新学期が始まり、新しい担任の先生やお友達と、新しいクラスでの学校生活を子供たちは楽しんでいます。
VIPプレビューを含めた、NY時間の9月4日~7日の期間、ジェイコブ・ジャヴィッツ・コンベンション・センター(Jacob K. Javits Convention Center)で開催していました、ニューヨークの秋のアートシーズンの幕開けを飾る、アートフェア、The Armory Show(アーモリーショー)へ最終日の9月7日に行ってまいりました。今回が初めてのThe Armory Showです。一般入場の当日券は税抜き$59。
1994年以来、ニューヨークの文化の礎となっているThe Armory Showは、毎年ジャヴィッツ・センターに世界有数の国際的現代美術ギャラリーを招くフェアで、思慮深いプログラム、質の高いプレゼンテーション、優れたキュレーターによるキュレーション、有意義な機関とのパートナーシップ、そして魅力的なパブリックアート・アクティベーションを重視しています。
会場内には世界から集まったギャラリーなどのブースが約230ブース並び、キャンバスアートをはじめ、彫塑などの立体アートなどを展示しています。
不安定とされるアート市場ですが、人気作品と確実な作品が揃うこの大規模なアートフェアのには、アートが大好きなニューヨーカーをはじめ、メジャー美術館関係者、コレクター、キュレーター、アーティスト、そして投資目的などを含めた実務家などの多くの来場者の方々が、出展しているアートを鑑賞しています。
The Armory Showについて、The Armory Showのディレクターの方は、「長年にわたり、ニューヨークのアート界にとっての礎であり、ニューヨークが世界のアート市場の中心地へと成長するにつれ、このフェアも成長してきました。時代の流れと出展者のニーズに応えるフェアでありたいと考えています。アメリカのアート市場で何が起こっているかを物語る機会となります。」とコメントしています。
展示している多くのアート作品のお値段には“要お問合せ”マークとなっています。会場内の出展ブースの中には個性あふれる新進ギャラリーの存在もありました。
世界から集まるギャラリー。ブース内でキース・ヘリング(Keith Haring)やアンディ・ウォーホル(Andy Warhol)、日本が誇るアーティストの草間彌生(Yayoi Kusama)氏や奈良美智(Yoshitomo Nara)氏など、人気や知名度の高いアーティストの作品が見えると多くの方々のテンションが上がっていました。
会場内に設置された“Armory Live”には、アーティストの方々による、制作秘話やアートへの思いを語るトークショーなどが開催しています。
私もアートが大好きなのですが、個人的には、フィリピン系アメリカ人で独学で絵画を学んだイバタン出身のビジュアルアーティストのパシタ・アバド(Pacita Abad)氏の作品が少しレトロでカラフルで気になりました。
会場内を見て回り、日本からの出展したギャラリーはありませんでしたが、日本人アーティストの数名の作品を目にしました。近い将来、実力や個性溢れる日本人アーティストの作品がこのThe Armory Showで増えていくと良いですね。
不安定とされつつも、一度注目されると作品の値段が上昇することもあり、投資目的でもフォーカスされるアート市場・・・ですが、会場内では、出展ブースのギャラリースタッフを楽しそうに会話する、純粋に自分の好きな作品を、自分の好きな空間に飾りたいという、アート大好きな方々の存在も目立ちました。ニューヨークらしくて嬉しくなります。
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12月1日生まれの射手座
東京都浅草出身
ニューヨークと東京を行き来する生活を送る、OK! JAPAN編集長。
アメリカ人の夫と一緒に、NYで生まれた娘と息子、2人の子供の子育てに日々奮闘中。
2006年にサンフランシスコから帰国後、2009年にスタートした「OK! JAPAN」の編集長を務め、2013年の「OK! JAPAN 改訂版」 からは編集、ブログを担当。
そして、2017年の「OK! JAPAN リニューアル」から再び編集長を務めます。
NYでの暮らしで学んだ経験をはじめ、NYが発信するファッション、ジュエリー、ビューティー、エンターテインメントの最新情報から、子育てや学校事情、NYの近況報告まで多岐にわたり、リアルなNYのライフスタイルをお届けいたします。
チームユニフォームを着てジジ・ハディッドとベラ・ハディッドも熱烈観戦していたNYを本拠としているナショナルホッケーリーグ(NHL)所属のニューヨーク・レンジャース(New York Rangers)のファン。