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OK! INTERVIEW☆ミシェル・ヴィサージュ:“自分の体の一部を好きになれないなんて一番辛いことだと思うわ”Vol.2
「娘たちがうつ病にかかった時の母親としての支援」、「『ストリクトリー』出演にまつわるジンクスを恐れない理由」などについて、様々な想いを打ち明けるクィーン・オブ・ドラァグとしてその名を知られる、ミシェル。

limited 2019.12.07

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「自身が養女だということ」、「娘たちがうつ病にかかった時の母親としての支援」、「『ストリクトリー』出演にまつわるジンクスを恐れない理由」などについて、様々な想いを打ち明ける、クィーン・オブ・ドラァグとしてその名を知られる、ミシェル・ヴィサージュ(Michelle Visage)。


━━ペアとしてダンスを踊りたくない人はいますか?

エイジェイ・プリチャード(AJ Pritchard)! 彼のダンスの才能は群を抜いていて、彼と一緒にダンスを踊ったら私はまるで‟クーガー”、つまり若い男性を好む中年女のようにしか見えないと思うの。それってちょっとダーティーなイメージだと感じてしまうわ(笑)。


━━ご主人のデイビッドと『ストリクトリー』の“魔法の呪いジンクス”について話をしたことがありますか?

実はそのことについて二人で話をしたことがあって、そのときは本当に大笑いしてしまったわ。ご存知のようにダンスは体と体が微妙にぶつかり合う、とてもセクシーな競技なの。だから、私はダンスを踊るときは頭の中で想像を膨らませながら自分の中にあるパッション(情熱)を最高レベルに引き出す頭の体操をしているわけなの。

だから、23年間生活を共にしている主人との間で、そのレーダーを発揮させるのは結構大変な作業かな? でも、チャンスがあればデイビッドとセクシーなダンスを踊ってみたいと思うし、正直言ってその瞬間を待ち望んでいるわ! 彼のパパダンスは、得意中の得意だと思うけれど、セクシーダンスを踊るためには少しトレーニングが必要だと思うわ。


━━デイビッドとの出会いについて教えていただけますか?

当時、彼はアクター、私は朝の番組のプレゼンターとして仕事をしていたのだけれど、ある時ニューヨークのセントラルパークで二人で話をする機会があって、何とその出会いから6週間後に彼と婚約したというわけなの。ちょうどその頃出会ってすぐ、瞬く間に婚約・結婚をした二人の共通の友人がいて、私たちもその二人と同じようなステップを踏むことがとても自然な成り行きで、運命の導きのようなものを感じていたわ。

そして、それから3週間後に二人で一緒にクリスマスを過ごしたとき、デイビッドがツリーの頂上に飾る星の中に婚約指輪を入れるという演出をしてくれたの! それはとてもロマンティックなクリスマスだったのを覚えているわ。


━━幸せな結婚生活を送るための秘訣があれば教えて頂けますか?

しっかりとしたコミュニケーションと、お互いの時間とスペースを大切にすることだと思うわ。つまりお互いのプライベートを認め合い、尊重するということ! もちろん、私たちは家族として毎日生活を共にしているけれど、でも私は仕事柄ツアーに出たりすることもしばしばあって、家を留守にする時間が結構あるの。でも家族と離れることで、会いたいという気持ちが増したりして、そうした想いが家族との絆をさらに深いものにしているという側面があるのかもしれないわね。

主人は、私が家にいることを望んでいるようだけれど、でも私は自分のスペースが必要な女性だから、仕事と家庭を両立させるこのライフスタイルが合っているのだと思うわ。私たちの結婚生活が長続きしている秘訣は、きっと二人がそれぞれの自分の世界を持つことを理解し、尊重し合っていているからだと思うわ。自分が望むライフスタイルが必ずしも自然に手に入るわけではないし、本当に欲しいと思ったら、時として闘って勝ち取らなければならないこともあると思うの。


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━━もう一回改めて‟誓いの言葉を交わす儀式”をしたいと思いますか?

