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OK! INTERVIEW☆ホアキン・フェニックス: 『ジョーカー』: “これまでで一番難しい役だった”(後編)
ホアキン演じるジョーカーの狂気的な笑いが苦しみを解釈し、本作はオスカー候補として既に注目を集めている。

limited 2019.10.10

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ホアキン・フェニックス(Joaquin Phoenix)演じる、映画『ジョーカー』(原題:JOKER)(日米公開2019年10月4日)のジョーカーの狂気的な笑いが苦しみを解釈し、本作はオスカー候補として既に注目を集めている。


━━役作りに関して、具体的な計画やビジョンはありましたか?

長いプロセスだったね。ジョーカーを非常に具体的な方法で定義すると、彼の性質と捉えどころのない精神が裏切られることになってしまって、実際に開発した最初のアプローチには従わないことにしたんだ。

定義するのことが難しいキャラクターだから、私は彼を定義したくはない。精神科医に、彼の前にどんな患者がいたのかを本当に理解してほしいなんて決して思わない。最初は混乱していたことを認めざるを得ないけれど、ある日、トッド(トッド・フィリップ(Todd Phillip)監督)が私の頭の中の考え事を明確にするような参考文献やアイデアについてテキストを送ってきたんだ。突然、自分が何をする必要があるのかを理解したよ。


━━アーサー・フレックと、彼のジョーカーへの変容に関して、どのような心理プロファイルを行いましたか?

彼に本当に没頭するために、感情的および肉体的な損失の概念に焦点を当てて、そのために体重を大幅に減らしたんだ。時には彼のアイデンティティーの重要なポイントを確立しようとしたけれど、特定の答えを思いついたと思うたびに、一歩後退する必要があった。
彼の謎のオーラを残したかったんだ。ジョーカーには無限の性格があり、調べるのは難しい。彼の内面を掘り続け、撮影の最後の日まで新しいものを見つけたよ。


━━準備中に心理学や精神医学の研究を読みましたか?

私の全体的な信念は、彼が誰であるかを理解し、彼を定義することだった。特に、さまざまな人間の性格タイプを細分化した本を読んだけれど、特定の精神医学的タイプまたは特定の性格を当てはめたくはなかったのさ。ジョーカーは規定通りの性格ではないから、そういった意味では、特定も分類もできないものを解釈できるという自由があったんだ。


━━あなたは笑い方こそキャラクターを作り、ジョーカーにユニークなアイデンティティーを与えるための鍵の一つであると話していましたね?

完璧かつ邪悪な笑いを見つけるのは簡単ではなかったよ...スクリプトが完了する前でも、トッドは笑いを通して表現したいことを教えてくれた。彼はジョーカーの笑いを、彼の心の中に現れる幸福に伴う痛みを表現するものとして見ていたんだ。その感情が表へ出てこようとするんだけれど、息が苦しくなって彼を苛立たせる。当初、私にはそれが表現できるとは思わなかった。馬鹿げたものにはしたくなかったんだ。

それに、苦しめられた狂人のイメージだけが映るようには絶対に演じたくなかった。ジョーカーの喜び、自分を表現したいという彼の願望を明らかにすることはとても重要だったんだ。

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━━笑いのタイプについて特別な研究はしましたか?

トッドとの最初の会議で、彼は、臨床的障害(clinical disorder)に苦しんでいる人々が笑っているビデオを見せてくれたんだ。そのマニアックな笑いは、抑圧された感情や表に出ようとしていた人格の一部であるように思えるものだった。

(ジョーカーの)笑いは私の強迫観念になったよ。だからトッドに電話をかけて、その音を再現できるかどうか真剣に判断するように頼んだんだ。そして私は実際に笑い方だけのために新たにオーディションを開いたのさ。トッドにも、そして自分自身のためにも、自分を証明できることが私にとって非常に重要だった。監督としての彼は私と協力し、正確かつ継続的に評価をしてくれたよ。私たちにとって長くて恥ずかしい経験だったけれど、不可欠なものだったんだ。


━━ご自身のキャリアの中で非常に異なる心理的タイプを演じたり、時には極端なキャラクターを演じてきていますが、あなたはある程度のカオスを求めているのでしょうか?

非常に真剣な形で、自分自身にコミットするように促すものがなければならないのさ。予測不可能で認識できない側面を持ったキャラクターを演じたり、仕事で失敗する可能性が好きなんだ。

自分の人生はシンプルで分かりやすいから、演じるキャラクターには明確さではなくて、複雑さを求めているよ。


━━特定の映画作品やキャラクターに取り組むことを決心する前には、頻繁に厳しい審査プロセスがあるのですか?

何に取り組むかを決めるときは、常に多くの時間と考慮を要する。プロセスはまさに台本を読んで、監督と会うことから始まり、それから会議と議論を続けるんだ。

それこそ私がトッドと一緒に行ったプロセスだよ。彼は私たちの世界と彼が映画の中で何を伝えようとしているのかについて、非常に興味深い形で理解をしている。それにこの特定のプロジェクトで彼と一緒に仕事をすることについてとても印象的なことがあったよ。

どこか、この世界とはかけ離れたような、何かユニークなものを作り出したかのように感じているんだ。映画の制作中に私が最も心配していたのは、自分自身について嫌いな側面が出てくるかもしれないという恐怖心だったね。それが一番怖かったよ。


━━ジョーカーの復活に関して、期待に応えるというプレッシャーは感じましたか?

このキャラクターを引き受けて、この映画に参加することは、一般的な演技でやらなければならないことの拡大だ。だから脚本を手に入れたら、もちろん、私がやった映画の多くと同様に監督である脚本家と話をする。彼らはキャラクターに期待を抱いていて、数年間に渡って心の中で物事を想像し、役割の異なる俳優を想像していた。

そして突然、自分がその役を受け入れ、「私は彼らの期待に応えることができるのか?」と自問するような不安な時を経験する。でも、彼らが自分の前に誰を望んでいたのか、6ヶ月前に彼らの映画に対するビジョンが何であったかを想像することはできない。だからある時点で、それを自分自身のものにして、自分なりの方法を見つけなければならないんだよ!

INTERVIEW © WENN
PHOTO © Jaime Espinoza / WENN.com
PHOTO © WENN.com


END.
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