アリアナ・グランデ(Ariana Grande)は先日、シカゴのユナイテッド・センター(United Center)で行われたコンサートで、胸に手を当てて演奏を中断し、『エターナル・サンシャイン・ツアー』(The Eternal Sunshine Tour)の後、「表舞台から一歩身を引く」という決断について説明しました。
この発表は世界中のファンを驚かせましたが、アメリカのスーパースターはコンサートの観客に直接語りかけ、「衝動的な行動でも、衝動的な決断でもありません。」と主張しました。
33歳の彼女は、落ち着いた口調で雄弁に語り、それは「ずっと前にひっそりと決めたこと。」と説明し、集まった人々に「これは私が計画していたことなんです。」と語りました。
歌手兼女優の広報担当者は以前、アリアナが「終わりのない、継続的な世間の監視」を理由に、ツアー終了後、公の場での活動から身を引くと述べていました。
残念ながら、この決定により、彼女はスティーブン・ソンドハイム(Stephen Sondheim)のミュージカル『サンデー・イン・ザ・パーク・ウィズ・ジョージ』(Sunday In The Park With George)のロンドン再演からも降板することになりました。
彼女は来夏から同作品で、『ウィキッド ふたりの魔女』(原題:Wicked(Wicked – Part 1)(アメリカ公開:2024年11月22日)(日本公開:2025年3月7日)、『ウィキッド 永遠の約束』(原題:Wicked: For Good)(アメリカ11月21日公開)(日本2026年3月6日公開)で共演したジョナサン・ベイリー(Jonathan Bailey)と共演する予定でした。
アリアナが表舞台から身を引くことになった今、グラミー賞受賞者である彼女の今後のロンドン公演は、彼女の大勢のファンにとってさらに貴重なものとなることでしょう。
ポップアイコンでありハリウッドスターでもある彼女は、現地時間8月15日からO2アリーナで10夜連続公演を開始します、20万人の「アリアネーター」(Arianators:熱狂的なファンの総称)が、2024年リリースのアルバム『エターナル・サンシャイン』(Eternal Sunshine)や、7月31日にリリースされた8枚目のスタジオアルバム『ペタル』(Petal)からの楽曲のライブパフォーマンスを心待ちにしています。
彼女のセットリストには、新曲とキャリアを決定づけたシングル曲の両方が含まれており、2013年のデビューアルバム『ユアーズ・トゥルーリー』(Yours Truly)のオープニングトラックである『ハネムーン・アヴェニュー』(Honeymoon Avenue)もその1つです。
ビルボードUK(Billboard UK)の編集者トム・スミス(Tom Smith)氏によれば、アリアナがそれから13年間で成し遂げたことは、まさに「一世代に一度」の偉業と言えるでしょう。
「アリアナは信じられないほどユニークなミュージシャンで、ここ15年ほどポップカルチャーを席巻してきました。」と彼はOK! に語りました。「彼女はニコロデオン(Nickelodeon)の子役スターから、人々が心から尊敬するミュージシャンへと見事に転身を遂げました。」
「彼女は間違いなく21世紀を代表するポップスターの1人です。彼女の人気は絶大ですが、それ以上に、彼女が経験してきた出来事、つまりトラウマ、悲しみ、そして喜びといったものを通して、計り知れないほどの影響力を持ったのです。」
そしてもちろん、彼女は音楽で観客を魅了しただけではありません。映画版『ウィキッド』での彼女の演技は批評家からも絶賛され、ファンは熱狂しました。
「アリアナは歌、演技、ダンスの三拍子揃った真の才能の持ち主です。」と、PRおよびエンターテイメント専門家のニック・イード(Nick Ede)氏は説明します。
「彼女はマライア・キャリー(Mariah Carey)、ホイットニー・ヒューストン(Whitney Houston)、セリーヌ・ディオン(Celine Dion)のような歌声を持っていて、そのような歌声はめったに現れるものではありません。」
「彼女には、とても憧れを抱かせるような魅力もあります。ハリウッドスターのような洗練された雰囲気がありながら、同時に純粋さも持ち合わせています。それは、彼女と家族、特に母親や弟との関係性によく表れています。」
「彼女にはまだ純粋さが残っているけれど、どこか物知りなところもあります。多くの点で魅力的ではあるけれど、タトゥーや過去の恋愛遍歴など、少し尖ったところもあります。それが私たちを惹きつけるんです。でも、何よりも根底にあるのは彼女の才能です。才能がなければ、今の彼女のキャリアは築けなかったでしょう。」
アリアナが持つ特別な何かについて、トムはこう付け加えました。
