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OK! INTERVIEW☆ホアキン・フェニックス: 『ジョーカー』: “これまでで一番難しい役だった”(前編)
ホアキン演じるジョーカーの狂気的な笑いが苦しみを解釈し、本作はオスカー候補として既に注目を集めている。

limited 2019.10.03

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ホアキン・フェニックス演じる、映画『ジョーカー』(原題:JOKER)(日米公開2019年10月4日)のジョーカーの狂気的な笑いが苦しみを解釈し、本作はオスカー候補として既に注目を集めている。


ホアキン・フェニックス(Joaquin Phoenix)は、ハリウッドで最も謎めいた俳優の1人だ。
彼は最初、『グラディエーター』(原題:Gladiator)(2000年)でラッセル・クロウ(Russell Crowe)の敵役として名声を得、その後、『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』(原題:Walk the Line)(2005年)でジョニー・キャッシュ(Johnny Cash)として、途中2度オスカーにノミネートされた。

その後、(ケイシー・アフレック(Casey Affleck)が作ったフェイクドキュメンタリーの一部として)自分自身をモデルに、フェイクのセレブリティー像を作り上げようという無茶な企てをし、2009年にデイヴィッド・レターマン(David Letterman)の番組に出演した際に奇行や酔っ払いのような行動をとった後には、自滅寸前にまで追い込まれた。レターマンは番組の中で彼を「不潔だ。」と言ってホアキンを拒絶している。

しかし、ホアキンは、『ザ・マスター』(原題:The Master)で再度オスカーにノミネートされ、さらに『インヒアレント・ヴァイス』(原題:Inherent Vice)と『教授のおかしな妄想殺人』(原題:Irrational Man)でのパフォーマンスが批評家から称賛されたことで復活を遂げる。

現在、彼は、最近幕を閉じたヴェネツィア映画祭とトロント国際映画祭でのプレミアに続いてセンセーションを巻き起こした、アンチスーパーヒーロー映画『ジョーカー』(原題:JOKER)(日米公開2019年10月4日)で、大胆かつ華やかなカムバックを果たした。(本作品はヴェネツィア映画祭にて金獅子賞をベスト・フィルムとして受賞している。)

トッド・フィリップ(Todd Phillip)監督の輝かしい演出と、ホアキンのピエロのメイクアップと狂気的な笑いが特徴的なクラシックコミックのキャラクターの深層、そして苦しみを解釈することによって、本作はオスカー候補として既に注目を集めている。
興味深いのは、44歳のホアキンは、ジョーカーことアーサー・フレック(Arthur Fleck)の苦しみでゆがんだ性格ではなく、彼のより希望的な側面に集中する必要があると感じたことだ。

「これまでで一番難しい役だった。」と話すホアキン。
「アーサー(別名ジョーカー)の光の部分の探求に関する仕事はどれも楽しんだよ。彼の苦しみだけでなく、幸福を追求する彼の闘い、愛されること、世界との繋がりを感じる部分にも興味があった。それこそ私が探求したかった彼の側面なんだ。私は彼をただ純粋に苦しめられた男として見たことはないし、彼はもっと複雑だ。」

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「撮影の最初に見た男は、最後にはまったく違ったものになった。キャラクターは絶えず進化し、予測不可能になるほど、良くなっていった... 絶えず進化するような、こういうキャラクターを演じたことが今までなかったのさ。」

ホアキンはまた、落ちこぼれの大道芸人から犯罪者へと豹変するジョーカーを演じるため、50パウンド(約23㎏)以上の減量を実施。
大幅な体重減少は、彼にかなりの心理的苦痛ももたらした。ホアキンは「結局、減量は自分の心理に影響を及ぼすのさ。あれくらいの時間の中でそれだけの体重を減らすと、発狂し始めるんだよ。」と語っている。

ヴェネツィアとトロントでの映画の宣伝の間、これまで以上に幸せかつ元気そうな様子を見せたホアキン。女優のルーニー・マーラ(Rooney Mara)との真剣交際を楽しんでいるようだ。2人はこの1年交際をしており、最近結婚の約束をしていることも明らかされている。

またホアキンは、トロント国際映画祭に出席中に特別な功労賞を授与されている。彼はスピーチの中で、兄であるリバー・フェニックス(River Phoenix)(1993年に薬物の過剰摂取で亡くなった。)がどのように彼をインスパイアし、俳優を目指したかについて語った。

「私が15歳か16歳のとき、仕事から帰ってきた兄のリバーは『レイジング・ブル』(原題:Raging Bull)(日本公開1981年)という映画のVHSのコピーを持っていました。そして兄は私を座らせ、私にその映画を見せたのです。」

「そして、その次の日に彼は私を起こし、もう一度その映画を私に見せました。そしてこう言ったのです “お前はもう一度俳優をしろ。これこそお前のやることだ。”兄は私の意見を聞くわけでもなく、ただ私にそう言ったのです。私は兄に恩があります。なぜなら、演じることは私に本当に素晴らしい人生を与えてくれたからです。」


━━バットマン映画でジャック・ニコルソン(Jack Nicholson)とヒース・レジャー(Heath Ledger)によって既に確立されていた役を引き受けることを最初はためらったようですが、ジョーカーを演じることを決めた理由は何だったのすか?

映画とキャラクターに対するトッド(トッド・フィリップス(Todd Phillips)監督)の個人的なアプローチであり、ユニークな映画を作り、全ての俳優が望むクリエイティブな自由を私に与えたいという彼の独立した感性と欲望だね。私はトッドと仕事をしながらこのキャラクターを自分で作り上げる必要があった。以前の解釈を真似せず、他の誰かのジョーカーから故意に距離を置いたりもしなかった。自分でやろうと思っただけなんだ。このジョーカーは単に私たちのものなんだよ。

INTERVIEW © WENN
PHOTOS © Apega / WENN.com


後編へ続く・・・。
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