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OK! 独占取材☆ジョーン・コリンズ:「何とかこの危機を乗り越えなければ!」
第二次世界大戦中、避難生活を経験したジョーンが今回の新型コロナウイルス危機で抱いた感情。

limited 2020.04.21

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第二次世界大戦中、避難生活を経験したイギリスの女優、ジョーン・コリンズが今回の新型コロナウイルス危機で抱いた感情。


新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界中に拡散される中、「戦争中は沐浴用資材として新聞の切れ端しか残っていなかったの。まるで、第二次世界大戦の頃に戻ったような気持ちよ!」とOK!の独占取材にペンで答える、イギリスの女優、ジョーン・コリンズ(Joan Collins)。

約1ヶ月半前にロサンゼルスからロンドンに戻るとき、ロサンゼルス空港内を黒いマスクと白のコットンの手袋姿で歩いていたら、周りにいる何人かの人たちが、ばかにしたように私のことを指さして、まるであざけりの対象になったような気分だったわ。あのときは周りの人たちから、まるで “間抜けな人”という目で見られたけれど、今は人々の意識も変わって、ロンドンの街中を歩いている人たちや、スーパーでお買い物をしている人たちが、約1ヶ月半前の私と同じように、マスクや手袋を身に着けて歩いているじゃない!

この新型コロナウイルス危機とそれに続くロックダウン(都市封鎖)は、前代未聞の悪夢のようなもので、まるで、私たち人類が災害をテーマにした映画の中で生活しているような気がしているの。

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実は、私が最後にこのような感情を抱いたのは、子供の頃ロンドンで生活していたときなの。今はその当時のことを知らない人たちがたくさんいるとは思うけれど、その頃は“Brits”と呼ばれたイギリス国民が第二次世界大戦中にドイツ軍によるロンドン大空襲の危機を感じていた頃だったの。

今でも私とベビーシッターのジャッキーを、地下鉄の空襲シェルターに急いで連れ込んだ母と叔母の、恐怖に満ちた様子をよく覚えていて、その当時の国民は“準備を怠らないこと”、“念のため、大事を取ること”、“気落ちしないで、元気を出すこと”という信条を掲げて日々の生活を送っていたの。
でも、一夜を地下鉄の中で過ごさなければならなかったという事実は今でも恐ろしい経験として私の記憶に鮮明に残っているわ。

そして、戦時中は食料品調達にも厳しい配給制度が敷かれていて、バター、小麦粉、砂糖、ジャムというような基本的な食材もなかなか手に入らなかったの。ちなみに、私にとっては食卓に“ジャム”がないということが一番悲しいことだったのだけれど、ある日、誰かが小さなピーチジャムの缶詰を開けて6人の食卓で分け合って食事をしたときの“あの感動”は今でも鮮明に覚えているわ。

約1ヶ月半前にスーパーの棚にたくさん並べられていた商品が、今ではほとんど何も残っていないという状況は、今まで当たり前だったことが、跡形もなく失われてしまった、あの第二次世界大戦中の悲惨な体験を思い出させて、今回の新型コロナウイルス危機にも同じような不安と不気味さを感じているわ。

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今回の新型コロナウイルス危機で、職を失って困難な生活を強いられている人たちや、厳しい規制で生活の基盤を失ってしまった人たちのことを考えると心が痛むけれど、自分のことしか考えず、真っ先にスーパーマーケットで買い占めをするような人たちには決して同情したりはしないわ。

戦争中、ついに避難生活をすることが決まって自宅を離れるとき、庭の片隅にある小さな納屋には“沐浴”用の資材としてしまっておいた新聞の切れ端しかなかったことをまるで昨日のように思い出すわ。

でもどんなに“反ユートピア的な暗闇”を描いた漫画本や映画や小説でも、必ずしも“絶望”ばかりではないし、暗くて長いトンネルを通り過ぎた後には必ずや“明るい光”が待ち受けていることを信じているわ。

私個人としては、この休養期間中に、笑いながら毎日を送ることしかできないと自覚している周囲の友達や家族とたくさんの励ましのジョークを交換しあって、この危機を乗り越えなければならないと思っているの。厳しい配給生活、空襲、トイレットペーパーなしの避難生活をしのいできたのだから、きっと今回の新型コロナウイルス危機もしのぐことができると信じているわ。

FEATURE BY OK! Magazine
PHOTOS © Mirrorpix.com


END.
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