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OK! INTERVIEW☆ロバート・パティンソン: 映画『グッド・タイム』(前編)
新作映画に臨む度に不安と自信の無さでいっぱいになると語る。

limited 2018.01.22

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アカデミー賞ノミネート候補に呼び声高い“最新主演映画『グッド・タイム』の役柄をはじめ“ニューヨークでの撮影中に誰も彼に気付かなかったと言うエピソード”、更に“トワイライトの思い出”、“自己不信や不安”、“映画が好きな理由”など様々な話題について現在の心境を赤裸々に語る、ロバート・パティンソン。


新作映画に臨む度に不安と自信の無さでいっぱいになると語るロバート・パティンソン(Robert Pattinson)!
そんな彼が“何故、自分が今を時めくコミック・スーパー・ヒーロー役に相応しいと思わないのか”、“かつての『トワイライト』(Twilight)シリーズ(エドワード・カレン(Edward Cullen)役を演じた。)を振り返ってどのように感じているのか”そしてアカデミー賞ノミネート候補に呼び声高い“最新主演映画『グッド・タイム』にファンが抱く期待”などについて現在の心境を語ってくれた。

2017年、カンヌ国際映画祭のプレミア試写会で6分間に渡り喝さいを浴びた英国俳優、ロバート・パティンソンの最新主演映画『グッド・タイム』(原題:Good Time)(日本公開2017年11月3日)がアカデミー賞のノミネート候補に挙がっている。パティンソン演じるコニー・二カス(Connie Nikas)が弟と一緒に銀行強盗を試みると言うあらすじの映画は、ベニー & ジョシュア・サフディ(Ben and Joshua Safdie)兄弟監督の下、ジェニファー・ジェイソン・リー(Jennifer Jason Leigh)が共演している。又、パティンソンは、近々上映予定の『原題:ハイ・ライフ(High Life)』、『原題:ダムゼル(Damsel)』、そして、アル・パチーノ(Al Pacino)との共演作『原題:ザ・トラップ(The Trap)』、更にシルヴェスター・スタローン(Sylvester Stallone)と共演する『原題:アイドルズ・アイ(ldol’s Eye) 』に出演が決まっていると言う超人気ぶり!

南仏で行われたインタビューの際“最新映画の役柄”をはじめ“ニューヨークでの撮影中に誰も彼に気付かなかったと言うエピソード”、更に“トワイライトの思い出”、“自己不信や不安”、“映画が好きな理由”など様々な話題についてロバートは現在の心境を赤裸々に語ってくれた。


━━もう映画に出演する必要がない程、金銭的にも十分な成功を手に入れて海辺でゆったりとした生活をする事も可能なあなたが、それでも尚且つ映画に固執する理由について、少しお話しして頂けますか?

確かに、一年の内のかなりの時間〝充足時間″をじっくり楽しむような贅沢な暮らしをしているかもしれないけれど(笑)、でも映画に対する関心に尽きる事は無いし、それに、芝居に携わっていると何よりも“自分に対する自信”が出て来るんだ。馬鹿みたいに聞こえるかもしれないけれど、実を言うと、僕はどんな作品に出演する時も最初は必ず“どのように演じたら良いのかさっぱり分からない”と言う自信の無い気持ちに苛まされるんだ。でも、そうは思いながら、気が付いてみると不思議な事に撮影に取り掛かっている自分がいるんだけれどね。


━━と言う事は、常に自分自身に挑戦なさっていると言う事なのですね?

まあ、そう言う事だと思うよ! とにかく最初はとんでもない高い山登りに挑戦するような気持ちで、他の誰かを説得するのではなく、まずは自分を説得すると言う作業に時間が掛かるんだ。でもやり終えた時の“達成感”は本当に最高だけれどね!


━━いつもそのような“自己不信”になっているのですか?

確実にそう言えるね。それも、更に最悪な事に、歳を増すごとにその傾向が強くなってきているようで(笑)、変な話、むしろその屈折した思いを楽しんでいるような所があるんだ。周囲の人達は、そうした僕の性癖に気付いているようで、「どうして、そんなに悪い方にしか物事を考える事が出来ないのかな?」と言って、心配と言うか、僕のネガティブな考えについていくのが面倒くさく思っているようだよ! とにかく、昔からいつも最悪なシナリオを想定して行動していて、これって本当に不健康な生き方だと思うけれど、でも自分ではどうしようも性癖のようなものだと思うよ。『グッド・タイム』の時も1週間くらいずっと心配し続けて眠れない日が続いたものだから、プレミア試写会前日はまぶたが腫れ上がり、血がにじんでしまって、およそプレミアに登場出来るような姿では無かったんだ。これって本当に最悪だよね!


━━では、安心してゆったりとした気持ちになれるのは、プレミア試写会の後と言う事ですか?

そう、でもそれも最初の5分間だけで、その後は又、“何か反省点は無いか?”とか、とにかくネガティブな事を探し出すのに一生懸命な訳! (笑)


━━『グッド・タイム』については何か特別に心配するような事があったのでしょうか?

