りの船では、船内のモニターで当時の暮らしぶりの映像を見ることが出来ました。狭い階段をお神輿が通ったり、仕事を終えた後の家族団らんの様子、食堂での時間など、今では廃墟となった無人島の昔の姿を知ることが出来ました。その当時の人々の生活や様子など記憶を残していく事の大切さを実感しました。
念願の軍艦島・・・すごかった! 素晴らしい経験です。
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12月1日生まれの射手座
東京都浅草出身
ニューヨークと東京を行き来する生活を送る、OK! JAPAN編集長。
アメリカ人の夫と一緒に、NYで生まれた娘と息子、2人の子供の子育てに日々奮闘中。
2006年にサンフランシスコから帰国後、2009年にスタートした「OK! JAPAN」の編集長を務め、2013年の「OK! JAPAN 改訂版」 からは編集、ブログを担当。
そして、2017年の「OK! JAPAN リニューアル」から再び編集長を務めます。
NYでの暮らしで学んだ経験をはじめ、NYが発信するファッション、ジュエリー、ビューティー、エンターテインメントの最新情報から、子育てや学校事情、NYの近況報告まで多岐にわたり、リアルなNYのライフスタイルをお届けいたします。
チームユニフォームを着てジジ・ハディッドとベラ・ハディッドも熱烈観戦していたNYを本拠としているナショナルホッケーリーグ(NHL)所属のニューヨーク・レンジャース(New York Rangers)のファン。