@okj_webmagazine face book twitter
close
open








OK!J ニュース
OK!J ニュース

前の記事
次の記事

映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のプロモーションで、レオナルド・ディカプリオとクエンティン・タランティーノ監督が来日!
8月30日公開を迎えた『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』出演で話題のレオナルド・ディカプリオとクエンティン・タランティーノ監督が公開直前に揃って来日。都内で行われた記者会見をレポートします!

news 2019.08.30
190830_01_1

ディカプリオは2016年『レヴェナント:蘇えりし者』以来、3年5ヶ月ぶり、タランティーノ監督は2013年『ジャンゴ 繋がれざる者』以来6年半ぶりの来日。コンビでは初めてとなります。250人の報道陣が詰めかけて超満員の会場に、プロデューサーのシャノン・マッキントッシュも加わって3人、笑顔で登場しました。

記者会見は、「日本に戻れて嬉しいよ。今日は集まってくれてありがとう!」というタランティーノ監督の挨拶で始まりました。司会者から妻ダニエラ・ピックの妊娠を祝福されたタランティーノ監督は、「そうなんです。家じゅうに小さな“タラちゃん”がたくさんいる日も近いと思いますよ」と、ジョークで会場の笑いを取ります。そしてディカプリオが、「日本に戻って来られて本当に嬉しく思います。いつも温かい皆さんの歓迎ぶりに感謝しています。初来日した『ギルバート・グレイプ』のときから本当に何度も、喜びを感じています」と続きます。
マッキントッシュ プロデューサーも、「私は初来日です。今回2人と一緒にこの作品を携えて来られて、とても感激しています。東京は本当に美しい街だと思います。皆さん、ぜひ本作を楽しんでください」と挨拶しました。

まず「シャロン・テート殺人事件という実話に基き、実際に存在したシャロン・テートと、リック・ダルトン&クリフ・ブースという架空の人物を加えるアイディアはどこから生まれましたか?」と問われたタランティーノ監督。「今回描いている時代はハリウッドのカウンターカルチャーの変化が見られて、すごく面白いと思いました。街はもちろん、映画業界自体にも変化があったのです。これにシャロン・テート事件の時間軸を入れていけば、歴史的な部分も掘り下げられて非常に興味深いと思いました」と、描いた1969年という時代の魅力から話し始めます。
「僕が13歳〜14歳位のときに読んだ本からヒントを得ました。一風変わった本でしたが、実在の物と架空の人物を絡めた物語で、とても面白かったんです。ハリウッドの一時期を描くのに、フィクションのキャラクターと実際LAに住んでいた人物を組み合わせたら面白くなると思いました。」

ディカプリオは、『ジャンゴ 繋がれざる者』以来のタランティー監督作品への出演となります。今回の出演が決まったときの気持ちを聞かれ、その熱い想いを語ってくれました。
「とにかく役に惹かれて、リック・ダルトンという人物の魂の部分を作り上げていくことに夢中になりました。俳優としてピークを過ぎた彼は、何とか時代についていこうとします。1950年代のテレビスターとして西部劇に出ていましたが、今では自身の意志に反して悪役を演じなければいけない。役者としての演技の仕事自体も減って、文化や世界が変わってきている。そういう変化の中で、コインの裏と表のような表裏一体の関係にある(ブラッド・ピット演じるクリフと)2人がわずか2日間の間で変わっていくことに、とても魅力を感じたんです。監督から彼らのバックストーリーを聞かされ、2人の秘めていた力を押し出してくれるような物語に感動して、ぜひ演りたい!と。ブラッドも、まったく同じ気持ちだったと思います。」



190830_01_2

ディカプリオ演じるリックと、ピット演じるクリフのバディぶりが素晴らしい本作。この2大スターを起用した理由を問われたタランティーノ監督は、即答しました。
「それはもう一言、2人が役にピッタリだったからです。正直なところ、僕が選んだと言うよりも、レオとブラッドが僕を選んでくれたんだと思います。世界中からオファーがある2人が僕の作品を選んでくれたのを、すごく嬉しく思います。彼らと一緒に仕事をしたことがあって、僕の作品が好きで見てくれていたこと。そして幸運にも山積みになった脚本の上の方にこの作品の脚本があったんでしょうね。やはり2人のキャスティングができたということは、世紀のクーデターじゃないかなと思います。」とジョークを交えながら、語り続けます。
「1人が主演格であっても、スタントダブルというバディものなので、大物2人だからというキャスティングではありません。2人には内面の部分が違っても、外見の部分で近いものがあることが必要でした。同じ衣装に身を包めば似たルックスになれるような共通点をレオとブラッドが持っていて、よかったと思います。」

ピット演じるクリフと親友となるリックの役作りについて聞かれたディカプリオは、ていねいに答えてくれます。
「今回は特に、徹底的にリサーチしました。クリフもリックも映画業界に属してはいますが、アウトサイダーで少し落ちぶれている。ハリウッドが変革していく中で取り残されているんです。ブラッドも僕も実際には成功していると思いますが、この業界がどういうものか見てきましたし、2人のキャラクターがどういう状況なのかもすごくよく分かります。お互いに依存しあっているような関係で、生き残るためにはお互いが必要なんですね。そういうバックグラウンドのストーリーをすべて監督が用意してくれて、撮影に入る前も撮影中にも多くの情報を提供してくれたので、役に入り込んで演じるきることができました。」