実は、結婚15周年記念に家族でクルージング旅行に出かけたの。そしてその時二人の娘たちが証人とメイド・オブ・オナーの役目を果たしてくれて、誓いの儀式を楽しませてもらったわ。

デイビッドのインスタグラム・バイオ(略歴)には“非常に自立した二人の若い女性たちの父親”という紹介があって、これって完璧な父親に聞こえたりしない? 彼は本当に素晴らしい人だし、娘たちは非常に自立した、しっかりとした女性に育ってくれたと思っているわ。

リリーはちょっと風変わりな子で、ローラは“異性愛を規範とする伝統的な価値観を持った子”で、二人とも自分たちの世界をしっかりと持った素晴らしい女性だと誇りに思っているの。でも、そんな二人も“うつ”との闘いを経験しているのだけれどね。


━━リリーの件について少しお話しして頂けますか?

私たちは既に彼女の性癖に気付いていたのだけれど、実は、リリーは男性よりも女性とのリレーションを望む“同性愛者”なの。でも男性ともデートを繰り返したりしていて、一時期は自分の事をバイセクシャルだと認識していたようなの。そして、そういう状態を繰り返すうちに男の子たちは可愛いと思うけれど、セクシュアルに魅かれるのは女性だということが自分の中でより明確に分かってきて、自分への悶々とした問い掛けを繰り返す10代だったというわけ。

だから、彼女にとっての10代は“うつの連続”で、普通の女の子たちのように明るく楽しい10代を過ごしたという想いは全くないと思うわ。そんな彼女に私は“躊躇せずに色々な人たちとデートして、本当に自分がやりたいこと、そして好きな人を探してごらんなさい”というアドバイスを与えたのだけれど、今はやっと暗闇から抜け出て、自分らしく生きる道を見つけたようで、私も本当にほっとしているの。


━━リリーの“うつ状態”はどの位続いたのですか?

それこそ、何年もの間“自殺願望”につきまとわれていたけれど、やっとその状況から抜け出して、ここ3年は精神的にも安定しているわ。最初はホリスティック(霊や気による治療)なアプローチを試みてみたけれど、結局は薬とセラピーしか治療方法がないと分かって、治療法を切り替えるようにしたの。

でも、自分の経験から分かったことなのだけれど、大人の中途半端なアドバイスより、インスタグラムの方がはるかに精神的な治療に役立ったりすることが往々にしてあるのよね。リリーは暫くの間、インスタグラムに夢中になって、そこから何かを感じたらしく、意外なところで彼女の精神面に功を奏したような気がするわ。

それから、妹のローラも“うつ状態”の時があって、“自分の価値”を見つけてうつを抜け出すまでに大変だったことを覚えているわ。二人には母親として、そして人間として“自分を愛することの大切さ”を繰り返し教えるように心掛けでいたわ。


━━親子三人の絆はかなり深いようですが。

リリーは私たちの親元から巣立って独立した生活を始めていて、ちょっと寂しい想いをしているけれど、でも今は彼女の部屋をクローゼット代わりにしているわ(笑) 。


━━二人のお子さんたちにどのような将来を望んでいるのでしょうか?

ただただ、幸せになってほしいと思っているわ。リリーは“フィクション”小説を書くのが大好きで、将来は作家になりたいと思っているようよ。彼女はとても風変わりな子で、実は私自身も風変わりは大好きなのだけれど、ある時リリーがテド・トーク(TED Talk)に招待されて、スピーチをする機会があったの。それは“自分が他の人たちと違うことを誇りに思っている”という内容のもので、私はそのスピーチを録音しながら涙を流していたことを覚えているわ。

彼女は今やっと長くて暗いトンネルを抜け出て人生を楽しんでいるみたいよ。皆さんもご存知だとは思うけれど、私も規格外れな人間で、だからこそ、現代社会にうまくそぐわない子供たちをサポートする「LGBTQIA+ community」の推進者として認められた存在になっていると思うの。彼らには弁護して闘ってくれる人たちが必要なのだと思うのよ。

INTERVIEW © EMILY WHITWAM
PHOTOS © FayesVision / WENN.com


Vol.3に続く・・・。
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