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OK! INTERVIEW☆ロバート・パティンソン: 映画『グッド・タイム』(後編)
新作映画に臨む度に不安と自信の無さでいっぱいになると語る。

limited 2018.01.25

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アカデミー賞ノミネート候補に呼び声高い“最新主演映画『グッド・タイム』の役柄をはじめ“ニューヨークでの撮影中に誰も彼に気付かなかったと言うエピソード”、更に“トワイライトの思い出”、“自己不信や不安”、“映画が好きな理由”など様々な話題について現在の心境を赤裸々に語る、ロバート・パティンソン(Robert Pattinson)。


━━今回の撮影は何時にもなく、心身ともに疲労困憊なさったのではありませんか?

確かに、そんな感じだね。二人の監督と一緒に仕事をしていると良い事も沢山あるけれど、その反面、いつも議論し合っている監督の下で指示を待っていると、何が何だか分からないうちに“アクション”のサインが出たりして(笑)、とにかくケオティック(混沌としている)で、ペースが速いの一言! 特にベニーは監督と俳優との二役だから、益々面倒な事になる訳! とにかく、何から何まで強烈で、きっとそれが今回の役柄に強い影響を与えているのだと思うよ。


━━最近は、今までのあなたからは想像出来ないような、どちらかと言うとメインストリームから外れた、地味な作品を選択しているような感じがしていますが、その点についてのあなたの考えを聞かせて頂けますか?

自分でもよく分からないのだけれど、最近は何か予期出来ないような作品に挑戦したいと思っていて、『グッド・タイム』の台本を読んでいた時にこれだと言う感じがしたんだ。勿論、台本を読むまでもなく、彼らの過去の作品を観ているだけで、十分理解出来るけれどね。それは『足ながおじさん』(原題:Daddy Long Legs)のように誰にでも愛される性格ではないし、作品を鑑賞している内に“ひょっとして、この男性はモンスター?”と思うような描き方をされているけれど、僕にとってはそれが却って興味深くて、“よし、この作品にのった!”と言う気にさせられたし、きっと観客も思いがけない展開に“オヤッ”っと言う反応を示すのだと思うよ。例えば『神様なんかくそくらえ』に関して言えば、悲劇のラブストーリーだと思って観ていると、実際は“これって本当にラブストーリーなの、それともお互いにハイな感覚を共有する為の執着?”と言う疑問を持つようになる訳! 『グッド・タイム』で僕が演じる人物は、表向きは“兄弟愛や家族愛”を大切にしていると感じさせるのだけれど、実際それは中毒掛かった破壊的な愛で、僕はきっとその意外性に惹かれたのだと思うよ。いわゆるメインストリームと言われる主流作品を最後に観たのはもう何時の事だか忘れたけれど、多分その時僕が思ったのは“要するに主流作品と言うのはスーパーヒーロー作品以外の何物でもないんだ!”と言う事だったんだろうね(笑)。


━━今後はスーパーヒーロー映画への出演をお考えですか?

いや、スーパーヒーローを演じる自信が無いからそれはあり得ないよ! ああした役柄を演じる人達はきっと“自分もスーパーヒーローになれる”と言う自信を持っているのだと思うよ。


━━基本的に、世界を救うような作品に関心があったりするのでしょうか?

やあ、やあ、やあ、でも、僕はきっとその正反対の事をしているような気がするね(笑)。


━━『グッド・タイム』の中では、偶然病院で助けた男性に対して“結局、君は単なる人生の脱落者!”とかなり批判的で厳しい事を言ったりしていますよね。勿論、彼はその通り人生の“負け組”ではあると思いますが・・・。

ちょっと彼の事を説明させてもらうと、バディ・デュレス(Buddy Duress)は一見“人に何かを強要”するような性格に描かれているけれど、実際は我儘でもなく、善良な人物で、僕はそうした完全なる“思い違いや、妄想的な性格”に惹かれる所があるんだよね。


━━この映画の制作中に髪の毛を洗ったことはありますか?

映画の中のベニーは、ちょっとパーマ掛かったおかしなヘアースタイルで登場しているのだけれど、それは実際の自分のイメージを崩してベニーらしくするための一つの手段で、そのイメージ創りの為に色々と試した所、結局は“このヘアースタイルだ!”と言う結論に至った訳! 最初は本当にカーリーがかった髪型にしたのだけれど、それでは“ちいさなマフェット(Little Miss Muffet)”のイメージだと言う事になってしまってね。その後何回か髪を染めたりしたお陰で、最後のシーンでは、まるで金ピカに光る頭になってしまったんだ。でも最後は金ピカも剥げ落ちて、きれいに無くなってしまったけれどね。


━━最近のあなたは『ロスト・シティZ 失われた黄金都市』(原題:The Lost City of Z)では髭をのばしたり、今回はヘアースタイルを変えたりしていますが、今までの固定概念から脱却して、イメージ・チェンジを心掛けているのでしょうか?

