94歳にしてまだ現役で仕事をし、乗馬を楽しみ、100人を上回るゲストを迎えて自宅でパーティーを催すことができる人は、世界広しと言えども、そうそういるものではない!
しかし、今年4月21日(火)、ウィンザー城(Windsor Castle)で自身の誕生日を祝ったイギリスのエリザベス女王陛下(エリザベス2世(Elizabeth II))は、その全てだけではなく、それ以上のことをこなしている。
イギリスの朝の情報番組『ディス・モーニング(This Morning)』で医療専門コメンテーターを務めるゾーイ・ウィリアムズ(Zoe Williams)は、女王陛下の若さの秘訣は活動的で健康的な食生活から由来しているだけではなく、日々の規律を守る現役活動、さらに女王陛下の生活に笑いをもたらしてくれる夫の存在もまた、大きな要素だとコメントし、その上で次のような見解も述べている。
「一般的に短命の一因と言われる喫煙、過度のアルコール摂取、加工食品、そして強いストレスを避けるライフスタイルを心掛けていることも、女王の若さの秘訣だと思います。
とにかく、女王陛下は常に行動的!
よく歩き、定期的に乗馬を楽しむという生活ぶりは、まさにイギリス首席医務官が65歳を超えた人たちに推奨する生活のお手本のようなもので、歩くことは心臓血管のため、乗馬は筋肉強化や正しい姿勢を保つために最適な運動だとおっしゃっているんです。」
また、女王陛下の食事内容についても次のように語るゾーイ!
「多分、新鮮な野菜を中心とした地中海料理を取り入れた食生活、大好物のダークチョコレート、そして噂されている毎日少量のジンとデュボネ(食前酒として飲まれる甘い香りのフランスワイン)や、朝食の紅茶アールグレイをお楽しみではないかと思いますよ。抗酸化食品として知られる紅茶やチョコレートを適度に楽しむことは病気予防にも繋がりますしね。
でも、何よりも女王陛下の日々の変わらぬ活動は、“ロックダウンになっても女王陛下は疲れも知らず、毎日変わらず仕事を続けている”というメッセージと繋がり、現在隔離生活で苦しむ国民にとっても心強い後押しになっていると思います。
そして、そうしたご自身の使命を自覚することが女王の健康の秘訣なのだと思います。
長い間仕事を続けてきた人が仕事を辞めると、さまざまな精神的な問題が生じてくると言われていますが、強い目的意識を持ち続けながら新しいことを学ぶ挑戦が女王陛下の脳を常に活性化しているのではないでしょうか?」
写真左から:エディンバラ公爵とエリザベス女王陛下。
さらに、72年という歳月を共にしているエディンバラ公爵(Duke of Edinburgh)の変わらぬ支えも女王陛下の元気の原動力の一つと唱えるゾーイは次のような見解を付け加えている。
「さまざまな調査によると、寂しさは一日15本の喫煙に匹敵するほどの“死の危険”を招くと言われていますが、長年の共同生活を通して殿下が示される普遍の友愛もまた、女王陛下の元気の大きな源かもしれませんね。
きっとユーモアのセンスに溢れた殿下は、女王陛下の笑いを誘い、そうした時間が女王をストレスから解放してくれるのではないでしょうか?
それから、愛馬や愛犬に囲まれる暮らしや、素晴らしいお孫さんたちとの繋がりもまた、女王陛下が心身ともに若さを保たれる秘訣だと思いますよ。
時には重責でストレスが重なることもおありになるでしょうが、動物たちと一緒に過ごす時間はきっと女王陛下に素晴らしい気晴らしを与えてくれるに違いありません。
そして遺伝もまた無視できない長寿の要因です。女王陛下のお父上は肺がんのため、56歳という若さでこの世を去られましたが、お母上は101歳まで長生きされた長寿の持ち主でいらっしゃいますしね。人間の寿命は生まれた瞬間から遺伝子に操作されていると言われますが、それだけではなく、どのような生き方を選択するかによっても左右されています。女王陛下の場合は、長寿の遺伝子は当然ですが、その他にも健康的なライスタイルを心掛けている賜物だと思いますね。」
FEATURE BY OK! Magazine
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