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OK! INTERVIEW☆リチャード・ギア: 仏教が彼にもたらした心の平和:“教えは人生の全てに影響を与えてくれるよ” Vol.3
最大の教訓は忍耐と寛大さ! より高い意識とスピリチュアリティを得ることができると語る、リチャード。

limited 2019.06.27

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写真左から:リチャード・ギア(Richard Gere)と昨年2018年4月にリチャードと結婚し今年2019年2月には男の子を出産した、スペイン人のソーシャライト/パブリシストの、アレハンドラ・シルヴァ(Alejandra Silva)。


━━子供たちに大人が教えなければならないほど、子供に教えられるということはありますか?

多分もっとだね。僕たちは子供たちを教育して、彼らが僕たちの世界で成長する手助けをする責任があることは確かだけれど、彼らを見ることで、とても多くのことを学ぶことができるよ。

彼らのスピリットは、いろいろな面で元気や若さを与えてくれるのさ。自分が10代のとき、成長の過程で僕は子供としての幸せを失ったんだ。素敵で心優しい両親がいたけれど、僕は非常に内向的に成長して、自分の殻にこもり、大人としての自分に大きなダメージを残したね。

子供たちは純粋な喜びであり、心の狭い自我的欲求に対して、大人に耐えることや与えること、許すことの重要さを教えてくれる。子供が歩いていたり話かけてきたり、自分に向かって笑顔を浮かべるのを見たときに、信じられないほど目が覚めるんだ。それに、子供に対して自分が持つ感情が、周囲に対してとるべき態度と持つべき精神の反映であるということを学ぶのさ。
だから僕はホーマーを見ると、自分自身の投影のように感じるし、彼が本当に幸せで献身的な心を持ち続けたり、自分が経験した多くの困難を彼が経験せずに済むように、僕の持っているパワーでどんなことでもしてきた。彼の人生の旅をできるだけ面白いものにして、啓発する手伝いをしたいと思っているよ。


━━暴力的事件に巻き込まれた後に両親がどのように子供を守ろうとするかという問題を取り上げた映画『冷たい晩餐』(原題:The Dinner)を製作しましたね。大人に近づいている息子さんに対しては、どれくらい保護的だと思いますか?

僕は、息子のホーマー(Homer)が何か似たようなことに関与していたら、どう対応したかについて常に考えていたよ。映画を撮影している間、僕がその問いについて考えなかった日は恐らく一日もなかっただろうね。それに、見ている誰もが、そのような状況下で自分はどうするだろうと自分自身に尋ねなければならないと思う。

心の声は、彼を守るために何でもすると言っている。でも慎重に考えたら、自分は他人を傷つけるようなことをするかを自問するね。僕はそうは思わない。それは僕が越えられないラインだと思うんだ。

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━━ティーンエイジャーは、時には自分の限界をテストして、この世界で自分たちの道を見いだす瞬間を経験します。あなたは息子さんに対してどのようなアプローチをとって、どのようなガイドラインを与えましたか?

ホーマーに関しては、いつも彼が彼の本能を信じて、人生で冒険することを勧めようとしてきたよ。僕は自分の10代がどれほど苦しいものだったかを覚えているから、彼が僕が彼の年代のときに抱いていた疑念に苦しむことなく、彼の人生を楽しむのを支えたいと思っている。それに、自分自身や世界について探求して、リミットを知るのにどこまで行けるのか、その感覚を教えようともしたね。


━━息子さんに伝えたいと思う特定の仏教の教えはありますか?

ダライ・ラマ(14世)は、自分が子供に教えたい特定の価値観を理解してもらうためには、虫の人生を尊重するように教えなさいと言ったんだ。
虫は僕たちが好む生き物ではない。僕たちは普段、虫に咬まれたり、刺されたりするのを恐れている。でも、それも生き物なのさ。痛みや喜びを感じ、兄弟姉妹、母と父がいる。僕たちとそれほど違いはない。それに実際、ダライ・ラマの助言は効いてるんだ! 息子は、可能な限り虫を踏まないように常に意識しているよ。彼は良い子だし、とても誇りに思うね。


━━初めてダライ・ラマに会ったときのことを覚えていますか?

