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OK! INTERVIEW☆ケイト・ウィンスレット: 映画『原題:ザ・マウンテン・ビトゥイーン・アス』(前編) 
家族やレオナルド・ディカプリオが心配する中、過酷な撮影に挑んだケイトが語る、撮影エピソード。

limited 2017.12.24

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家族やレオナルド・ディカプリオが心配する中、最新アドベンチャー映画『原題:ザ・マウンテン・ビトゥイーン・アス』(The Mountain Between Us)(全米公開2017年10月6日)の過酷な撮影に挑んだケイト・ウィンスレットが語る、撮影エピソード。


20年前、全世界で話題をさらった永遠のラブストーリー映画『タイタニック』(原題:Titanic)!
そして、今でもまだ、もしローズ(Rose)があと少しジャック(Jack)の手を放さずにいたらと考えるファン達が沢山いる中、ケイトは「そう言って直接私に話しかけてくる熱狂的なファンがいるのは確かよ!」と笑顔で応えてくれた。

20年前にジェームズ・キャメロン(James Cameron)監督の手によって制作された叙事詩『タイタニック』で一躍栄光の座を手に入れたケイト・ウィンスレット(Kate Winslet)(41歳)は、控えめな情熱を秘めながら、どこか優雅な雰囲気を兼ね備えた女優である。そしてこの日も、軽く結んだポニーテールに澄み切ったブルーの瞳、輝くような真紅のパフスリーブシャツにブラウンのペンシルタイトスカートと言うコーディネートで姿を現したケイトはいつにも増して、チャーミングで鋭敏な魅力を漂わせている。

カナディアン・ロッキーを舞台にした、身の毛もよだつ最新アドベンチャー映画『原題:ザ・マウンテン・ビトゥイーン・アス』(The Mountain Between Us)(全米公開2017年10月6日)のプロモーション会場で、所々夫や家族の話題に触れながら、厳しい撮影現場の様子を語ってくれたケイトは、まるで長年付き合っている友人同士のようにいつ会っても気さくな女性である。

飛びぬけてハンサムな俳優としてその名を馳せる、イドリス・エルバ(Idris Elba)が共演を務める映画『原題:ザ・マウンテン・ビトゥイーン・アス』は、偶然プライベート・チャーター便に乗り合わせたジャーナリスト(ケイト)と外科医(イドリス)の二人が、荒れ狂う天候の中、雪が降り積もる壮大な自然にやむなく不時着し、辛うじて一命を取り留めると言うシーンから始まる。
つまり、凍るような気温の中、氷点下ゼロの水の中に身を浸すと言う、ファンの皆が周知のケイトお得意の過酷なシーンがこの映画でも繰り広げられると言う訳!

更に驚かされる事に、この最新作は20年前に撮影された『タイタニック』を上回る厳しい条件下での撮影だったようで、ウィンスレットは昔に比べると今回の撮影には何故か「怖気づいている」自分に気付かされたと告白している。
ケイトは、ご主人や親友のレオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)が、今回の自分の挑戦について、いかに反対したかについて、普段と変わらぬ明るく優しい口調で語ってくれた。

ケイトは、現在夫のネッド・ロックンロール(Ned Rocknroll)、二人の間に設けた3歳になる息子のベア(Bear)、最初の結婚、ジム・スレアプレトン(Jim Threapleton)との間に生まれた娘のミア(Mia;17歳)、2回目の結婚、サム・メンデス(Sam Mendes)監督との間に生まれた13歳になる息子、ジョー(Joe)と共に英国、ウェスト・サセックス(West Sussex)で暮らしている。


━━凍るような冷たい水中に身を沈める撮影は、まさに私の想像を絶するシーンなのですが、その展開を想像した時、身がすくんでぞっとするような思いがしませんでしたか?

勿論、それ以上に言葉には表せないような恐ろしさを感じたのは確かよ!(笑) でも、最初にそのシーンの脚本を読んだ瞬間、直ぐに心構えは出来たし、私としては心身ともに準備は出来ていたつもりなの。でも、実際には冷たい水中に身を沈めるシーンの撮影は無かったのだけれど!

