東京をはじめ日本各地で撮影が行われた本作。なかでもフィリップが美亜と一緒に猫メイクをして、「神楽坂化け猫フェスティバル」に参加する、キュートなハイライトシーンがあります。この撮影についてブレンダンは、「ミャオミャオ!」とお茶目に猫の鳴き声をまねて会場を笑いで包み、「ボランティアとして撮影に参加された大勢のエキストラの方々に、心を動かされました。長時間にわたる撮影の間もずっと忍耐強く待っていてくださって、それが日本の映画作りを象徴しているように感じました。コラボレーション、そして忍耐の精神というものがひとつの形となって、特別な作品を作っていったのだと思います。」と語ります。
物語の重要人物として描かれるのが、自身の記憶を失いつつある、かつての大物俳優・長谷川喜久雄。演じた柄本明は、ブレンダンとの共演について「ブレンダンさんは非常に大きい方です。クジラほど大きくはないですが(笑)」と、『ザ・ホエール』にかけてジョークを入れて笑いを誘い、「普段からとても素敵な方で、ブレンダンさんの大きな優しさがそのままフィリップに移動して演じているという感じでした。一緒にお仕事ができて、光栄です。」と、リスペクトしてやみません。
するとブレンダンも「柄本さんと同じ気持ちです。私も日本語を話すシーンがありますが、私が日本語を話すよりも、柄本さんが英語で話すシーンの方がすごいですよ!」と返しました。
それに応えて、「僕は英語を喋れないし、ブレンダンさんは日本語を喋れない。そういう意味では、ブレンダンさんと共闘できたと思います。撮影のときは具体的な相談をしたことはなかったのですが、彼の顔を見ると自然にお芝居が出てくるんです。」と、柄本さん。言葉の壁を超えた撮影現場だったことを明かしました。名優2人の心が共鳴してつながった、エモーショナルな演技。そして物語のなかで描かれる、絆で結ばれた彼らの旅路は、日本の美しい風景と溶け合って、見るものの胸を大きく揺さぶる素晴らしいシーンとなっています。

ブレンダンは、「この映画は言葉を尽くしても言い切れないくらい、孤独と寂しさへのラブレターだと思っています。宛先はもちろん東京ですが、世界のどの街にでもあてはまる物語ではないでしょうか。日本では一度人とのつながりができると、それがずっと続いていくということを実感しました。そこがとても魅力的だと思います。HIKARI監督、そして日本の素晴らしい俳優の方たちと仕事できたことを、本当にうれしく思っています。」と、日本への愛を込めて作品の魅力を語りました。
会見の終盤、記者からブレンダンに「もしファミリーをレンタルするとしたら、誰でしょう?」という質問が向けられると、ユーモラスに「お疲れさまです」と日本語を披露して会場を和ませてから、「私は男4人兄弟の末っ子なので、お姉さんをレンタルしたいですね。」と笑顔で答えてくれました。
アメリカを拠点に映画製作のキャリアを積み、今年のベルリン国際映画祭で審査員を務めるなど世界が注目するHIKARI監督は、「見た人々が笑顔になったり、気持ちが軽くなったり…、これからも映画で人々の心がつながるような作品を作っていきたいと思います。この『レンタル・ファミリー』で描かれているように、国籍や肌の色が違っても、人々の心はつながっているということを今、世界中のみなさんに伝えたいです。」と、本作に込めた想いを語りました。
ブレンダンは頷きつつ、「この作品には、ヴィランが登場しません。無関心が悪人を作ると、私は思っていて…。私たちは人とつながることで、より良く幸せに生きていけると思います。それは絶対にかなうと、私は信じています。」と、今を生きる私たちにエールを送ります。

最後に「この映画を日本中のたくさんの人に見ていただきたいです。見ていて何かピンとくることがあったらそれを感じ取って、そして誰かのことを思い出したら、ぜひその人に電話して、話をしてみてください。」というHIKARI監督の温かいメッセージで、会見は締めくくられました。
映画『レンタル・ファミリー』(原題:Rental Family)
2026年2月27日(金)より全国ロードショー
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©2025 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.
公式サイト:https://www.searchlightpictures.jp/movies/rentalfamily
TEXT:丸山けいこ




























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