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OK! INTERVIEW☆アンジェリーナ・ジョリー: 監督作品『最初に父が殺された』(後編)
新作映画とブラッド・ピットとの離婚後の生活について語る。

limited 2017.11.17

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アンジェリーナ・ジョリー(Angelina Jolie)が監督作品『最初に父が殺された』とブラッド・ピットとの離婚後の生活について語る。


━━『最初に父が殺された』の著者ルオン・ウン氏と知り合う事になったきっかけについて教えて頂けますか?

知り合いを通して何とか彼女に会えるように段取りをお願いしたの。彼女との出会いは間違いなく私の人生を変えたと言っても過言ではないわ。そしてある嵐の夜、カンボジアの孤児を養子として迎え入れたいと思っていると打ち明けた時、彼女は一も二もなく賛成してくれたわ。勿論、その時養子縁組を結んだ子が今のマドックスで、それ以来、彼女は私とマドックスの人生にとても深い関わりを持つ大切な存在の人なの。


━━クレジットタイトルの中でマドックスの名前がプロデューサーとして挙がっている事については、如何ですか?

あのクレジットタイトルでの紹介は、彼が自分自身で勝ち取ったようなものよ! マドックスは、この脚本をずっと前から手にしていて、ルオンの著書について一部始終読み尽くしていたの。だから、私はマドックスに「自分の国を知る準備が出来たらいつもで私に言ってね。あなたの協力無しにこの映画を作る事は出来ないと思うの。」と常日頃伝えていたの!
そうしたらある日突然彼が“準備が出来たよ”と言ってきたのよ! それ以来、彼は連日連夜調査と編集の日々に明け暮れて制作準備に余念がなかったわ。それに私は今回の作品はマドックスのような少年の視点で捉えた撮影が必要だと思っていたので、彼のこの映画作りの関与はちょうど私の理念にも叶っていたと言う訳なの。実際、彼のアイディアは私の想像を上回るもので、この映画制作に関するマドックスの貢献には言い尽くせないものがあるの。

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━━現地のカンボジア人キャストやクルーと一緒に撮影をする事について、何か困難な事はありましたか?

クメール・ルージュ兵が行進するシーンを映画制作の過程で改めて見る事は彼らにとって当時のトラウマ的な体験を再現するようなもので、それは辛い事だったと思うわ。だから撮影現場にセラピーを受ける事が出来る施設を用意して、出来る限り万全な体制で撮影に臨むようにしたの。現場では事あるごとに皆で会話をするように心掛けて撮影部隊が一つのコミュニティーを形成しながら当時の悲惨な状況を徐々に浄化していったような気がするわ。


━━カンボジア人クルーが当時の悲惨な状況に心を乱されるような状況を見た時の監督としての心境は?

私は、悲惨な経験から立ち直って懸命に生きているカンボジアの人達を誇りに思っているし、この映画制作に関する彼らの労を惜しまない協力に心から感謝しているの。それにクメール・ルージュの手によって真っ先に殺害されたのは画家や作家、その他クリエイティブな仕事に従事する人達だったと言う現実の中で、今回かつての犠牲者だったクリエイティブ集団がこの映画制作に携わってくれたと言う事は、私にとってもとても大きな意味がある事なの。


━━この映画で一緒に仕事をした経験についてお子さん達はどのように感じていると思いますか?

マドックスとパックスは、映画の仕事が大好きなようで、下の子供達もとても関心を持って、いずれは一緒に仕事をしてみたいと思っているようなの。6人の子供達と一緒に映画作りに携わる日が来れば、これ以上の幸せは無いと思うし、今からその日が来るのを楽しみにしているわ。この仕事をずっと続けていれば、きっとそうした私の夢が叶う日があると思うしね。

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━━あなたはルオン・ウンさんと16年間に渡り親交を深めていらっしゃると伺っていますが、その間ずっとこの映画制作を考えていらっしゃったのですか?

いいえ、勿論最初にこの本を読んだ時は心を揺さぶられる想いがしたけれど、でもこの本を映画化しようと思うようになったのはつい最近で、ルオンと親しく付き合うようになったずっと後の事なの。一緒に脚本作りをする過程で更にお互いの理解を深め合う事が出来るようになったし、彼女の物語を映画と言う形で世界中に伝える事が出来るのは私にとっても本当に光栄な事なの!


━━お子さん達もルオンさんとは親しくしているのでしょうか?

子供達は、ルオンの事を「アンティ(叔母さん)」と呼んで、家族同然に思っているようよ。実は、彼女と一緒に脚本作りをしている最中に、二人とも暗黙の中でこの作品がマドックスにとってとても意義のあるものになるのではと感じていたの。勿論マドックスは、自分の生まれ故郷のカンボジアにしばしば帰る機会があったし、自分なりにカンボジア人としてのルーツを認識していたと思うの。でも、様々な事を理解できる大人になった段階で数ヶ月間カンボジアに滞在し、自分の国の歴史を深く掘り下げて客観的に眺める作業を繰り返す中で、マドックスは更に自分の国への理解や、自分のカンボジア人としてのルーツの再認識を深めたのでないかと思うわ。


━━この映画を通して観客の皆に持ち帰ってもらいたいメッセージについて一言お話し頂けますか?

私は、カンボジアと言う国をこよなく愛しているの。だから、これはただ単に戦争の悲惨さを伝える作品ではなく、犠牲になった家族の素晴らしさをはじめ、カンボジアの素晴らしい文化や言葉、そして才能あるアーティスト達の事をもっと多くの人達に知ってほしいと言う私の想いを込めた映画なの。この映画を観る事によって沢山の人達がカンボジアを訪れ、より多くの仕事の機会をカンボジアにもたらしてくれる事を切に願っているわ。


Interview © Jane Taylor / FAMOUS
Pictures © Toby Hancock / N&S Syndication


END.
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