自身を生粋のロンドン娘と称するラシャーナ・リンチ(Lashana Lynch)が『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』で演じた大胆な007エージェント「ノーミ」について語る。

OK! インタビュー☆ラシャーナ・リンチ:『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』 Vol.2

自身を生粋のロンドン娘と称するラシャーナが演じた大胆な007エージェント「ノーミ」について語る。

ラシャーナ・リンチの世界

━━『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』に登場する大胆な007エージェント、「ノーミ」について。

彼女はどんなことでも難なくこなしてしまう、若くてとても優秀な女性なの。
もちろん、とても真面目で職務に忠実。そして、ある意味では仕事に対するボンドのカリスマ性がいつも“すったもんだ”の恋愛関係を呼ぶことについては「ノーミ」にも共通性があるのかもしれないわね。

━━マティーニ以外の好みのドリンクは?

いつも新しいものをトライするのが大好きなの。そうねえ、バーの片隅に座って、“ところで、アマレットと相性が合うおつまみは何かしら?”と聞いたりして、バーテンダーとじっくり話をしながら、1人でお酒を楽しむというのはどうかしら?

━━『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』の中の「ノーミ」役をどのように捉えているのですか?

「ノーミ」にはいつも自分が抱いている理想の女性と共感するものがあるの。それに、ボンド・ワールドに登場する黒人女性として世界中から新鮮な視線が向けられているという中で、表にでてくる彼女の心の奥に隠されている人間らしさを表現したいと思ったし、そうした観点から「ノーミ」が持つ深い心理を理解したいと思ったわけ。
とにかく、「ノーミ」はどんな状況に陥っても迅速な対応をする能力を備えた、困難をものともしない強靭な女性なの。

━━ボンドの脚本家フィービー・ウォーラー=ブリッジ(Phoebe Waller-Bridge)と一緒に仕事をすることについて。

フィービー・ウォーラー=ブリッジは「ノーミ」の性格に自然で豊かな感受性を注入したの。フィービーは女性にそうした感受性を与えながら、なおかつ何かパンチの利いたユニークで新鮮なキャラクターを作り上げるのが上手な脚本家だと思うわ。
「あなたの頭の中にある“ノーミ像”について教えてくれる」というフィービーの質問に、確か10個くらいの項目を挙げたと記憶しているけれど、その全てが超人ではない「ノーミ」の人間らしさだったと思うわ。とにかく、ちょっとぎこちなくて、心の中にある不安と闘う「ノーミ」を表現したいと思ったの。
とても自信に満ち溢れているかげで、いつも自分自身に問いかけている“「00」ダブルオー”(殺しのライセンスを持つエージェント)がいてもいいじゃないと思ったというわけ!

━━「ノーミ」の存在をどのように観客に共感してもらいたいと思いましたか?

私自身、口先ばかり滑らかで調子が良い人は苦手だし、どちらかと言うと、ちょっと過去に問題を抱えた、陰のあるぶっきらぼうで洗練されていない彼女に共感を持ってもらえればと思いながら「ノーミ」を演じたつもりなの。

━━「ノーミ」のように強い女性を演じることへの憧れは?

数年前にドラマスクールを卒業したとき、大胆で恐れを知らない刺激的な役を演じることは想像できたけれど、「ノーミ」のような歴史を背景とした会話運びができる知性を兼ね備えた女性を演じる日がくるなんて全くといってよいくらい想像していなかったわ。でも、これから先は、そうした可能性も山ほどあるのだと知って、とても嬉しく思っているのよ!

━━映画に登場する黒人女性がロールモデルになることの大切さについては、どのようにお考えですか?

私にとっては身に余る光栄で、自分自身はただこれからの女性たち、そして若い女性たちが進むべき道を案内する水先案内人の役目を担っているだけではないかと感じているわ。
そして、それは若い黒人女性だけではなく、全ての若き女性たち、さらに男性たちも含めて全ての人類が重ねる旅で、一人一人誰もが自分を自制したり、ちょっと生意気になったり、雄弁に語ることがあっても良いのではないかしら?

━━『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』のジャマイカでの撮影に関して、何か特別な感想はありますか?

ドラマでもアクション映画でも、何を撮影していてもジャマイカにはいつも熱風とスパイスが入り混じった独特な香りがしていて、それは誰が何をしても変えることができないジャマイカ特有の雰囲気なの。
ちなみに、ラシャーナの両親は彼らが10代の頃にロンドンに移住している。

だから、ジャマイカで撮影をしたり、ホテルに滞在することは、私にとってちょっと奇妙な感覚があったの。あの時は母も同行して一緒にホテルに泊まっていたのだけれど、ジャマイカで5つ星の豪華なホテルに泊まるなんて、それまで一度も経験したことがなかったことなので、ちょっと不思議な感じだったことを覚えているわ。
私は労働者階級の生まれだし、今までそんなに贅沢な暮らしをしてきたわけではないけれど、小さい頃はジャマイカに帰るたびに親戚の家に泊まって家事の手伝いをしたり、裏庭で飼っている動物たちの世話をしたりして、とても楽しい思い出がたくさんあるの。

Interview © WENN
Photos © WENN

Vol.3へ続く・・・。

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