ディカプリオが絶大な信頼を寄せるタランティーノ監督は、本作でリックというキャラクターを作るにあたって、影響を受けた作品や俳優について聞かれ、時代背景をふまえながら解説してくれました。 「当時はリックと同じような状況の俳優が大勢いました。50年代にテレビが登場して、そこから新しいスターたちが生まれたという背景があって、新しいテレビスターたちは50年代〜60年代の過渡期がどうなるか、まだ見えていない時代でした。もちろんテレビから映画へ活躍の場を広げて成功したスティーブ・マックイーン、クリント・イーストウッド、ジェームズ・ガーナーという、有名な俳優たちもいました。でも彼らように上手くはいかなかった人たちが、とても多かったのです。「ルート66」のジョージ・マハリス、「サンセット77」のエド・バーンズなど、複数の俳優たちを組み合わせて、リックというキャラクターを作りました。」

そんなタランティーノ監督の言葉を受けて、ディカプリオは心底から役に向き合ったことを明かします。
「僕も、たくさんの俳優たちを参考にしました。この映画のリサーチをしていく中で、未知の世界に迷い込んだ感覚になったんです。みなさんご存知のようにクエンティン・タランティーノといえば映画マニアで、ものすごい知識の宝庫です。彼からいろいろなものを紹介されて知るようになって、僕はこの作品を“ハリウッドへの祝福”だと思っています。僕たちが愛したさまざまな映画に貢献した俳優たちの多くは今、忘れ去られていると感じます。僕はリックというキャラクターを通して、そんな彼らのことがわかってきました。文化も映画自体も変わっていく中で、ハリウッドという場所は魔法のような世界であると改めて気づいたんです。そんな世界でまだ仕事ができて居場所もあるリックは、ラッキーだと思いました。今回のリサーチは僕にとって、素晴らしい経験となりました。」



190830_01_3

1969年の古きよき時代のセットや、当時のヒッピー・カルチャー、ファッションなどもこの映画の大きな見どころの一つです。タランティーノ監督の知識の宝庫が大爆発したような本作に対する監督自身の思いを問われるとーー。
「素晴らしい俳優たちに恵まれて、時代やキャラクターたちに息吹を吹き込むこと自体が本当に楽しい作業でした。そして最も満足感を得たのは、今のLAの街の普通に人々が行き交う場所でCGもスタジオセットも使わず、美術や衣装などを駆使して撮影できたことです。50年間という時を遡って、あの時代を再現できたと思っています。」
タランティーノ監督と何度も仕事しているマッキントッシュ プロデューサーは、「彼の作品はマジカル。撮影現場も素晴らしく、映画愛に満ちた家族のようです。デビュ―作からずっと一緒のクルーもいます。今回レオとブラッド、マーゴット・ロビーを迎えての撮影は、スタッフみんな喜びを感じていました」とコメント。

いろいろな意味で奇跡と言える本作ですが、「自身が奇跡と思っていることは?」という質問が上がりました。
タランティーノ監督は「僕自身、この業界の中でキャリアを持てていることが奇跡じゃないかなと思います。9本も作品を作ることができて、こうしてまた日本にも来ることができました。昔ビデオ店で働いていた自分にとって、これは本当に大きな奇跡だと感じています。たくさんの素晴らしい機会を与えられて、そしてこの業界の中で映画を作っていくことができる。1人のアーティストとして物語を作り観客に見てもらえて本当に幸運ですし、このことを絶対に忘れないでいようと思います。」と答え、謙虚な一面を発見。ディカプリオも、本音で語ってくれました。
「ハリウッドで生まれ育った僕には、この業界で仕事を続けていくことの大変さを痛感できるんです。世界中から夢を持った人々がここに来ますが、大多数の人はその夢を叶えられない、なかなか仕事がないという現状です。僕は幸いにも子供のときから、学校が終わるとオーディションを受けに行くというような生活を送ることできました。今こうやって俳優として仕事をしていること自体が奇跡だと思っています。そして出演作の決定権や選択肢があることに、日々感謝しています。」

最後に本作のタイトルで舞台にもなっている“ハリウッド”が持つ意味を問われると、まずタランティーノ監督は、
「これはまさにレオとよく話していたことなんです。映画業界と街、2つの意味を持っていて、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は、この両方を描いた作品となっています。市民が住んでいる街でもあり、1つの映画業界として成功や失敗が隣り合わせにある街でもあります。ポジションがどんどん変わっていく興味深い業界ですが、ここで長年仕事をしていると高校生活が長く続いているような感覚にもなる。そんな場所だと思います。」

そしてディカプリオは、「僕が生まれ育った所なので見方が少し偏っているかもしれませんが、かなり悪評もあって、酷い人たちがいることも確かだと思います。でも僕にとって家族もいい友達もいるこの街は、自分自身の一部になっているんです。ハリウッドはある意味、夢の工場でもあり、成功も失敗も生み出す場所です。僕は世界中から集まった多くの素晴らしい人たちと出会って、政治的な意見が合う人と交流もします。LAに戻るといつも、とても幸せな気持ちになります。」と真摯にハリウッドへの思いを語ってくれました。



Text:Keiko Maruyama
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(原題:ONCE UPON A TIME…IN HOLLYWOOD)
2019年8月30日(金)全国ロードショー
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

Text:Keiko Maruyama
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
(原題:ONCE UPON A TIME…IN HOLLYWOOD)
2019年8月30日(金)全国ロードショー
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

CATEGORYから記事を読む