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OK! INTERVIEW☆マシュー・マコノヒー: 映画『ホワイト・ボーイ・リック』:“自分の夢に向かって達成感を味わうことができる僕はとても幸せだ!”(前編)
冴えない役柄に取り組んだマシューが語る、役作りや息子役や家族への感謝や新しいゴール。

limited 2018.11.29

OKJ.1Michael Wright  WENN.com.jpg
新作映画『ホワイト・ボーイ・リック』のリチャード・ウェルシュの役柄を通して、再びシリアスで個性派演技の領域に挑戦している、マシュー・マコノヒー。


『ダラス・バイヤーズクラブ』(原題:Dallas Buyers Club)の演技でオスカー(第86回アカデミー賞主演男優賞)を受賞して以来、今回は途方もなく冴えない役柄に取り組んだマシュー・マコノヒー(Matthew McConaughey)!

潤沢な予算で制作されるSF映画『インターステラー』(原題:Interstellar)のような作品以外に、このテキサス出身のハンサム・ガイは、評論家も絶賛するHBOの警部TVシリーズ番組のような、どちらかというと少し暗い印象を持つドラマや、『追憶の森』(原題: The Sea of Trees)や『ニュートン・ナイト 自由の旗をかかげた男』(原題:Free State of Jones)のような社会性のある映画にも意識的に出演している。

新作映画『ホワイト・ボーイ・リック』(原題:White Boy Rick)(全米公開2018年9月14日、日本公開未定)の中でマコノヒーはデトロイト出身のガン・ディーラー(銃の売買人)で、何とか息子のリチャード・“リック”・ウェルシュ・Jr(Richard "Rick" Wershe Jr.)との絆をうまく保とうとやっきになっているリチャード・ウェルシュ(Richard Wershe)の役柄を通して、再びシリアスで個性派演技の領域に挑戦している。

ちなみに、この作品は80年代に起きた実話をもとに書き下ろされたもので、デトロイトで暮らす不良少年リッキー・ジュニアは、アメリカ史上最年少のFBI情報提供者として活動し、おとり捜査に貢献したが、FBIはその彼の功績に報いることがなかった。そのことに憤慨したリッキーがコカインの密売を始め、大々的な成功を収めることになり、彼の浮き沈みは当時のアメリカの新聞のヘッドラインを飾った。自身の役作りの過程で、現在終身刑で服役中のリック・ジュニアと刑務所で面会したマコノヒーは、そのときの様子をトロントでのインタビューで次のように述べている。

「彼とは既に数回会っていて、一度は5時間にも渡って話をしたことがあるんだ。とにかく、自分の置かれた環境や自分自身にとても正直な人といった印象で、決して言い訳をしたり善人ぶったことも言わず、自分が犯した罪についても素直に認めていたよ。今、ウェルシェは改心して全く別の人間になっているし、僕は彼がいつか仮釈放されて普通の社会生活を楽しむことができると確信しているんだ。刑務所にいる間に自分を見つめ直して内面的な学びを重ねているし、きっと何らかの形で社会貢献できるはず! でも、どちらにしても彼が勝負師でやり手であることに変わりはないと思うけれどね。」

マコノヒーと、息子役で共演しているリッチー・メリット(Richie Merritt)の周辺では、既にオスカー受賞候補の声が上がったりしているが、面白いことにメリットは演技の経験が全くないという素人俳優! 息子役には無名の俳優を起用したいというヤン・ドマンジュ(Yann Demange)監督のたっての想いで、2年越しでやっと見つけたか逸材とのことである。ちなみに彼はボルチモア高校に通う学生で、校長室の外で待っているところをスカウトされたという。
『ホワイト・ボーイ・リック』が、ただ単にマコノヒーの“アイドル”的な要素を求めるのではなく、彼の役者としての真髄を発揮できる作品かどうか、今後の評価の展開が楽しみである。

OKJ.1WENN.com.jpg写真左から:ブラジル出身の元モデルで妻のカミラ・アルヴェスとマシュー。


さらに『ホワイト・ボーイ・リック』のほかに、12月8日イギリスで、2019年1月25日全米(日本公開未定)で封切られる、アン・ハサウェイ(Anne Hathaway)と共演の『原題:セレニティー』(Serenity)では、漁船の船長の穏やかな暮らしが元妻の登場で激変するというあらすじの作品に出演し、スヌープ・ドッグ(Snoop Dogg)、ザック・エフロン(Zac Efron)、ジョナ・ヒル(Jonah Hill)との共演コメディー映画『原題:ザ・ビーチ・バム』(The Beach Bum)では“マリファナ愛好家”役を演じるなど、様々な作品に挑戦し、マコノヒーの活躍は留まるところをしらない!

マシューは現在ブラジル出身の元モデル、カミラ・アルヴェス(Camila Alves)と三人の子供、リーヴァイ(Levi:9歳)、ヴィーダ(Vida:7歳)、リヴィングストン(Livingston:5歳)と共にロサンゼルスで家族水入らずの暮らしを楽しんでいる。


━━マシュー、『ホワイト・ボーイ・リック』の父親、リチャード・ウェルシュの役作りについて少しお話しいただけますか?

彼は既に他界しているので、ほとんどの部分は当時の新聞や雑誌などプレス情報に頼らなければならなかったんだ。第一に感銘を受けたのは、父親として息子を理解する親友になろうと努力した彼の熱い想い! でも、普通はそれで子供との距離が縮まるわけではないと思うよ!

リチャード・ウェルシェは『ゴッドファーザー』(原題: The Godfather)の中に出てくるフレド(Fredo:フレデリコ・“フレド”・コルレオーネ)のような存在で、人生の志や息子への愛や想いは素晴らしいけれど、理想ばかり追いかけて実際に人生を前向きに変えることができない“夢追い人”のような男なんだ。暗い穴倉に入って、そこから抜け出すことができない“人生の負け犬”というのがピッタリかもしれないね。ほんのわずか立ち上がってはまた暗闇に戻る“悲劇の人”というのが僕の彼に対する印象なんだ!


━━あのように踏みにじられた人生を生きる男性を演じることは難しかったでしょうか?

リチャードの問題は何をするにも一貫性がなく、規則にも従おうとしないこと。でも彼の楽観的な性格や家族に対する忍耐や愛に共鳴することがあるのは確かで、そうした面では自分の私生活の経験を下に彼の良さを引き出すことができたのではないかと自負しているんだ!

でも、正直言って、こんなに何もかもうまく運ばないような悲惨な人生を歩まなければならないという役を演じるのは初めて! そういった意味では、自分の夢に向かって達成感を味わうことができる僕はとても幸せだと思っているんだ。(微笑む)

INTERVIEW © WENN
PHOTO © Michael Wright / WENN.com
PHOTOS © WENN


後編へ続く・・・。
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