一度自分の“慢心”から脱却すると、演技がしやすくなる事は確かで、僕の場合は“トワイライト”の格好良いイメージが余りにも強い事から来る意識だと思うんだ。でも、当時の映画を再現してみると、ファンからは「ええ、ロバート・パティンソンってもうあんなに歳を取ってしまったんだ!」と言われてしまいそうで、とにかく自分自身がそうした固定概念から脱却しなければならないと思い始めたんだ。自分の中から“慢心”や“慣れ”を無くす事はとても大切な事だと改めて思っているんだ。

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━━では、固定概念から脱却する事は大切だとお考えなのですね?

そう、特に今回の『グッド・タイム』は、路上での撮影が頻繁にあったり、素人の俳優達との関りがある事を知っていたからね。それに、今回は路上で撮影しても誰も僕の事や、何をしているのかさえ誰も気づかない中で“透明人間”的な撮影経験をしてみたいと思ったんだ。最初ベニーと僕が洗車の仕事をしている場面があって、ニキビ跡で一杯のメイクやヘアースタイル、それに衣装も変えた僕達を道路を渡った所から撮影するのだけれど、その時は本当に“誰にも気付かれずにする方法があるんだ”と改めて感じたりしたよ!
実はその他にも最後にバディ・デュレスと僕がブルックリンのアパートで撮影するシーンがあって、その時僕は“警備員”のユニフォームを着ていたんだ。アパートの住人達は、映画の撮影をしている事は知っていたのだけれど、最初に歩み寄って来た人が、警備員衣装でエレベーターに乗っている僕の顔もろくに見ない内に「やあ、君はブラッドリー・クーパー(Bradley Cooper)に雇われている警備員なの?」と聞いてきたんだ(笑)。 勿論、僕は「ええ、そうなんです。」と答えたんだけれど、その時皆は本当にブラッドリーが階上にいると思ったみたいだよ!


━━それは、つまり“自己の解放”と言う事なのでしょうか?

誰かが僕の顔を見ても、特に何事も無い様にしているなんて、確かにそうだと思うし、解放された気分になるのは確かだと思うよ!


━━『トワイライト』時代や、その他の話題作品に出演していた頃は、又異なった人生だったとお考えですか?

あまりよく分からないけれど、でも人々の心の中に残ったり、今でも驚きや感動を与える事が出来る作品に出演出来たと言う事は素晴らしい事だと思うよ。かつては、過去のイメージを崩したいと思ったりした事もあったけれど、今は“金字塔”として残るような作品に関わる事が出来た自分を本当に幸運だと持っているんだ。


━━何か、いつも驚きやトキメキが隠されている『ハリー・ポッター』Harry Potterに似ているような気もしますが・・・。

確かにそうだね。自分を自由に表現できると言う事はエネルギーを与えてくれるよね。


━━現在『原題:ダムゼル』、でミア・ワシコウスカ(Mia Wasikowska)と共演しているようですね・・・。

そうなんだ。ウェスタン・コメディで既に撮影に入っているよ。どんな作品が出来上がるのか、楽しみにしているんだ。


━━コメディ映画に出演する感想は? そしてご自分では何が面白いとお考えですか?

とにかく出来るだけコメディ的に面白くしようと、一生懸命努力しているのだけれど、それが映画の中でどの位、面白く出来上がっているのか、正直言って分からない! でも、僕としては『ありがとう、トニ・エルドマン』(Toni Erdmann)を観た時、こんなに知的で面白いコメディ映画は無いと思ったけれどね。


━━現在は、アル・パチーノとハーモニー・コリン監督(Harmony Korine)による映画制作に関わると言う話しがあるようですが、それは実際に実現する企画なのでしょうか?

それはまだはっきり分かっていないし、もしかすると今はもう違った形の映画になっているかもしれないね。勿論、僕としては是非関わってみたいと思っているけれど! だってアル・パチーノとハーモニー・コリン監督のコンビ作品なんて考えただけでもクレイジーで面白そうじゃない!


━━ありがとうございました。

Interview © Jason Adams / Hotfeatures
Pictures © Toby Hancock / N&S Syndication

END.
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