実は、自分のドライスーツのサイズを図らなければならないと思って、ずっと待っていた時、私のスタント役を務めるジーニン(Jeanine)が私の所に歩み寄って来たの。だから「彼らは、いつあなたに私のサイズを確認するようにと言っていたのかしら?」と聞いてみると、「全て私の方で段取りしたので、もうあなたは何もする必要が無いのよ。」と言う答えが戻ってきた訳! 最初は言っている事がよく分からなくて、私が「もう準備は万端よ。」と改めて答えてみると、彼女から「大丈夫よ! あのシーンはスタントがやる事になっているから。」と言う答えが返ってきたのよね。その時は「もう氷と水に浸る必要が無い訳なんだ!」とがっかりした思いと、ほっとした気持ちが入り混じった、妙に複雑な心境だったのを覚えているわ。

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━━あなたはまさに「氷と水」の女王ですよね!

「勿論、そうよ!」と言いたいところだけれど、先ほども説明したように、このシーンはスタントがやっていて、私の出番は無かったの。だから、私は典型的なイギリス流の慇懃(いんぎん)無礼なマナーで「ハニー、一体いつ私が氷と水に浸かるシーンを撮影するのかしら?」と聞いてみたの。そうしたらハニーからは「スタジオで一回撮影して、後はそれを基に編集するだけでいいんだ。」と言う返事が戻ってきたと言う訳。
勿論、私は思わず、「そんな事では臨場感が無いし、妥協だらけで嘘っぽくてダメ。それに観客を欺く事になると思わない?」と切り返したのだけれど、結局は会社からの指令で、契約上このシーンはスタントがやると決まっていたと言う事が分かって、私もそのまま静かに引き下がらざるを得なかったの! まあ、そうした妥協は今までも結構ある事だし!(笑) だから「氷と水」の世界はスタジオで撮影した、たった一回だけ!


━━今までも同じような撮影シーンを体験した事はあると思いますが、特に『タイタニック』とはどのように異なっていたのか、教えて頂けますか?

タイタニックの時は、メキシコに大きな水中タンクを設置して撮影に臨んだのだけれど、今回の『原題:ザ・マウンテン・ビトゥイーン・アス』は、氷点下38度と言うカナディアン・ロッキー山頂で行われた撮影で、それは今までの人生でも体験した事のない寒さ! 今思い出しても『タイタニック』の撮影とは比べ物にならない程過酷な環境下での撮影だったと思うわ!


━━『タイタニック』の撮影の経験があなたの恐怖心を軽くしてくれたのではないですか?

それが、全くその反対! 『タイタニック』の時は、撮影の過程で次に自分の身に何が起こるのか分からないような無邪気な所があったのだと思うわ。でも、その時の体験から妙に先読みが出来るようになって、『原題:ザ・マウンテン・ビトゥイーン・アス』の撮影では想像するだけで変な恐怖心が湧いてきて、何故か怖さを感じるようになってしまったの。きっと、知り過ぎた為に感じる恐怖心なのだと思うわ!


━━「意気地なし」とか「臆病」とか言う表現はおよそ、あなたには相応しくない言葉だと思うのですが!

ところが実は私は臆病者なの! でも、それとは反対に私の中には冒険を楽しむ一面もあって、困難にチャレンジする事も厭わないし、特に肉体的なチャレンジには心がワクワクするような所があるから困ったものよね!


━━山の頂上での撮影に関してご家族は心配なさらなかったのでしょうか?

特に主人は普段から「安全」に対する意識が強いようで、凍死や雪崩などの危険性のある標高何千フィートの雪深い山中で私が撮影する事をとても心配していたわ。だから、いつもどこかで主人の声を気にしている習性からか、事ある毎に周囲のスタッフに「随分雪が積もっているようだけれど、あの山は安全かしら?」とか聞いたりしていたの。でも、殆どの撮影スタッフは『レヴェナント: 蘇えりし者』(原題:The Revenant)の撮影を通して山の状態や危険性を熟知していると知っていたので、私自身はどこか心の底で安心感があったのだと思うわ。


Feature © Lily Lawson / Famous
Pictures © Toby Hancock / N&S Syndication


後半へ続く・・・。
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