「ミュージシャンやポップスターなら誰でも、アリアナの声が欲しいと思うはずです。彼女は信じられないほどの音域と多才さを持っています。今のポップスターの多くはイメージやライフスタイルを重視していますが、アリアナはかなり昔ながらのスタイルで、彼女の声の質と力強さこそが、過去15年、20年にわたって人々が本当に共感してきたものなのです。」
「アリアナ・グランデの曲を聴くと、彼女の歌声が素晴らしくて圧巻だと誰もが確信します。彼女は間違いなくミレニアル世代の音楽界のアイコンです。」
アリアナの才能と決意は、10代の頃から明らかでした。15歳でブロードウェイミュージカル『13』で舞台デビューを果たし、その後ニコロデオンの人気番組『ビクトリアス』(原題:Victorious)のキャット・バレンタイン(Cat Valentine)役で人気を博しました。
彼女にとって初のコラボレーションシングルは、ラッパーのマック・ミラー(Mac Miller)をフィーチャーした『ザ・ウェイ』(The Way)で、2013年にビルボード・ホット100で10位に初登場した後、彼女の世界的なチャート制覇を本格的にスタートさせました。
彼女のデビュー・スタジオ・アルバム『ユアーズ・トゥルーリー』は、同年アメリカで初登場1位を獲得し、このような快挙を成し遂げた15人目の女性アーティストとなりました。
そして彼女は、『マイ・エヴリシング』(My Everything)、『サンキュー、ネクスト』(thank u, next)、『エターナル・サンシャイン』(Eternal Sunshine)でも再び同じ偉業を達成しています。
しかし、輝かしいキャリアの成功の裏で、わずか33歳のアリアナは、多くの人が一生のうちに経験する以上のトラウマと悲しみを経験してきました。
来年5月には、マンチェスター・アリーナ(Manchester Arena)で開催された彼女の『デンジャラス・ウーマン』(Dangerous Woman)コンサートで発生した凄惨なテロ攻撃から10年となります。
事件の重大さを考えれば、アリアナが音楽活動を完全に諦めてもおかしくなかったことでしょう。しかし彼女はそうせず、翌月にはジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)やコールドプレイ(Coldplay)といったスターが出演するチャリティーコンサート「ワン・ラブ・マンチェスター」(The One Love Manchester)を開催し、被害者とその家族を支援するための資金を集めました。
「あのコンサートで、世界中のほとんどすべての人が彼女に恋をしたんです。」とニックは語ります。「彼女が『虹の彼方に』(Over The Rainbow)を歌ったとき、あまりの美しさに、文字通り世界中で針が落ちる音さえ聞こえるほどでした。あれは、彼女がいかに強く才能あふれる女性であるかを証明した数多くの瞬間の1つでした。」
その1年後、元恋人で長年の友人だったマック・ミラー(Mac Miller)が26歳で薬物の過剰摂取により亡くなったとき、彼女の精神力は再び試されました。
それは彼女がアルバム『スウィートナー』(Sweetener)をリリースした直後の出来事でした。彼女はこのアルバムについて、マンチェスターでのテロ事件の後、「切迫感から生まれた」と語っています。彼女はこの時期を「私のキャリアの中で最高の年の1つであり、人生で最悪の年の1つ」と表現したことで有名です。
3年後、アリアナはミュージカル『ウィキッド』のグリンダ・アップランド(Glinda Upland)役に抜擢され、長年の夢を叶えるチャンスを得ました。撮影は2022年に始まりました。
「自分自身を誇張したような役柄ではなく、キャラクターと向き合う時間を持てたのは良かったし、自分の演技力を様々な形で試すことができたのも嬉しかった。」とアリアナは2024年に語っています。
彼女は2023年のハリウッドの労働争議によるストライキで撮影が中断された際に『エターナル・サンシャイン』を作曲し、その結果、最優秀ポップ・ボーカル・アルバム部門でグラミー賞にノミネートされました。
8月ロンドンで開催されるツアーについて、トムはこう語ります。「カムバックであると同時に、非常に重要な節目でもあるように感じます。彼女は本当に唯一無二の存在です。彼女が成し遂げたことを成し遂げられる人はこれまでほとんどいませんでしたし、今後彼女のような人が現れるとしたら、私はとても驚くでしょう。」
Words © Mitya Underwood / OK! Magazine
Photo © Nicky Nelson / WENN
END.




























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