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OK! INTERVIEW☆レオナルド・ディカプリオ: 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(前編)
クエンティン・タランティーノ監督の話題の新作映画、演じること、名声について語る。

limited 2019.08.08

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クエンティン・タランティーノ監督の話題の新作映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(日本公開8月30日)でブラッド・ピットと初共演し、リック・ダルトンを演じたレオナルド・ディカプリオ。


レオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)は多くの顔を持っている。かつて女性たちの心を奪ったタイタニック(Titanic)時代を超えるような、素晴らしいパフォーマンスを見せる才能に溢れる役者としての顔。そして電気自動車を運転し、世界をより環境に優しい場所にするための活動を行う献身的な環境保護主義者としての顔。さらに世界規模で多くの観客を惹きつけるパワーを持ったハリウッドのスーパースターとしての顔だ。

そして今ディカプリオは、1969年8月に起きた、マンソン(Manson)一家による悪名高いテート・ラビアンカ(Tate-LaBianco)殺害を中心とした物語を描いた、クエンティン・タランティーノ(Quentin Tarantino)監督の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(原題:Once Upon a Time in Hollywood)(日本公開8月30日)でアクション作品にカムバックした。ディカプリオは、女優のシャロン・テート(Sharon Tate)と彼女の夫でポーランド人の映画監督であるロマン・ポランスキー(Roman Polanski)家の隣に住む友人同士として、同じくハリウッドの大人気スターであるブラッド・ピット(Brad Pitt)と共演。

その他マーゴット・ロビー(Margot Robbie)がシャロン・テートを演じており、スティーブ・マックイーン(Steve McQueen)役のダミアン・ルイス(Damian Lewis)、スキーキー・フロム(Squeaky Fromme)役のダコタ・ファニング(Dakota Fanning)、そしてジェイ・セブリング(Jay Sebring)役のエミール・ハーシュ(Emile Hirsch)らが顔を揃えている。

本作で、ディカプリオがタランティーノ作品に出演するのは2回目になる。前作は2013年の『ジャンゴ 繋がれざる者』(原題:Django Unchained)(日本公開2013年3月1日)だ。今回の作品の中で、ディカプリオは落ち目のウェスタンTVスター、リック・ダルトン(Rick Dalton)を演じ、ブラッド演じるクリフ・ブース(Cliff Booth)は彼の親友かつスタントダブルであり、2人は共に女性好きでハリウッドでの騒ぎを楽しむ仲だ。カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)でワールドプレミアが行われた本作についてディカプリオは、本質的には60年代のハリウッドで成功できなかった50年代のB級スターへのタランティーノによるオマージュだと説明している。

「この映画はクエンティンの業界に対するラブストーリーだよ。」と話すディカプリオ。「彼は舵取りに2人のアウトサイダーを使い、60年代がやって来て業界がその2人を通り過ぎたんだ。」

「多くの俳優を研究したよ。ラルフ・ミーカー(Ralph Meeker)にタイ・ハーディン(Ty Hardin)、エディ・バーンズ(Eddie Burns)とか、(クエンティンが)芸術性の観点から気にいっている作品に出演している俳優や、彼の心の中で映画界に功績を残した俳優をね。僕は皆このビジネスの中でアウトサイダーだと感じていて、彼はそういうアウトサイダーたちに敬意を払っている。それこそこの作品が僕にとって色々な意味で感動させられる部分なんだ。僕にとってこのクエンティンの作品は、ホームへ帰ることをテーマにした作品なんだ。」

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』はディカプリオとブラッドという、過去数十年に渡ってハリウッドのビッグスターである2人が歴史上初めて共演を果たした作品としても他とは一線を画すものになっており、タランティーノはこの2人のペアを“心待ちにしていた”という。本作はハリウッドを震撼させた殺人事件からちょうど50年後の8月に封切りとなる。

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写真左から:ブラッド・ピット、レオナルド・ディカプリオ。


タランティーノにとって、ブラッドとディカプリオの共演は、ポール・ニューマン(Paul Newman)とロバート・レッドフォード(Robert Rdford)のような、彼なりの“ドリームチーム”の結成だった。1973年のクラシック映画『明日に向かって撃て!』(原題:Butch Cassidy and the Sundance Kid and The Sting)でのハリウッドのアイコン的ペアを参考にしたというタランティーノは、「(これは)ポール・ニューマンとロバート・レッドフォード以来の最もエキサイティングなスター共演だよ。」と自身のキャスティングについて語る。

44歳のレオナルド・ディカプリオは『タイタニック』(原題:Titanic)や『ギャング・オブ・ニューヨーク』(Gangs of New York)、『アビエイター』(The Aviator)、『ディパーテッド』(原題:The Departed)、『インセプション』(原題: Inception)、そしてオスカー受賞作となった『レヴェナント: 蘇えりし者』(原題:The Revenant)など、ハリウッドの古典作品でも主役を務め、大きなキャリアを積んできた。

彼はまた、地球温暖化の危険性および人間の産業活動が環境に及ぼす有害な影響について、一般の人々に警告するという継続的な取り組みにおいて、映画業界の最大の政治活動家でもある。2007年の『11時間』(原題:The 11th Hour)や地球上の二酸化炭素排出量を削減する方法を探る『アイス・オン・ファイヤー』(原題:Ice on Fire)など、気候変動に関する数多くのドキュメンタリーも制作している。


レナルド・ディカプリオが語る:映画、演じること、そして名声

━━クエンティン・タランティーノ監督について。

「クエンティンには独特のプロセスがあるんだ。音楽やテレビと同様にシネマの歴史についても豊富な知識を持っている人はそうはいない。コンピューターのデータベースを探るようなもので、彼の知識の豊かさは計り知れない。溢れ出てくるのさ。」

「僕はクエンティンが自分の世界を創ったり、全てのルールを破ったりするのが大好きなんだ。LAのビデオショップのカウンターで古い映画を何度も見返して、いつか自分の好きなものを詰め込んだオリジナルの映画を撮るんだって、彼が言っているところが目に浮かぶよ。そういう人たちには敬意を払うべきだし、サポートすべきだ。」


━━『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』について。

「ハリウッドにやって来くると、ほとんどの場合は孤独で、助言や援助なない。(リックとクリフは)全てにおいて自分たちの友情を頼っている。僕らはすぐにその型にはまったんだ。初日にすぐその関係性を理解できたんだよ(笑) 僕らこそ、その2人だからね。」

「(リック・ダルトンは)あと少しで(ビッグになる)チャンスを掴めた男だ。そしてそれが彼を苦しめる。僕はこの業界で育って、役者の友達もたくさんいるし、ここは多くの才能で溢れてる。でも結局のところ、適切な時に適切な場所にいれるかどうかなんだ。」 「映画とテレビは(タランティーノの)DNAに組み込まれている。彼は歴史的なコンテクストの中に物事を当てはめ、さらにおとぎ話を作り出すんだ。歴史を再度創り出すのさ。例えば『イングロリアス・バスターズ』(原題: Inglourious Basterds)のヒトラー(Hitler)みたいにね。スコセッシ(Scorsese)監督もそうだね。彼らの子供時代に、映画は彼らのDNAの一部になり、彼らの言葉になり、周囲と対話する能力になった…彼らが人間であるということに組み込まれているんだ…この作品は、あらゆる事が文化的にも映画的にも変化した1969年への彼なりの敬意であり回想で、信じられないほど想像力に溢れているよ。」

INTERVIEW © WENN
PHOTOS © Dave Bedrosian / Future Image / WENN.com


後編へ続く・・・。
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