━━『原題:マイ・オックスフォード・ダイアリー』にはラブストーリーとロマンチック・コメディーの要素が両方ありますね。それが映画にドラマチックな重厚さを与えているのでしょうか?
コメディーは監督のイアン・モリス(Ian Morris)の得意分野です(彼は『原題:インビトウィーナーズ』(The Inbetweeners)シリーズで監督兼プロデューサーを務めました)。この映画ではコメディーが不可欠だと考えていました。そして、この物語で私が特に気に入っている点の1つは、ユーモアを通して実現される闇と光のバランスです。
━━映画の中で最も面白いシーンの1つは、アンナがワンダーウーマンの衣装を着てパーティーに現れ、コスチュームパーティーだと勘違いするシーンですが、実際はそうではありません。
(あのシーンは)まさにアンナそのものですね。彼女は一度何かに取り組んだら、何事にも全力で取り組むタイプの人です。衣装部と協力し、ワンダーウーマンのルックを完璧に作り上げるのは楽しかったです。本当にたくさんのことをやらされましたが、あのシーンは、アンナがそのような状況でどう立ち回れるかが分かる、映画の中でも本当に特別な瞬間の1つです。
━━オックスフォードのような名声あるエリート大学で学ぶアメリカ人女性として、アンナがどのように適応していくべきかについて、どう思われましたか?
私はヒスパニック系で強い女性を表現することを信じています。映画では十分に表現されず、しばしば誤って描かれる若いヒスパニック系女性をアンナに反映させたいと思いました。
オーディションを始めたころ、歌や演技を求められる役柄で、ヒスパニック系女性に対するネガティブなステレオタイプを体現するような役柄に配属されたことは、私にとって非常に残念なことでした。だからこそ、私はその犠牲者にはならず、ポジティブなイメージを打ち出そうと強く決意しました。
私にとって、自分のルーツに誇りを持ち、自信と野心を持った女性を演じることが大切です。私は自分のために立ち上がることを学んで育ちました。母は私にとって素晴らしいロールモデルでした。
━━お母様から受けたインスピレーションについて詳しく教えていただけますか?
母は、人生を通して、そして家族や周りの人々に惜しみない愛と優しさを注ぎ込み、私にとって素晴らしい模範を示してくれました。母はいつも私にインスピレーションを与え、自分を信じ、他人に自分を定義させてはいけないと教えてくれました。人生に不可能なことは何もないということを教えてくれました。
━━キャリアのスタートを切った『ディセンダント』(原題:Descendants)のイヴィ(Evie)役は、初期の成功を基盤として、着実に成長を続けてきましたね。イヴィを振り返って、彼女についてどう思いますか? そして、彼女自身、そしてあのキャラクターとあなたの演技に共感したすべての若い女性にとって、彼女はどんな意味を持っていたのでしょうか?
魔法のようでした。まるでおとぎ話の中にいるようでした。私の人生を変えてくれた映画であり、私の夢を叶えてくれた少女であることは永遠に忘れられません。若い女の子たちが今でもインスピレーションを受け、彼女が人々にとってこれほど大切な存在であることは、本当に光栄です。
イヴィには本当に感謝しています。もし今、若い頃の自分に話しかけるなら、『私たちがどれだけのことを成し遂げたか見て!』と言うでしょう。
━━この業界で「成功した」と感じた瞬間を具体的に思い出せるとしたら、どんな瞬間でしたか?
確か、映画のプロモーションでマドリードに行ったときのことだったと思います。毎晩、素敵な若い女性たちがホテルの外で待ってくれて、私に会ったりサインを待っていてくれたりしました。あれは私の人生で本当に素晴らしい瞬間でした…。
━━今後の目標は何ですか?
素晴らしい物語の一部となり、女性を最もよく反映したプロジェクトを見つけたいと思っています。アンナを演じていたとき、それが私にとって大きなやりがいでした。彼女は強い目的意識と強い意志を持った女性です。私もこうした資質を人生に活かしていきたいと思っています。
上記のソフィア・カーソンのコメントは、 Netflixの新作映画『原題:マイ・オックスフォード・ダイアリー』のプロモーションのため、現地時間7月26日にコーリー・ミルクリーストとZoomで行われた共同インタビューの中で述べられたものです。また、現地時間2024年12月5日にハリウッドのエジプシャン・シアター(The Egyptian Theatre)でプレミア上映された映画『セキュリティ・チェック』(原題:Carry-On)のプロモーションのため、現地時間2024年12月7日にロサンゼルスでZoomで行ったインタビューにもコメントが加えられています。カーソンのコメントは、長さと明瞭性を考慮して要約および編集されています。
Words © Jan Janssen / WENN
Photos © Nicky Nelson / WENN
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