法王(ダライ・ラマ14世)との最初の会合で僕の人生は完全に変わった。彼は並外れた人間で、彼と一緒にいるときは、圧倒的な彼の精神と存在感を感じる。僕は(仏教の)研究から多くを得て、法王から学ぶこともできた。彼の精神だけで僕はもっと自由になり寛大に感じることができたのさ。


━━法王をご自宅に招待したことはありますか?

一度夕食を食べに自宅に来てくれたよ。でも、法王は非常に楽なゲストだね。特別な要求はしないし、多くの人は、彼が菜食主義者だと思い込んでいるから気付いていないけれど、彼は肉食なんだ。
実際に、冬のチベットでは、食事の中で十分な量のタンパク質を得るために肉を食べなければならない。僕のことも菜食主義者だと思っている人がいるけれど、それは違う。ただ赤身を約35年間食べていないというだけなんだ。

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━━あなたは、時に罪悪感こそ最も対処が困難で、人を衰弱させる感情の一つであると言いました。仏教の教えによって、罪悪感に対処することはできましたか?

罪悪感は、僕たちが意識しているかどうかに関わらず、共に生きたり、頭を悩ませるものだね。何らかの形で罪悪感を克服したり、自分たちが持っている自己への憎しみに対応するために人生の多くを費やすでしょう。

僕たちはあるとき全てを台無しにしたんだ。皆が恐ろしいことをしてきた。僕たちは家族、友人、自分自身に失望した。そしてそれは、人間であるという遺産の一部だ。もしもこの世でなければ、過去の生活の中でそうしてきた。そして僕たちは将来の生活の中でそうし続ける...。

仏教の教えは、僕からその苦痛の多くを解放し、受け入れる心をもたらしてくれた。ダライ・ラマからはいつも、同情と罪悪感の中でもがくことはやめなさいと言われてきた。そういった感情を克服し、自分自身を許す必要があるんだ。


━━なぜ自分を許すことは難しいのでしょうか?

許すというのはとても大変なことだね。他人を許すのは難しいけれど、僕たちがしてきたことや犯した間違い、もしくは自分が犯したと思っている間違いや過ちに対して、自分を許すというのはさらに難しい。けれど、僕たちには変化の余地がある。僕たちの中には根本的に変化するものがあって、その方法を知る勇気と技術が必要なんだ。

━━あなたは息子さんの野球チームを指導したり、時には彼を世界中へ旅行に連れて行きますね。息子さんとの距離はとても近いのでしょうか?

時には彼と一緒に過ごさないことの方が難しいね。父親として、息子に彼の人生で自分の道を見つけさせるという意味で、彼を手放す必要があることも意識しなければならない。自分の子供が年を取るにつれ、彼らが自分から必要とするものが少なくなり、彼ら自身の人格とアイデンティティーを形成し始めるからね。

そのプロセスを続けて、あまり干渉しないようにすることは重要だよね。僕は自分が望むほど息子に気を配らないように努力しなければいけない。わがままを言うと、いつも息子のそばにいたいと思っているけれど、父親として、今は彼の人生において探検のときであって自力で発見をするときだと分かっている。できるだけ彼の背中を押そうとしているよ。


━━あなたは仏教の信仰とその教えが、人生でより大きな喜びを見つけることを可能にするためにどのように役立ったのか、頻繁に議論してきました。今は幸福ですか?

真実は、僕は決して自分自身に満足ないということだね!(笑)


━━ご自分の人生において並外れた旅を経験してこられましたが、今はどこにいると思いますか?

ここにいる!(笑)

INTERVIEW © WENN
PHOTO © Clemens Niehaus / Future Image / WENN.com
PHOTO © David R Rico / WENN.com
PHOTO © Daziram / Future Image / WENN.com

END.
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