正直言って、最初は実際の終わり方よりもっと挑発的な映画だと思っていたんだ。制作側の自由な意図から、どちらかと言うと道徳観に欠けた性格の出番が多いし、僕としても、特に今のように微妙な社会背景の中では受け入れられないような面が沢山あるのではないかと心配していた訳! だから、既成概念を押し付けられない分、“無責任な映画”と言う評価が出て来るのではないかと、僕自身ちょっと懸念していた所があったんだ。

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━━ベニー & ジョシュア・サフディ兄弟は今までのあなたの出演作品とイメージ的にあまり結びつきを感じないのですが、この二人とは以前からのお知り合いですか?

ノー、ポスターで映画『神様なんかくそくらえ』(原題:Heaven Knows What)を観るまで彼らの事は知らなかったけれど、一応どう言う感覚で制作に携わっているのか、ちょっと知りたい気持ちもあって、とりあえず会ってみる事にしたんだ。そして、彼らと話しをした途端にこの映画の予告編を観たような気がして、彼らから普遍的ではない、特別なエネルギーを感じて、迷う事無く一緒に仕事をしてみたいと思ったし、実際に『神様なんかくそくらえ』を鑑賞した後、すっかり作品のファンになってしまったと言う訳。
それに、彼らはよく素人を採用する“ストリート・キャスティング(素人が出演する作品)”をしていると聞いていて、僕も以前から“ストリート・キャスティング”には関心があったので“彼らの作品に出演したら、きっと面白い経験が出来るかもしれない”と思ったんだ。


━━今回の映画は、かなり多くのニュアンスを含んだ演技を要求されているのではないかと思いますが、この役柄を演じる為に“撮影までに準備した事”や、“ご自身の中でどのようにイメージを膨らませていったか”などについてお話頂けますか?

数か月間に渡って何度も台本を読み返している内に様々な具現化したイメージが湧いてきて、彼らが『グッド・タイム』を通して何を表現したいのかが分かるようになってきたし、何よりも僕もその彼らの映画作りの思い入れにはまってしまったんだ。とにかく、まるで美しい音楽を聴いている時のように全てが自然の流れに乗っている調和感が何とも言えず素晴らしい!
でも、それ以外に僕がこの作品を凄いと思ったのは、実際撮影に入るまでに費やした膨大な時間! 約一年間、様々な議論を交わして、遂に二ヶ月後に撮影に入ると言う頃、僕はニューヨークのジョシュアの近くに住んでいたのだけれど、突然“ゲリラスタイルの撮影”をしようと言う事になって僕は、その時そんなパパラッチ的な撮影をしたら、全てのイメージが壊れてしまうのではないかと、思わず不安な気持ちに襲われたんだ。
でも、結局何をしたかと言うと、自分がなりたい人物に成り代わって幽霊になって群衆の中に入って行くと言うシーンの撮影をする訳。
所が面白い事に“ニキビ跡を付けたメイク”や、その他色々なカムフラージュを試しながらニューヨークのど真ん中で撮影したけれど、携帯電話で写真を撮る人もいないし、誰一人として僕に気が付かなかったんだ。35ミリカメラを回しながら、地下鉄の中や買い物をする姿、それにラッシュアワーの電車に乗るシーン(笑)などを撮影して、街を歩く人達と直接顔を合わせても誰も僕だと気付かないし、何とも不思議な気持ちだったね。とにかくあんなに撮影準備に膨大な時間を掛けた事は今まで無かったし、実に新鮮で貴重な体験をさせてもらったと思っているよ。


━━今回のあなたの役柄には、ちょっと恥知らずな部分が見え隠れしていて、それが逆に役柄をより一層顕著に引き立てているのではないかと思いますが、その点についてはどのようにお考えですか? 又、今回の役柄を通してご自身が解放されたとか、どこか自分の姿と似ているような所を感じたりしましたか?

う~ん、シェイムレス(恥知らず)か! 面白い言い方をするね(笑)。とにかく多くの意味で道徳観念に欠けた性格である事は間違いないのだけれど、今回の役柄を演じる上で何が面白いかと言うと、例えば彼は誰が彼を後ろから壁に押し付け返しても一向に気にしない、でも彼が気にするのはもっと違う事で、物事に対する捉え方が他の人達とは全く異なっていると言う感じなんだ。そう言うキャラクターを演じる事も含めて全てがとても新鮮だったと言えるよ。
それから僕が彼に似ている所があるかって? さあ、それはよく分からないな!
とにかく僕が感じた事は、ニューヨーク育ちのジョシュやベニーのような人達は、僕とはどこか違ったエネルギーを持っていて、でもそれを感じさせないように、彼らとうまくエネルギーを交わらせて、そこから集中して何かを作り出すと言う必要があったと言う事なんだ。でも、マニアックであると言うこと以外は、どこまでが本当の自分に似ているのかは分からない(笑)。 そう、きっと赤信号の前で空吹かししていると言う感じなんだと思うよ。

Interview © Jason Adams / Hotfeatures
Pictures © Toby Hancock / N&S Syndication


後編へ続く・・・。
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