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写真左から: 息子のテオドール(Teodore)、ビクトリアのパートナーのジョニー・ロマス(Jonny Lomas)、イギリスの連続テレビドラマ『コロネーション・ストリートのスター、ビクトリア・エカノエ(Victoria Ekanoye)。

OK! 独占インタビュー☆ビクトリア・エカノエ:「息子のためにがんとの闘いに勝ってみせるわ!」Vol.3

「自身の乳がん宣告」や「息子のテオドールが2人の強さの礎」を語る、かつての『コロネーション・ストリート』のスター、ビクトリア。

━━乳房切除術の他に何か他の治療法はあったのでしょうか?

ビクトリア:今回に関しては、切除手術がベストな治癒方法というのが医師の見解なの。もちろん、切除したがん細胞を検査して、転移性のものではないことを調べる必要があるけれど。そして検査の結果、転移性のがんだと分かったら手術だけでは十分ではないし、結局、もっと辛い抗がん剤治療(ケモセラピー)に頼るより以外に他の方法はないのかもしれないわ。

━━手術についてお聞かせ願えますか?

ビクトリア:両乳房の切除手術ともなると、手術の前にいくつかやらなければならないことがあるらしいの。その上、鎌状赤血球症を持っているので、手術の1週間前には体の中の血液をすべて抜き取って、新しい血液に変えなければならないというダブルの試練があって、そこで“合併症”を発生するリスクもあると言われているの。それに乳房切除手術を受けた女性は精神的なダメージも大きいので、“心準備ができているかどうか”の状況判断が必要。とにかく“心の準備”をすることも含めて、女性にとってはとても大きな決断を下さなければならない手術なの。

━━医師は同時期に「乳房再建手術」をすることを勧めているのでしょうか?

ビクトリア:私が鎌状赤血球症という既往症を抱えているので、医師たちは乳房切除手術と再建手術を別々に2回することは、かなり危険だと考えて、1回にまとめて手術することにしてくれたの。できれば、今の乳房の形と大きさに可能な限り近い状態に戻してもらいたいと思っているの。

ジョニー:とにかくできる限りリスクを少なくするために、乳房切除手術という方法を選んだビクトリアの勇気を誇りに思っているんだ。だって今回の選択は女性にとって本当に難しい決断からね。

OKJ.Victoria Ekanoye.3.2

━━手術に対して恐怖を感じていますか?

ビクトリア:とにかく、1日も早く手術を終えて、ベッドから出て、普通の生活に戻りたいと思っているの。でも、どんな手術にもリスクはあるものだし、そういう意味では怖いことは確かよ! だってまだ生まれたばかりの子供のことを考えると、“死ぬに死に切れない”気持ちでいっぱいよ。とにかく息子のためにも乗り越えなければ! (泣き声)

ジョニー:彼女をサポートしてくれている医療チームを信頼しているし、今は手術が成功することを願うばかりだよ。

━━いちばん辛い時期にきっとテオがあなたの救いだったのではないですか?

ビクトリア:彼は私にとって、世界でいちばんかわいい小さな赤ちゃん! 彼の日に日に成長する姿を見ていると、毎日が驚きの連続! テオと過ごす一瞬一瞬は、喜びと同時に「いつまでも彼のそばにいたい」という“ほろ苦さ”が入り混じっているの。でも、今はこんなに強い絆で結ばれる存在があることに心から感謝しているわ。だって、誰もが経験できることではないと思うし! テオがいるから前向きに頑張ることができるのだと思うわ。テオは私の“守護神”で、“生きる支え”なの。

ジョニー:彼を見ていると、どんな心配事も一瞬のうちに吹き飛んでしまうから不思議だよね。

━━ジョニー、こうした辛い時期を乗り越えて母親として闘っているビクトリアのことを誇りに思っているのでは?

ジョニー:もちろん! でも、何があってもそれが彼女の真の姿だと思うし、決して驚いたりはしていないけれどね。とにかく彼女は素晴らしい母親だし、全身全霊でテオのことを愛しているからね。2人が一緒にいる姿を見ていると、ほほ笑みが止まらなくなってくるんだ。

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━━『コロネーション・ストリート』(Coronation Street:イギリスの連続テレビドラマ)(略称 CORRIE:コリー)の共演仲間たちに「乳がん」のことは知らせているのでしょうか?

ビクトリア:ええ、『コリー』の仲間たちとはいつも連絡を取り合っているし、もちろん私の現状を知らせているわ。二コラ・ソープ(Nicola Thorp)、フェイ・ブルックス(Faye Brookes)、サイヤ・カーン(Sair Khan)、バブナ・リンバチア(Bhavna Limbachia)、パティ・クレア(Patti Clare)、パディ・ウォーレス(Paddy Wallace)と、誰をとっても皆最高に素晴らしい友達で、私の支援者なの!

━━サラ・ハーディング(Sarah Harding)が乳がんで亡くなってかなり悲しい思いをなさっていることかと思いますが。

ビクトリア:もちろんよ! 私たちは一緒の年だし、彼女の死は私だけではなく、周囲の皆の警告になったと思っているわ。とにかく、悲しい以外のなにものでもないという心境なの! 彼女の死から「健康以上に大切なものはないこと」を学んだと思っているわ。

━━「バイバイ・ブーディーズ」(Bye Bye Boobies)パーティーのことについて、お話ししていただけますか?

ビクトリア:(昨年)11月18日にマンチェスターで開催される「乳がん予防」と「鎌状赤血球症予防」支援資金集めのためのチャリティーイベントで、私がその両方の支援者役を務めるの。私は40歳(12月11日誕生日)になるけど、これは誕生日パーティーというわけではなくて、これから別れを告げる乳房への郷愁と共に医療の進歩を祝うためのイベントでもあるの。(インタビュー当時:2021年10月)

━━最後の質問になりますが、全てを無事に終えた後、来年はプロポーズをすることを考えているのでしょうか?

ジョニー:手術との兼ね合いを含めて、もう少し様子を見てと思っているんだ。でも、もし僕が“そうするつもり”と答えたとしても、少しも不思議なことではないと思わない?

※ ビクトリアは昨年の2021年のクリスマスの1週間前に手術を受け、無事に成功。今年1月16日のテオドールの1歳のお誕生日を家族揃ってお祝いしている。

WORDS © RHONA MERCER
PHOTOS © TONY WARD
STYLING: RYAN KAY HAIR AND MAKE-UP: NATASHA EKANOYE

END.

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