
公私共に自分の人生においてとても満足のいく、エキサイティングな章を迎えている、52歳のニコール。
ニコール・キッドマン(Nicole Kidman)にとって最高の時代がやってきている。
オーストラリア出身のスターは、これまで以上に積極的かつアクティブで、失速の様子は全くない。スタジオフィルムから、注目度の高い限定配信のテレビシリーズへと業界の構造が変化する中で、ニコールは高評価を獲得し、これまで最終シーズンのエピソード2までが配信済みのHBOによるTVシリーズ『ビッグ・リトル・ライズ』(原題:Big Little Lies)で、彼女のキャリアの中でも最高のパフォーマンスを見せた。シーズン1においてニコールは、エミー賞(Emmy Award)とゴールデングローブ賞(Golden Globe Awards)主演女優賞を獲得し、批評家たちは彼女を絶賛した。
この種の成功は、52歳のニコールが自分の人生においてとても満足のいく、エキサイティングな章を迎えていることの表れだ。カントリーミュージック界のスター、
キース・アーバン(Keith Urban)との13年に及ぶ結婚生活は、彼女にとって計り知れないほどの安らぎと幸福をもたらすものになった。
ニコールは、テネシー州のナッシュビル(Nashville)にある広大な邸宅で9歳のサンデー(Sunday)と7歳のフェイス(Faith)の2人の娘と共にファミリーライフを楽しんでいる。ニコールは家族との時間がこれまで以上に自分の人生に活力を与えてくれたと話す。

「もっと時間があったら良いのに。」と話すニコール。
「私には2人の小さい娘(サンデーとフェイス)と、クールで優しくて、私が本当に愛する夫(カントリーシンガーのキース・アーバン)がいるの。私たちは強い絆で繋がった家族で、多くの時間を必要としているわ。だから私は自分がやりたいと思う芸術的なプロジェクトを全てサポートする時間はないの。私には家族が必要だし、バランスが必要。サンデーを妊娠したときに、全てを手放さなくて良かったと思っているわ。だって当時は“これで全部おしまい!”って感じで、“これで終了! 私はリタイアするの”って妊娠中に感じる幸福感に浸っていたの。でも私の母が“そんなことは言わないで。少しでも手は付けておきなさい”って言ったの。」
9月(全米)には、ピューリッツァー賞(Pulitzer Prize)を受賞したドナ・タート(Donna Tartt)の同名小説に基づく映画『ゴールドフィンチ』(原題:The Goldfinch)でビッグスクリーンへとカムバックする彼女。
ニコールは、MOMAでのテロリストによる爆破事件による母親の死をきっかけに、悲しみと麻薬中毒に苦しむ(アンセル・エルゴート(Ansel Elgort)演じる)男の子を自宅で世話する裕福なニューヨーカー、バーバー夫人(Mrs. Barbour)を演じている。
(映画『ブルックリン』(原題:Brooklyn)を監督した)アイルランド人のフィルムメーカーであるジョン・クローリー(John Crowley)監督による本作は、オスカー候補に挙げられており、その他に関しては名作に欠ける年になるだろうと、多くの業界のオブザーバーたちによって既に絶賛されている。

写真左から:ニコールとカントリーミュージック界のスターで夫のキース・アーバン。
ニコールはその他にも(現時点で無題の)主要作品にも取り組んでいる。今年の12月には、FOX TVのボスであるロジャー・エアーズ(Roger Ailes)をセクシャルハラスメントで告発したニュースアンカー、グレッチェン・カールソン(Gretchen Carlson)を演じる予定だ。
このプロジェクトは、ソフィア・コッポラ(Sofia Coppola)による南北戦争を描いたドラマや、『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』(原題:The Beguiled)、ギリシャ出身の監督ヨルゴス・ランティモス(Yorgos Lanthimos)の『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』(原題:The Killing of the Sacred Deer)などで賞賛を得た彼女の多忙な復活劇をさらに裏付けるものであり、同時に共にオーストラリア出身であるジェーン・カンピオン(Jane Campion)による『トップ・オブ・ザ・レイク~チャイナガール』(原題:Top of the Lake: China Girl)にも出演している。
しかし、『ビッグ・リトル・ライズ』はニコールの輝かしいキャリアの中でも決定的な新章となった。彼女自身の親友でありシリーズの共同プロデューサー/共演者であるリース・ウィザースプーン(Reese Witherspoon)と一緒になった本作。
ニコールは本作での彼女の経験は啓示であると信じており、なぜパワフルな女性アンサンブルの作品に参加するのにそれほど時間がかかったのかを疑問に思ったという。
「リースと私は、興味をそそられるような複雑な役をもらえていなかったことにストレスを感じていて、それでこの作品を制作してプロデュースしたの。」とニコールは説明している。
INTERVIEW © WENN
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Vol.2へ続く・・・。
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